2023/01/05 23:58

今回、イベントの企画運営に携わっております、つなぐ、つながるプロジェクト(慶應義塾大学有志団体)の岸うららと申します!

このプロジェクトは「震災」や「防災」に関する問題意識をもとに集まった5人の学生から始まりました。

どうすれば、被災地での経験が伝承され、未災地の防災行動に活きていくのか。防災を自分ごととして捉えられるのか。実行委員会の皆さんと協働しながら、プロジェクトメンバー一同日々考え、活動に取り組んでおります。



震災当時、私は地元の小学校で授業を受けておりました。経験したことのない大きな揺れに戸惑い、恐怖感を抱きましたが、家族と合流し安心を取り戻しました。大変お恥ずかしい限りですが、当時の私は、東北で起きた悲惨な出来事が自分ごとに感じられていなかったのです。

それから11年後。大学に入学し、お声がけいただいた、福島県浜通りのまちづくりインターンに参加しました。福島県浜通りとは福島県の東部地域で、津波が押し寄せた地域であるとともに、原発事故で放射性降下物が一帯に降り注いだ場所です。今でもその一部が帰還困難区域になっています。

このインターンで、私は、そこに暮らしていた人々の声を聴きました。そして、今私たちが生きている状況と何ら変わらないものがそこにあり、地震で、津波で、原発事故で、それが一気に失われてしまったのだと痛感させられました。

大切な人、思い出の詰まったまち、居心地の良い景色と空気。

インターンを通して、また、プロジェクトメンバーと勉強していくうちに、東北で起きたことは決して他人事ではないことを強く感じました。


私がそうであったように、そして、私自身がまだそうであるように、

遠い地域での災害を教訓として、自分の、自分のまちの防災行動につなげるのは本当に難しいと思います。

でもだからこそ活動を通して、大切な人と場所と想いを守る「防災」のはじめ方を考え、学びたいのです。そして、それを他の地域でも実践へとつなげていきたい、そう思っています。


これまでの活動では、メンバー同士での勉強会、クラウドファンディングキックオフイベントの企画運営、インスタグラム・チラシ等での広報を行いました。今後は、実行員会との皆様とより関係を深めながら、神奈川版クロスロードの作成にも力を入れていきたいと考えております!