2018/11/15 13:52


こんにちは、D×Pの入谷佐知です。

おかげさまで、このクラウドファンディングは141名の皆様より3,479,500円のご支援をいただいています!いただいたコメント、すべて読んでいます。パトロンのみなさまおひとりおひとりのお気持ちが嬉しいです。ありがとうございます!

目標金額500万円まであと1,520,500円。
そしていよいよ残り10日となりました。



今回は、D×Pが出会う高校生のことがわかる3つのインタビュー記事をご紹介します。

「D×Pが出会う高校生」とひとくくりにいってしまいましたが、ひとりひとりとても多様です。(もちろん高校には所属していない、"高校生"ではない子もいます。)なので、わたしたちは可能な限りインタビューで声をお届けしています。

でも、10代で自分のことを語るのはとても難しいことです。だからインタビューに登場できる高校生はほんとうに一握りです。また、自分の言葉が文章になってWEBに掲載されるということは、自信にもなるかもしれないけど、のちのちの彼らにとっては足枷になってしまうかもしれない。過去の自分の言葉に絡め取られてしまうことはあるから。それでも悩みながらも、高校生の声を届けています。


なので、よかったらこの文章をお読みの方は、「インタビューに答えた時点でのこの子はこうだったんだな(これから変わるだろうけれど)」という気持ちで、読んでもらえたら嬉しいです。人は変わります。どんなふうにでもなれると思っています。その時その時点で、それぞれ違う3人の高校生に出会っていただけたらな、と思います。



昔は人を遮断してた。今は自分から「おはよう!!」みたいな感じに(笑)

"なんか…「人と関わることをやめる」のをやめて、もっと人と関わってみようと思いました。苦手な相手でも一回喋ってみたら、「この人はこういうところがあるんだなぁ」とか「おもしろいなぁ」て思ったり、だんだん信用できるようになるから。

昔は、こんな感じで(シャッター閉めるしぐさ)人を遮断してたんです。今は、シャッター上げて自分から「おはよう!!」みたいな感じになりました(笑)。あと、自分のやりたいこと見つけたから。それに、一直線ですね。 “

「人と関わることをやめる」のをやめる
ー声優をめざす、JKうっしーインタビュー

ある定時制高校に通う高校生うっしーのインタビューは、「イケメンがいるらしいと聞いて」D×Pのプログラム「クレッシェンド」に来てみたり、怪しいなと思いながら進路相談室「ライブラボ」に行ってD×Pの代表と話したり…。(たしかに高校生から見たら、怪しいですよね…!汗)会うたびにパワーをもらえるうっしーですが、以前は人を遮断していたそうです。人を信頼できなくなるような出来事は、わたしにも過去にたくさんありました。それを経験してもシャッターを上げてみようと思ったというエピソードに、元気をもらいます。これからも人を遮断したくなるようなことがうっしーの身の上に起こるかもしれないけれど、シャッターを上げてみたという経験ができたのは大きいことだったかも、しれません。



「しょーもな、その悩み」とか思われたらどうしようと思って。

"最初は、怖い人とかおったらどうしよ〜とか思って。相談にも乗ってくれるって聞いてたけど、「しょーもな、その悩み」とか思われたらどうしようとか思って。いざ行ってみたら、みんなめっちゃいい人で、真剣に私の話も聞いてくれました。それで、いごこちかふぇに行く日が楽しみになって。

いごこちかふぇに行く前は、友達としか遊ばんかったし学校も嫌やったんですよね。朝起きるのも苦手で、やったらあかんことしてたんです。中学生やのに(笑)。

普通の大人って否定するじゃないですか。「そんなんやったらあかんやろ」とか。でも、のりさん(代表の今井)は否定せずに「それは、ほんまにしたいんか?」って聞いてくれました。「いや、したくないけど…」って答えたら「それなら、自分らしく生きたらいいんじゃない?」って。"

「女の子として生きたい。」
ー名前を変えて、女の子として高校に通う高校生インタビュー

D×Pが手がける居場所事業「いごこちかふぇ」。様々なしんどさを抱えた中高生が訪れる安心できる居場所でありながら、これからのことをゆっくりと一緒に考えていく場です。中学3年生のとき「いごこちかふぇ」に訪れ、高校へ進学することを決めた女の子がいます。彼女は、自分の体の性別と心の性別に違和感を持つトランスジェンダー。戸籍上の性別は、「男の子」であることに生きづらさを感じ、中学校にはあまり通えていなかったそうです。彼女のえらぶ一つ一つの言葉に、はっとします。


つらさって、人それぞれなんだ。比べちゃいけないんだな

"そのときは、自分が一番可哀想って思ってました。でも、リファインドに通うようになって、同い年の女の子に出会って。その子は『友達』というよりは『同志』なんだろうなって思います。そんな彼女のバックグラウンドを聞いたとき、「可哀想だ」って思ったらだめなんだけど、可哀想だと思って。自分以上に大変なんだろうなって思っていたら、私が思ったことと同じようなことを彼女が私に言ったんです。

その言葉を聞いて、「つらさって、人それぞれなんだ。比べちゃいけないんだな」って学んで。リファインドに通うようになってから、他にもしんどい子がいて自分だけじゃないんだって思えたんです。いい意味で気持ちが変わりました。  "

血の繋がりがないけど、家族みたいにいられる居場所をつくりたい。
ー海外に行ってみた、ちなつちゃんの「その後」のはなし

ちなつちゃんは、2018年のピースボートのニューイヤークルーズに参加しました。D×Pがお届けする「ワールドチャレンジ募金」により、無料で乗船。ワールドチャレンジ募金はたくさんの方の寄付で運営しています。船酔いしたりと大変な航海だったそうですが、たくさんの出会いに恵まれた数日間になったそうです。そんなちなつちゃんの原点は、NPO法人キッズドアさんが提供する「リファインド」でした。「あの子と比べて自分のしんどさなんか」と思うときもあるし、自分が一番不幸に思えるときもある。でも、ちなつちゃんの話を聞くと、しんどさやつらさは人と比べるものではなくて、自分のつらさとして、それぞれ持っていていいものなんだ、と思えます。

※ちなつちゃんは20歳になり、いまは大阪でD×Pのインターン生として活動を始めています。



ざざっとご紹介した記事でしたが、いかがでしたか?

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また、この3つの記事は、すべてD×P広報スタッフの「いそちゃん」こと磯みずほが執筆しました。現場に丁寧に足を運び、悩み抜きながら高校生の言葉を編み上げています。他にも記事がありますので、ぜひD×Pの活動報告記事をチェックしてみてくださいね。




2018/11/15 入谷佐知