はじめに

 はじめまして!フリースクールネモ代表の前北です。フリースクールネモを作って9月1日で10年が経ちました。不登校の子ども・若者の居場所を作りたくて「フリースペースネモ」を船橋市にオープンさせました。その2年後場所の都合で引っ越しをしたのと同時に「フリースクールネモ」と名前を変えて習志野市本大久保でフリースクールの活動をしています。
 コロナ禍によって3~5月末までフリースクールを閉室することになり、一時は倒産の危機も感じていました。皆さんの支援のおかげで何とか乗り越えてきました。【今後も「今まで通り」に活動できるようにはならないのかもしれませんが、そんな中でも出来る活動を模索しながら、子どもたちと一緒にフリースクールを続けています。】6月から通常通りという事はもうないのかもしれませんが、フリースクールの活動を模索しながらですが子どもたちと一緒に続けています。


 その中で新型コロナウイルスの影響が子ども達に大きく出ており、国立成育医療研究センターが、子どもと保護者6800人にアンケートを行ったところ、約7割の子どもにストレス反応が出ていたことがわかりました。 

 6月以降フリースクールネモにも例年にはないほどの相談や見学(感染症対策により親子見学のみ受付)があり、フリースクールを実際に利用する子が急激に増えています。

 また感染症対策から3密を避ける関係からフリースクールの使い方も制限があり現在のスペースだけでは新規の受け入れが難しい状況になっています。

 そこでフリースクールネモでは、新しいフリースクールを作りたい!と考えました。全国でもおよそ700か所しかフリースクールは無く、千葉県内にも10数件ほどしかありません。フリースクール空白地帯に新規に作り不登校の子どもたちの居場所と学びの場を作りたい!というのが今回の目的です。

フリースクールを千葉県市川市に作ります!


■フリースクールネモ市川担当の松島です。

 フリースクールネモ市川担当の松島です。私自身、小学校4年生からの不登校で、それ以降も学校に行かずに育ってきました。当時(今から約30年前)は千葉県内に安心して通えるフリースクールはほとんどなく、家で過ごすしかありませんでした。

 両親は自分の不登校を認めてくれたし、東京などにあるフリースクールの存在は「不登校なのは自分だけじゃない」と勇気を与えてくれましたが。やっぱり家族以外の友達が欲しかったり、ずっと家にいると家が狭く感じたり(おかげで兄弟げんかも増えました)、安心して出かけられる先が欲しいなとずっと考えていました。

 それから30年、フリースクールの数も少しずつに増えてきましたが、子どもひとりひとりにとってはまだまだ数が足りない状況です。小学生のうちから電車で30分近くかけて通って来る子もフリースクールでは珍しくありませんし、あるいは、親御さんに送り迎えをしてもらうしかなく、やりづらいなと感じている子もたくさんいます。おまけに、そんなハードルを越えて見つけてもらったフリースクールネモ(習志野市)も、もうスペースがいっぱいで密になるのが心配だったり、スタッフもこれ以上は増やせないのでどうしても手薄になってしまったり。

 今関わっている習志野市の居場所に通ってくる子たちと離れないといけないのは悲しいことですが、新しい場所を作る必要性を痛切に感じています。新しい場所で、新たなメンバー、新たなスタッフも加えての活動が軌道に乗るまで、どうかご支援をお願い致します。


 

解決したい社会課題

【身近な問題不登校】 
 誰でもなりうる身近な問題が不登校です。不登校とは子どもの状態像であり、子どもに大きなストレスが加わると不登校も増える傾向にあります。新型コロナウイルス感染症が子ども達に与える影響は大きく、まだデータには表れていませんが、現場での感覚では不登校の子ども達は増えているだろうと予想されています。



【受け入れたいけど感染症対策もしないといけない…】

不登校の子どもたちのすべてがフリースクールに通うわけではないのですが、フリースクールに通いたい時には「出来るだけ受け入れてあげたい」と思いで、フリースクールを運営してきました。感染症対策で3密を避ける等の自ら定めたフリースクール開室ガイドラインによって利用制限をかけながら運営しています。

 
 その結果…。キャパシティのバランスが取れない状況になっています。以前の間隔ならもう少し子どもを集められる間隔でも現在はそうもいかなく、部屋の使い方は人と人の距離を取りつつ、スカスカな状況を作らないといけません。
 今の場所から引っ越して大きな場所でフリースクールを運営するという考え方もあると思いますが、大規模になり一か所に人が集まることで高まるリスクもありますし、ひとりでも感染者がでたらフリースクールを閉鎖しないといけないことからまた倒産のリスクを抱えることになります。

 そのようなきっかけから一極集中の大規模なフリースクールを展開するのではなく、小さなフリースクールを地域を変えて作っていく事を考えました。



【我慢するより、我慢しなくても自分らしくいられる居場所を作りたい】

ーがまんには限界があるー

 3年前くらいから小学生の利用者が急激に増え、現在は半数以上が小学生が利用しています。子どもや今の親の質的変化を非常に感じます。その変化とは「子どもが学校に合わない」という事です。肌感覚で合わないそんな風にも言えると思います。今の小学生は幼児期よりipadのような機器でyoutubeで子守りをされているようなそんな世代です。その子どもたちが今の学校の紙とペンで学習し、先生のいう事が絶対である・・・そんな場所に合うわけがありません。
 それでも子どもたちは健気に自分を殺して必死に、我慢をします。自分の感覚を麻痺させてなかったことにしようとします。しかし我慢には限界があります。小学生低学年の子どもだと、その思いが言語化されず、泣いたり、叫んだり、動かなくなったり、カラダ全体でその意思表示をする子が多いです。

 しかし、カラダ全体を使って学校を拒否していた子どもが、自分の合う場所や「我慢しなくても自分らしくいられる居場所」に出会ったらどうなるか?というと元気になります。びっくりするくらい元気になります。


 そんな子どもたちを見てきて私はこう思います。

不登校の子どもが悪いのではない。自分らしくいられない場所がこそが機能不全陥っているのだと。




このプロジェクトで実現したいこと

具体的な活動

 市川市でひらく新しい居場所も、まずは「安心して過ごせる場所」「家からちょっと離れてホッとできる場所」であることを第一に活動していきます。そのうえで、新たに集まってきたメンバーとともにその場所ならではの文化や活動を生み出していけたらいいなと考えています。

 加えて、通常の(通ってくる)フリースクールだけでなく、オンラインの居場所作りも同時並行で行い、ちょっと家の外に出にくいタイミングの時も、再度の外出自粛を求められたような時にも繋がりをなくさずにすむ用意をしていきます。

 さらに、地元自治体やNPO・ボランティア団体との連携強化と保護者むけ相談体制の強化も行い、不登校や学校に関する悩みはもちろん、コロナ禍に関係する様々な相談を受け入れられるようにし。フリースクールの存在を子どもたちに知ってもらうこと、保護者・家族が安心できることによって、子どもも安心して家で過ごせるようにすることにも力を入れていきたいと考えています。(別途助成金申請中)


プロジェクトを通して実現したい変化

 このクラウドファンディングに挑戦する理由はお金だけではありません(もちろん、お金も大切ですが)。応援メッセージを書いてくださった石井さんも言うように「この世の中に自分が生きていける場所がある」という事、あるいは「学校に行かない(行けない)のは自分だけではない」という事をより多くの学校との関係に悩んでいる子どもたちに伝えたい。そして、フリースクールを応援することを通じて、学校に行かないで育つ子どもの事を応援してくれる人がたくさんいるんだという事も発信したいのです。

 地元自治体との連携も、ただ単に「フリースクールを応援してね」という方向で進めるのではなく、学校にいる子の事、フリースクールにいる子の事、そして家にいる子の事も一緒に考え、子どもの学びや育ちを社会全体で支えるために何ができるか、何をすべきかを考えていく。そんな大きな夢と目標をもって進めていきます。




応援メッセージ

『不登校新聞』編集長 石井志昴

私は中学2年生で不登校になったとき「人生が詰んだ」と思いました。そのとき、思い出したのがフリースクールの存在です。

 この世の中に自分がいける場所がある、という情報が一縷の望みなって生きていた時期があります。

 そこで出会ったフリースクールは、新しい文化を持っていました。「自由」「自治」「個の尊重」です。学校で覚えたのは「偏差値」と「競争」です。私にとってフリースクールの文化は幸せを運ぶ文化だと思いました。全員が、このフリースクールに通う必要があるとは思いませんが、必要としている人はもっといると思いました。

 いま、コロナ禍で学校へ行きづらくなった人が増えたのに、フリースクールという言葉も知られるようになったのに、圧倒的に「フリースクールの数」が足りません。

 小中学校の数は全国で3万校。対するフリースクールは全国で700カ所。あまりに足りないです。一方、フリースクールは国の補助や企業からの支援が受けづらく、新規が生まれづらいのが現状です。

 でも、「今から始める」という気概にあふれたフリースクールが誕生しそうです。新たに生まれるこのフリースクールを私は応援したいと思っています。




弁護士法人ソーシャルワーカーズ 弁護士・ソーシャルワーカー・DJ 安井飛鳥

 日頃、専門職として様々な悩みを抱える子どもたちと関わっていますが、その度に特別な機会に通うのではなく、日頃から当たり前のものとして子どもたちが自分のペースで安心して過ごせる居場所が必要だと感じています。  

 子どもたちの多くは、学校生活や友人関係の中でそうした居場所を見出していくものだと考えられていますが、現実にはそうした環境をかえってストレスフルに感じる子どももいます。『こうしなければいけない』『みんなと同じでなければいけない』という私達大人が無意識に作り上げてしまった圧力に苦しんでいる子どもがいます。  

 こうした子どもたちにはまずありのままでいられる、安心安全を感じられる居場所が必要です。COVID-19の影響下の中で、『こうしなければいけない』という社会の圧力が強まる中で、子どもたちの日常の選択肢はより制限され、不安やストレスを抱え込んでいる子どもたちが増えています。このような状況下において子どもたちの多様な居場所がより必要とされています。  

 フリースクールは子どもの権利条約が保障する多様な育ちと学びのための選択肢のひとつです。この度、長年子どもたちのためのフリースクールを続けてきたネモネットさんが、新しいフリースクールを開校されることは専門職としてもとても心強いです。今回のキャンペーンが千葉県のフリースクール拡充の動きにつながっていくことを願います。



資金の使い道

 今回の資金の使い道はフリースクールネモ市川に関わる備品、物品購入費です。
 自分たちで用意するのが筋なのですが、これは10月~11月まで無料開放の実施をする影響でフリースクール内の必要な物品を自団体で用意するのが難しくなったからです。
 子ども達がフリースクールで過ごすためには必要なものが多いのですが、皆さんからの資金で以下の物をできるだけそろえていければと考えています。


必要な物:クーラー、パソコン2台、ipad4台、テレビ2台、事務机、椅子、ソファ、食器棚、食器類、冷蔵庫、電子レンジ、本棚、マンガ、本、時計、照明、プリンター、ロッカー、絨毯、空気清浄機、扇風機、文房具、おもちゃ、ボードゲーム、スイッチ2台、ゲームソフト数種類、ホワイトボード、感染症対策グッズ、看板など


設備費:約86万円
手数料:約14万円 (14%+税)



実施スケジュール

ープロジェクト自体の実施スケジュール
9月中旬~下旬:準備、備品購入設置等
10月1日:相談センターオープン、フリースクールネモ市川プレオープン(11月末まで無料開放)
11月23日:オンラインイベント(フリースクールに通う子どもたちのシンポジウム)
12月1日 :フリースクールネモ市川正式オープン


11月上旬 リターン発送


<All-or-Nothing方式で実施します。>
 本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。このクラウドファンディングではフリースクールネモ市川が本当に必要があるのか?皆さんに信頼され喜ばれる存在になるのか?とのネモネット事務局の思いから、目標金額に満たない場合非成立になります。退路を断ち計画は自己資金で行うことになります。非成立の場合このキャンプファイヤーでの計画は行われず、リターンのお届けはございません。



リターン


ーリターンの紹介

3000円 ①フリースクールネモからのサンクスメール


5000円 ①+②不登校を経験した子ども・若者によるシンポジウム(オンラインイベント)参加券(11月23日実施)
※ZOOMを使用したオンラインイベントです。通信料はご負担ください。


10000円 ①+②+③オンラインフリースクールネモ市川体験券(11月17日実施)
※ZOOMを使用したオンラインプログラムです。通信料はご負担ください。


50000円 ①+②+③+④フリースクールネモから感謝状
※12月中に送付いたします。






最後に

 NPO法人ネモちば不登校・ひきこもりネットワーク 理事長 前北 海

 コロナ禍で、今後の事は誰もどうなるか分からない状況です。それでもこの社会課題の改善に取り組むチャレンジを今、あえてしたいと思っています。何故なら不登校はここ数年増加し、昨年はデータを取り始めて以来最多人数となる16万人の子どもが学校から離れています。さらにその6割は90日以上学校を休んでいます。これは学校の出席日数が1年間およそ180日ですので、6割の不登校の子ども達は学校に見切りをつけているという事になり、完全に学校から離れているという意味です。さらにコロナが与える子どもたちへのストレスはとても大きく、学校に行けない子どもたちの居場所の確保が今必要と考えました。
 しかし、正直言うとフリースクールには問題点もあります。民間の施設なので会費を頂いて運営しているのですが、会費を払えないご家庭はそもそもフリースクールに通う事を検討も出来ません。現在利用しているご家庭も裕福なわけではなく、子どもの為を思って必死に働き、フリースクールの会費を納めてもらっています。
 悔しいですし、悲しいですが、誰でも通えるわけではありません。それでもまだまだフリースクールの数が足りない現状があります。自分のらしくいられる居場所を求め本人また家族たちは奔走しています。

 フリースクールネモに繋がり、「ここがいい!」と思えた子どもたちはとてつもない変化をします。『ここはどんな場所か?』『また同じだろう?』と不信感を持って会う顔は、青ざめていたり、怯えていたり、何とも言えない表情をしています。しかしそんな子どもたちも、「安心」「安全」を感じられるとすぐに自分らしくいられるようになります。どれだけ「安心」「安全」が脅かされていたのでしょうか?

 今回の目的は家か学校か…だけではない第三の居場所「フリースクール」の新規の創設です。自分らしくいられる居場所を作るためにご支援よろしくお願いします。




チーム/団体/自己紹介・活動実績など

プロフィール
前北 海(36)

NPO法人ネモちば不登校ひきこもりネットワーク理事長。中学校1年生秋から中学校卒業まで学校に行かなかった元不登校当事者。同法人が運営するフリースクールネモ(千葉県習志野市)の代表兼スタッフとして働きながら、不登校・ひきこもりの子ども・若者の支援を行っている。その他にもNPO法人フリースクール全国ネットワークの理事を務める。また教育機会確保法成立後、地域ネットワーク団体を立ち上げ、現在18団体が繋がる千葉県フリースクール等ネットワークの代表を務め、フリースクール等の多様な学びを支える千葉県条例の制定を目指し活動中。 前北の長めのインタビュー記事

松島 裕之(38)

NPO法人ネモちば不登校・ひきこもりネットワーク理事、フリースクールスタッフ。小学校4年生から不登校となり、以来、学校やフリースクールにはほとんど通わずに過ごす。2002年に千葉県で開催された「子どもの権利条約フォーラムinちば」実行委員会への参加をきっかけに、子どもの権利、特に自分らしく学び、育つ権利と参加する権利、意見表明の権利を守りたいと子ども関連のNPO活動、不登校支援活動に関わるようになる。ネモネットの他、一般社団法人JYCフォーラム(若者協働実践全国フォーラム)理事として若者が自分らしく生きられる社会づくりの活動、自分らしく生きるための学びの支援についての研究も行っています。


NPO法人ネモちば不登校・ひきこもりネットワークとは?

ー不登校・ひきこもり当事者と親が立ち上げたNPOですー

特定非営利活動法人 ネモ ちば不登校・ひきこもりネットワーク(略称=ネモネット)は、不登校やひきこもりの経験のある当事者(本人)たちと、自分の子どもが不登校やひきこもり経験のある親たちが共に立ち上げた「特定非営利活動法人(NPO法人)」です。2004年4月に千葉県より承認を受けました。
親の相談会、電話相談、子どもの居場所運営、通信による情報の発信などさまざまな形で活動しています。千葉県内の「親の会(相談場所)」や「フリースペース・フリースクール」等とネットワークし、各地の会を紹介する活動も行っています。


フリースクールネモとは?

ー学校に行かない子や、家にいる子が安心して自分らしくいられる『居場所』です。

フリースクール ネモは、特定非営利活動法人ネモ ちば 不登校・ひきこもりネットワーク(略称ネモネット)が運営する、子ども・若者の居場所です。何かを強制することはなく、活動内容も、お互いを尊重して皆で話し合って決めていきます(週に1回ミーティングを開いています)。安心して自分らしくいられる、ここならゆっくり休むことができる、自分の好きなことに打ち込める…そんな「居場所」です。


助成実績(2019~2020年)

千葉日報子どもの育ち応援基金

ちばのWA地域づくり基金「子どもの今と未来を支える基金」新型コロナ対策緊急支援助成 

生活クラブ千葉 エッコロ福祉助成

社会福祉法人 読売光と愛の事業団子ども育成支援事業



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