○はじめにご挨拶

 僕は日本に住むごく普通のサラリーマンで、12年前、あるネパール人と知り合い、彼から、「ドゥーム」についていろいろと話を聞き、「ドゥームの人達を救いたい!」という彼の熱い思いに共感し、今回のプロジェクトを開始することとなりました。

 世界で最も貧しい国の一つと言われる「ネパール」。国内第2の都市であるビラートナガル(Biratnagar)の中心部の、ごく限られたエリアに「ドゥーム」と呼ばれる人達が暮らしています。彼らは、カースト制という階級制度により、その最も下の序列に位置づけられ、不可触民(アンタッチャブル)として、手を触れることを避けられ、ひどい差別を受けてきました。現在ネパールではカースト制は廃止されていますが、いまだに差別を受け、そのせいで不自由な生活を強いられ続けています。彼らが住んでいるエリアは、他の住民と隔離されたような状態で、限られた狭いスペースでの生活を強いられています。水や土壌は汚染されており、衛生状態は非常に悪く、健康に影響を及ぼしています。


 
 《雨が降ると居住エリアに雨水と一緒に流れ込んでくる路上の大量のゴミ》

 
 《雨の度に流れ込んでくる水で地面はぐちゃぐちゃになり衛生状態は最悪》

○このプロジェクトで実現したいこと

 ドゥームの人達は、地域の人達から長年ひどい差別を受け、まともな仕事に就くことができないため、ほとんど現金収入を得られず、貧しい状況から抜け出せなくなっています。定期的にある程度の現金収入を得られるようになれば、少しずつでも生活を良い方向に変えていくことができ、将来に希望を持つことができるようになります。

 7月中旬、実際に現地に行き、彼らの現状を自分の目で見て、彼らと話し合いを持ち、彼らの声を聴いてきました。もし「Eリクシャー」という電動三輪タクシーがあれば、みんなで交代で走らせて、タクシーの仕事ができ、現金収入を得ることができるのに、彼らは言っていました。

 その彼らの夢を叶えるため、彼らにEリクシャー(電動三輪タクシー、電動トゥクトゥク)をプレゼントしたいと考えています。
 
 《Birratnagarの市民の足であるEリクシャー》

○プロジェクトをやろうと思った理由

 ネパール人の友人は、12年前、ドゥームの人達の現状を世界の人達に知ってもらおうと、ドキュメンタリー映画を作りました。残念ながら、その後、彼自身が困難な状況に陥り、この12年間、ドゥームの人達の支援をすることはできませんでした。しかしやっと彼自身が困難な状況を乗り越え、ドゥームの人達の支援に取り組める状況になり、友人が12年間持ち続けたドゥーム支援に対する熱い思いに共感し、僕も友人と一緒にドゥームの人達の支援をしたいと思いました。
 
 ドキュメンタリー映画「The DOOM(ドゥーム)」
 Directed Anish Koirala

○これまでの活動

 ・12年前、友人がドゥームに関するドキュメンタリー映画を制作。

 ・今年7月中旬、実際に現地に行き、彼らの生活を見てきました。
  
また、彼らとひざを突き合わせて、
  
どうなれば彼らの生活が良い方向に向かうのか、
  話し合いを
行ってきました。
  
  《現地を訪問し話し合いを行ったときの様子》

  
  《人間の家のすぐ隣に豚小屋がある不衛生な居住エリア》

  
  《雨の度に町中から汚れた水が流れ込み地面に水たまりができる》

▼資金の使い道

 彼らは、代々、し尿処理の仕事を手作業で行っていましたが、ある時、バキュームカーが登場し、彼らの仕事は完全に奪われてしまいました。彼らは、もう一度、し尿処理の仕事をするために、バキュームカーが欲しいと言いましたが、バキュームカーは1台で何百万円もします。それだけのお金は、我々にもどうすることもできないので、代替案としてどんなことが考えられるかを聞いたところ、三輪タクシーの仕事ならやっていけるという話でした。三輪タクシーの値段は1台数十万円ほどで、このくらいならなんとか集められる金額だと思い、三輪タクシーを彼らに1台寄贈しようと考えました。(彼らの希望は3台でしたが、そこまでのお金を集めることは困難で時間もかかるので、まずは1台寄贈し、その状況をみて、改めて検討しようと思っています。)

▼リターンについて

   3,000円 サンクスレターをEメールでお送り
   

   5,000円 上記+ビデオメッセージをEメールでお送り
   

  10,000円 上記+ハンドメイド竹細工
   

  30,000円 上記+三輪タクシーに名前を記載

 300,000円 上記+三輪タクシーの車両命名権

▼最後に

 今回の支援は、ほんの始まりにすぎません。彼らの人数からすると、たった1台の三輪タクシーでは、彼らの生活を大きく変えられるような収入は得られないと考えています。

 しかし、まず1歩先に踏み出してみなければ、事態は全く進展しないのも事実です。

 今回のご支援を受け、彼らが将来の夢を抱けるようになり、少しずつではありますが前向きに生活を改善していこうという意欲につながればいいと願っています。

 最後になりますが、今回ドゥームの支援を始めるということで、思い切って現地を訪ねました。行くまでは、貧困に苦しんでいる人たちの生活に土足で踏み込むような申し訳ない気持ちと、そんな僕に対してドゥームの人達はどんな反応を示すのか、「俺たちは見せ物じゃないんだ!」と怒られて追い返されたりはしないかなど、とても不安でした。しかし、日本から来た全く知らない僕を、快く迎え入れてくれ、彼らの生活の現状を丁寧に説明してくれました。なんとかこの状況から抜け出したい、そんな気持ちがとても伝わってきて、「これは何とかしなければ!」と感じてきました。また、大変困難な状況にありながらも、子供たちの明るい笑顔がとても印象的でした。いつの日か、この子たちが当たり前のように学校に通えるようになり、必要な教育を受けられて、将来、同じような境遇の人たちを救うような立派な大人に育ってくれたら本当にうれしく思います。僕にどれだけのことができるかはわかりませんが、無理をせず、できる範囲で精いっぱい彼らを末永く支援していきしたいと思います。

 どうかみなさまの温かいご支援をお願いいたします。


 
 《支援を検討することを約束しみんなで頑張ることを誓った》


 
 《厳しい状況でも笑顔で見送りしてくれたのが印象的だった》

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