産婦人科医の不足が深刻な問題になっている淡路島で、この春、島内唯一の分娩可能な「さくら助産院」が開業しました。

 

 

院長・藤岡の想いを実現するために、共に活動しているインターン生二人がこのクラウドファンディングを実施します!

ここからはインターン生の二人の自己紹介です。

 

はじめまして!!4月1日に淡路島でオープンした「さくら助産院」でインターンシップに参加している、神戸大学医学部保健学科の五十嵐護です!私は大学で看護学を専攻し、地域ではたらく保健師を目指しています。コロナ禍や近年の急速な高齢化において、地域住民同士のつながりが重要視されている中で、地域医療に携わることを志す者として実際にフィールドに出て学びたいと思い、この2月から活動しています。

 

 こんにちは!同インターン生、東京大学工学部社会基盤学科の良川侑正です。私の学んでいる学科では、ソフト面からハード面まで様々な視点で国や社会やまちを創るという学問に取り組んでいます。さくら助産院の「多世代が集う施設」としての社会的機能に、自身の学科で学ぶ「将来のまちづくり」と共鳴する部分を感じ、活動を始めました。

 

 

―― どうして淡路島に助産院? ――

 

 

「さくら助産院」が開業する淡路島には今、出産できる病院が県立病院の1つしかありません。

 数年前までは島内に5つもの出産できる病院がありました。しかし近年、産婦人科医の高齢化や24時間365日休まる日のない過重労働により産婦人科医師は継続を断念。次々と産婦人科は閉鎖しました。

 現在、淡路島の新生児約900人のうち、7割は淡路島内の県立病院で出産。一般的に、陣痛時を考慮し自宅から1時間以内の場所を選ぶのが望ましいと言われる中、それ以外の3割は、島外で出産しています。

 淡路市も重要課題として取り組んでいますが、過酷な勤務形態等の理由から、産婦人科医の不足が深刻化し、分娩施設は増える兆しはありませんでした。

 この課題に挑戦する一人の助産師が、院長の藤岡です。一般的には99%が病院での出産を選び、助産院を選ぶのは1%と言われています。しかし、もし助産院ができれば淡路島では1%に留まらないのではないかと院長は考えました。

 今現在日本では子育て支援の拡充が徐々に図られている状況ですが、その子供を出産できる場所が淡路島にはあまりにも少ない、この現状に違和感を抱かずにいられるでしょうか。そうした面で、今この時代この瞬間に、ここ淡路島で、助産院を立ち上げる必要性を感じて頂けると思います。

 

―― 助産院の理念 ――

 

 

 『地域全員でつくる助産院』、これこそが院長の掲げる助産院の理念です。従来通りの「分娩するため」だけの助産院では、少子化の波が加速するこれからの日本で生き残ることはできません。その一方で日本の社会全体に目を向けると、核家族化やワンオペ育児、孤独死など、人がコミュニティーから孤立することによる問題が多数見られ、人と人を結びつける施設の必要性が高まっています。その点、地域の繋がりが強い淡路島ならば、子育て世代に限らない全ての世代が助産院に立ち寄り交流が生まれるという理想が実現されるに違いありません。小さな子供から思春期世代の若者、子育てを終えた世代からおじいちゃんおばあちゃんの世代まで。地域に暮らす全ての世代で子どもたちを育てていく、そのための繋がりを産み育むためのプラットフォームとして、さくら助産院が、淡路島の未来をデザインしていきます。

 

 

――その「新しい助産院」において我々インターン生は何に取り組んでいくのか。――

 一つは、さくら助産院が開催するイベントを企画することです。前述のような多世代かつ多様な人々が気軽に立ち寄れる助産院にするため、また新しく開業するさくら助産院が淡路島の地域コミュニティーに受け入れられるため、そしてこれからの時代で助産院が生き残っていくためには、イベントの開催が必要不可欠です。しかし助産師が発案するイベントはどうしてもマタニティ関連やママさんクラスといった女性向けばかりになり、(分娩施設である以上、それらは当然メインに据えるべきものですが、)分野やターゲット層が限られてしまうという危惧を院長は抱きました。そこでインターン生主体で助産師とは異なる視点に立った催しを企画することで、多様性を生み出そうと考えたのです。

 実際私たちは2月に来島してからというもの、有難いことに淡路島の数々の企業やお店の方々にお時間を頂戴してご挨拶に伺うことができています。それは新規開業にあたっての地域へのご挨拶という意味合いだけでなく、内覧会でのオープニングイベントや定期開催イベントへのご協力を仰ぐという意味合いもあります。淡路島には、玉ねぎや淡路牛や海産物といった食だけではなく、日本のシェアの半分以上を占めるお香や、日本三大瓦の一つの淡路瓦など様々な特産品があります。地場産業に関わる企業様とタイアップできれば、助産院が淡路島に浸透でき、妊娠や子育てから離れている方々にも助産院に足を運んで頂け、また「オール淡路で子育てをしていく」というメッセージの発信に繋がります。淡路全体を盛り上げることにもなるため、一助産院でイベントを行うよりもより大きな効果が期待できます。


※イベントの詳細に関して

 まずは、毎月第四日曜日に月例イベントを行う予定です。この月例イベントでは、「地域に暮らす全ての世代で子どもたちを育てていく」というテーマのもとで、地域の方が世代を超えてご参加いただけるものや、世代間交流のきっかけとなるようなものを企画してまいります。

(具体的な企画:親子で身体のゆがみをチェックするワークショップ、シニアと親子がむかしの遊びを体験するワークショップ、思春期の悩みを性教育に携わる助産師に相談できる座談会 など)

 

 

 ただ、助産院立ち上げに当たって、インターン生が淡路島に滞在しながら様々な企業やお店の方々にご挨拶し企業様のご協力を前提とするイベントを企画し実現させるためには、費用が少なからずかかるということもまた事実です。しかし助産院自体が新規立ち上げで収入がなく、さらに改装工事や設備投資といった支出にどのように対処するかで手一杯ということもあり、前述の費用にまで手が回りません。そこで、クラウドファンディングを通じて皆様からの支援を是非とも頂戴したいと思っております。「将来の希望である赤ちゃんが誕生する助産院を応援したい」、「過疎化や人員不足が進む地域医療を支援したい」、「大学生のインターン活動を応援したい」、本プロジェクトにご支援頂くときの動機は様々だと思います。その多様さこそがさくら助産院の目指すものなのです。

 

※スケジュールに関して

2022年2月 インターン生が淡路島入り

2022年2、3月 さくら助産院オープニングイベントに向けた準備

2022年3月27~30日 さくら助産院オープニングイベント

2022年4月1日 さくら助産院オープン

2022年4月24日 第一回月例イベント(予定)(以降、毎月第四日曜日に月例イベントを開催)

――月例イベントの企画、広報など運営をインターン生が行います。―― 

2022年8月 インターン生 任期終了

      ※ここまでに一年分のイベントの企画を行います。

       任期終了後も、機会があるたびに助産院での活動には関わる予定です。


※今回のご支援によって集まった資金の使い道

・広告費 約150000円(イベント12回分)

・人件費(講師の先生にお支払いする謝金、交通費など) 約30000円(イベント12回分)

・イベントに必要な物品費 約30000円

・消耗品費、郵便などの通信費、雑費 約30000円

・手数料、リターンの配送にかかる費用 約60000円



 皆様どうぞご支援よろしくお願い致します。

  • 2022/05/25 09:42

    こんにちは!5月22日の日曜日に「5月月例イベント」を行いました!ゆき先生の「フォトレッスン」と、かおり先生の「リボン作り」でした。フォトレッスンは、スマホで本格フォトを撮る方法をレクチャーしてくれる教室。スマホの機能から、光の取り方まで、とことん丁寧に教えてくれました!赤ちゃんがおうちにやっ...

  • 2022/05/18 10:56

    先週の日曜日の朝、「今日、助産院開いてますよ~!」とインスタのストーリーにあげたところ、四組の方が来てくださいました!子育てに関する話をママさんパパさんがお話ししたり、移住を考えてる方と島内の子育て環境について話したり!さくら助産院イチオシの黒豆茶と共におしゃべりタイムとさせていただきました。...

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