2019/04/23 03:21

僕らの「エンターテイメントで地球を救う」第一歩となる一日が無事終わりました。

まずは、応援してくださった方々、お越しくださいました方々、関わってくださった全ての方々に心から感謝を伝えたいです。

本当にありがとうございます。

公演を終えたときの暗転開けの僕が「ありがとうございます!」と口にした瞬間、涙が溢れていました。

涙が止まらない。言葉もでない。身体は震えている。
予想を遥かに超える達成感がそうさせたのだと気づいたのは、明るさに目が慣れてお客様の笑顔と拍手と歓声に包まれているときでした。

こんなに嬉しいことは初めてだ。
こんなにも誇らしいことは初めてだ。
ここに立たせてもらっているのは、一緒に作り上げた仲間たちのおかげだ。
僕の夢の背中を押してくれてありがとう。ありがとう。。ありがとう。。。

31年間生きてきたなかで、一番圧倒的な瞬間でした。
想像なんかじゃ絶対思いつかない感情が、僕の心に流れ込んできました。

苦労話をしたいわけじゃありません。
しかし、今回挑戦したこの「絶滅体験レストラン」は想像を絶する過程を経たのも確かです。

1年の構想の間に、何回も何個もアイディアを考えてはボツにし、どうやったらもっと多くの人たちに「環境問題」を楽しみながら知ってもらえるか。それだけを仲間たちと考えてきました。

いろんな方に何回も説明しても、「結局何がしたいわけ?」「本当にそれでなにか変わるの?」「前例がない」「奇抜すぎてちょっと」という声もたくさんありました。
ですが、それ以上に「面白い!」「なにか手伝えない?」「きっとうまくいくよ」「応援する」そんな声もたくさんいただきました。

試行錯誤、作っては壊し、迷いながら走り続けて来ました。
0から1を生み出すことの大変さをとても強く感じました。

そして次第に仲間たちが増えていき、コンテンツも決まり、ようやく情報解禁するも・・・
世間の反応はほとんど無かったんです。
20社以上のメディアはいっさい反応がなく、チケットもまったく売れませんでした。

その中で、m-floのTakuさんやIDEAS FOR GOOD様は「おもしろい」と取り上げてくれました。

そこから徐々に変化が訪れます。
チケットが毎日少しづつ売れていったのです。

ずっと、SNSやメッセージで伝え続けました。
「絶滅体験レストラン」がどれだけおもしろく意義のあるものかを。

チケットの売上をみてメンバーと一喜一憂する毎日でした。
売れ始めたとはいえ、ペースが全然間に合わない。このままだと、当日会場はガラガラだ・・・

僕は絶望していました。

僕が借金背負うくらい全然いいんだ。
でも僕の夢を信じて手伝ってくれる仲間に申し訳ない。
彼らに関わってよかったって思ってほしい。
こんなすごい仲間たちと地球を救うんだ。やれないはずがないんだ。
それが僕の原動力でした。

クラウドファンディングの終わりが迫った3月後半、ずっと言い続けたことが実ったのか、チケットがグッと売れ始めたのです。それにYahooニュースにも紹介され、クラウドファンディング最終日にはほぼチケットは完売してしまいました。メンバーたちと、何度も「すげえ!すげえよ!」って言い合ったのを鮮明に思い出します。

各公演100名様限定が、蓋を開ければ合計で250名近いお客様が来ることになりました。

そこからの20日間は、一言で言うとジェットコースターのような毎日でした。
調整、決定、改善、変更、あらゆる事象が一気に起きて、毎日問題が起きました。

逃げたい。どうしたらいいんだ。
夜中に机を叩いて、叫んだ日もありました。
なんでこんなにうまくいかないんだ。
こんなにやってるのに・・・

それはすべて自分の未熟さが原因でした。

それを救ってくれたのは、メンバーやキャスト仲間、Kawaii Monster Cafeの皆様、そして一番そばで僕を見ていた妻でした。

みんな「なんとかしましょう。間に合わせます。」そう言ってくれました。
なんと心強かったでしょう。
妻はずっと「絶対成功するから大丈夫」と言い続けてくれました。
そのおかげで僕は自分を信じることができました。

本番一週間前に行われた50名のゲストを入れての通しリハ。
結果はひどいものでした。グダグダとかいうレベルじゃない。
人様に見せられるものではないものが、そこにありました。
ゲストはもちろん、関わっているメンバー全員が絶望を感じました。

これもすべて僕の責任でした。
段取りの悪さ、決まってないものの多さ。
僕がキャストならブチ切れて降板してましたね。この時点では。

ですが、コアメンバーと脚本家の山西さん、振り付け師のSayoさんは諦めませんでした。
あと5日でこれを最高の状態に引き上げる。その気持で一つになりました。
しかしそのためにはすべてのキャストの気持ちの統一がとても大切でした。
特に、今回責任の比重が思いOut Of Theaterの皆様には不安と焦りが見えていました。
そりゃそうです。毎日のように変更の連絡がきて、急なリハのお願いなんかも来て、不信感が募って当たり前のはずです。

一人ひとりに電話をしました。
謝って、もう一度協力してほしいと伝えなきゃと。

でも、誰一人僕に文句や罵声を浴びせる人はいませんでした。
むしろ「後少しなんですから謝らないでください!がんばりますのでよろしくお願いいたします。」とまで言って、僕の背中を押してくれたんです。
絶対成功させてみせる。そう思わせてくれました。

そして前日。作業が一向に終わらない。
コアメンバーのみんなは平気で2日寝てない。当たり前だ、作業が終わってない。更に他の仕事だってある。

それでも、明日は本番だ。間に合わせるしか無いんだ。
250名のお客様が楽しみにしている。期待してくれている。
言い訳は終わった後でいい。
頭なんかもう動いてないなかで、手を動かしてリスクを削る作業に没頭しました。

そして当日。とても気持ちのいい青空が広がっていました。
7:30集合。少しずつ集まってくるメンバーやキャストたち。
いつもよりも顔が穏やかだったのが印象的だ。
覚悟が決まった顔、早くパフォーマンスしたいって顔だ。

・・・・ここから当日の話をするのはまた今度にします。
これ以上長文になってしまっても読む方も大変ですしね。

ただこれだけは言えます。
このメンバーと「絶滅体験レストラン」を作れて本当に良かった。

僕の人生にとってはもちろん、多くの参加者様の気持ちを変えることができたと思います。
司会者の仕事は「人と人とを繋ぐこと」
僕の「エンターテイメントで地球を救う」ことで、多くの人達がつながって世界が広がった。
環境を守りたいという共通の気持ちを通して。

90名を超すスタッフの皆様から感じたのは「絶対にこのイベントを成功させる」
その覚悟がお客様に伝わっていました。
だからこそ、あの「エンターテイメント」への感動と「環境に対して」の価値観を揺さぶることにつながったのだと思います。

こんな素晴らしい日を作れる日が来るなんて。
僕は世界一幸せ者です。

この幸せをたくさん味わいたいから、この幸せで世界を救いたいから
これからも挑戦し続けます。

「絶滅」という言葉を絶滅させてみせる。
僕はエンターテイメントと仲間がいる。
絶対に負けない。

地球を救います。

あなたと一緒なら絶対にできると信じています。