渋谷区障害者福祉センター はぁとぴあ原宿
(運営受託法人 社会福祉法人友愛会)
就労支援系の事業所ではなく、生活介護系の施設で
その点では、我々プロジェクトのチームノーマライゼーションメンバー施設で
実証栽培の設置場所、しんよこはま地域活動ホームと同じと言える。
利用者さんの障がい特性としては、知的の重度、最重度が多く
この点でも共通点がある。
なぜここを見学させていただいたかというと
原宿という大都会のお洒落な立地にある建物の屋上で
園芸をやっていて、野菜の栽培を利用者さん達と行っているということから。
とあるイベントにて、実際に収穫された玉ねぎを販売されていて
栽培を担当されている職員の方とお話しでき、今回のご縁をいただきました。
採れたての玉ねぎは美味しかった!!
伺えたのは利用者さんの作業が終了して、落ち着いた時間帯の夕方でしたので
作業しているところは拝見できませんでしたが
生活介護系の利用者さんが栽培作業として、どのような作業の切り出しをされているのか?
収穫物の利用は?
収益は?
ここまで来るのに9年かかったとのことでしたが、栽培に携わることで、利用者さんの生活や行いなどの点で何か変化があったのかどうか?
お聞きしたいことをたくさん用意して
「自分の思い付きから始めました」
「もともと素人でしたが、見よう見まねで何とかやってこれました」
と、謙虚に語る担当職員者さん
なるべく手がかからなくて、実り多きものという考えから、玉ねぎを植えたそうです
それが今では年間2000玉を収穫するまでになったそうです。
採れたての玉ねぎは、施設の入り口や地域のマルシェなどのイベントでも販売し人気を博しているとのことでした。また、オニオンクッキーという加工品にして、より高い値段で販売し、まさに六次化の実践です。
収穫物利用以外にも、紙漉きでつくるポチ袋や、織物でつくるギターストラップ、反物など様々な工夫を凝らした雑貨や小物たち、職員の商品企画力の高さがうかがえるお洒落で可愛い(独特な)商品が展示されていました。
これらの販売で得られた収益は少ないけれど
この施設全体の利用者さん(約50人)全ての方の頭割りにして
皆さん平等に還元しているとのことでした。
「だいたい3カ月に1回で、金額的には気持ち程度ですが、皆さん喜ばれています。そして、販売の現場でお客さんと直接触れ合うことも楽しんでいます。そのように、地域との関りが自然と増えればいいな」
「屋上園芸の今ではベテランの域に達している利用者さんは、自傷が激しかったが、園芸作業を続けるうちに、ここ5年間はその発作が出ていない」
といったお話を伺えました。
ザ★コレパカ
この施設のマスコットだそうです
なんとも、味のあるキャラクター、ガチャガチャまでありました
ゆるキャラがブームになって久しいけど
利用者さんが考えた施設のオリジナルキャラクターコンテスト
なんだか面白そう!!
今回のプロジェクトのスピンオフ企画として考えよう(*'▽')
今回の見学は、とっても気付きの多いものでした
都会の中での規模に合わせた作物栽培
かたや屋上、こちらは室内
我々は室内ならではの利点を最大限に活かせば
例えば…天候、季節に左右されない一定の環境での作業。収穫量。
期待できる効果をより大きいものにすることができると信じます
例えば…車いすや歩行補助具利用の方でも作業可能。多毛作、多段作による収量アップ。
そのための、今回の実証栽培プロジェクト成功させるしかない!!
決意を新たにしたのでした
ありがとうございました、引き続きよろしくお願い申し上げます。