2017/02/12 11:43

今回は現在建設中の小学校の前段階となる、アマチャ幼稚園建設のお話をさせて頂きます。

約3年前にはじめてカンジャガ村に来た時に、子供6000人に対して学校が4校(キャパ約1000人)しかないという状況を聞き、私はまず小学校を建てようと思いました。
ところが、村に滞在して実際に小学校に通っている子供達と接していると、学校に通っている子供達もほとんど公用語である英語で読み書き出来ない、という事に気が付きました。

小学校の教科書は全て英語で書かれているのに、英語の基礎を学ぶ場がなく、家庭では現地語(ブリ語)しか使われない為、小学生になっても英語が話せないのです。
その現実を目の当たりにして、まずは教科書が読めるレベルの英語と四則計算が必須だと感じ、建設を始めていた小学校の校舎を、幼稚園として運営するように変更しました。

また「白人からプレゼントされた学校」にしたくはなかったので、最初の村長との話で「自分の子供達には教育が必要だという親の想い」と、「村人の主体的な関わり」の重要性を説き、校舎を建設する材料を用意する代わりに、村人に労働力を提供して貰うという約束をしました。

そうして、村人と共に約10ヶ月かけて3教室+職員室の校舎が完成しました。総工費は約400万円。そのうち350万は自費でした。

村には継続的な教育が必要であり重要であると考え、最終的な目標を「学校もしくは村など自治体による自立運営」と定めて、校舎が完成する前から教育委員会に何度も足を運び、共同運営や先生派遣のお願いをしました。
その甲斐あって、現在は5人の先生を教育委員会から派遣してもらっています。
また、学校自体で自立運営が可能になるように農業や運送業など、数々のビジネスを試行錯誤しながらチャレンジしています。

そうして、相棒ダニエルや私、村人、支援者の方々、青年海外協力隊員や在ガーナ日本人など協力者の方々の3年の努力と想いを経て、100人以上の園児が2年間の教育を終え、英語が少し話せるようになりました。
動画に載っている子供達は、私がカンジャガ村に来た当初、英語が全く話せなかった子供達です。

そして今、このアマチャスクールのプロジェクトは次の段階に入りました。
当初計画していた小学校の建設をして、子供達が小学校で英語の教科書を使って勉強出来る場を作ります。

皆様にはその支援を手伝って頂きたいのです。
財務の状況についてはまた後にご報告しますが、皆様のご協力なしにはこの小学校は完成出来ません。

長文拝読頂き、ありがとうございます。