2017/03/09 17:05

本日は、現在ヨルダンへ調査訪問中の明治学院大学の皆さんと、

エドテックグローバルスクールの学生(彼自身もシリア難民)と共に
シリア難民の家庭訪問に行ってきました。

訪問先の皆さん

「難民」というと、キャンプのイメージがあるかと思いますが、
ここヨルダンでは国連高等弁務官事務所(UNHCR)に登録しているシリア難民63万人の内、
93%にあたる58万人もの人がキャンプの外で暮らしています。
そのため、エドテックグローバルスクールの生徒の皆さんも、
キャンプではなくアンマン市内に家を借りて生活しています。


「シリア式」のコーヒーを出してくれた

難民と言えど千差万別で、皆さん様々な課題を抱えながら生活しています。
こちらの家庭では、シリアで家がロケット弾により破壊されてしまったために、
自分の身分を証明するものを何一つ持たずヨルダンに逃げてくることになってしまった、
とのお話を伺いました。

「自分がシリア人である」ということすら証明することができないため、
適切な援助を受けることができないとのことです。

また、別の家庭では、子どもが学校に通えず、困っていると話していました。
通常、ヨルダン政府はシリア難民の子どもに対して教育を提供していますが、
この家庭では何らかの原因でそれができないとのことです。
(学校から通学について電話をもらう予定であるものの、
いつまでたってもかかってこない。理由はわからない。と話していました)

UNHCRなどの国連組織や、大きなNGOは難民に対し包括的なサポートを行っていますが、
実際には援助の手から零れ落ちてしまう人が大勢います。

このような小さな個人へ適切な援助ができるよう、
エドテックグローバルでは現在「寄付サイト」を開発しています。

あくまでも現地の目線に沿った支援を行うため、
開発は生徒と共に行います。
(生徒にとっては、自分の身の回りに援助が行くほか、
エドテックグローバルスクールで学んだITやSocial Good Methodのスキルを
実践で活用する機会にもなります)

支援活動の成果を最大化するため、支援の仕組みづくりを慎重に進めていきたいと思います。
引き続き、宜しくお願い致します。