鎌倉教場の「今」をお伝えします。昨日の活動報告に引き続き「更衣室」の話です。
鎌倉教場では毎週日曜日に約30名が稽古に励んでいます。
稽古は「稽古着」を着て行います。
慣れてくると、稽古着(弓道用の上着、剣道用の袴、白足袋)のまま電車で通うことも可能ですが、稽古の後は汚れるし、馬臭くなるので、どうしても着替えなければなりません。
しかしながら、鎌倉教場には更衣室がありません。
馬場の建設前から設計図には落とし込んでありましたが、諸般の事情により設置するには至りませんでした。
かといって、街中にある稽古場で、女性も多いので、空の下で着替えるわけにはいきません。
そこで、登場するのが「テント」です。
大日本弓馬会では、よく運動会などで用いられている大型の白いテントを購入し、更衣室がわりにすることにしました。
しかし、この組み立てがなかなか大変です。
説明書によると大人2名で5分で設置完了とあるのですが、やってみるとそれが極めて困難であることが分かりました。
まず地面にブルーシートを敷きます。写真で分かるとおり、かなり大きいです。
次にテントの骨組みです。折り畳み式の比較的簡単に組み立てられるものですが、それでも大きいので一筋縄ではいきません。
続いて屋根の部分の布を骨組みに固定します。
そして、骨組みを開いてテントの最大サイズにまで広げ、重り(1つ10kg)を載せます。
最後に、更衣室なので目隠し用の横幕を取り付けて完成です。
御覧のとおり非常に大変な作業です。
しかも、いくら重りを付けたとしても、風が強い日は飛ばされそうになるので、テントを畳むしかありません。
そうすると、更衣室がなくなってしまい、狭い物置の中で着替えることとなってしまいます。
密を避けるために1人ずつ物置を使うと、最後の者が着替え終わるまで大変な時間がかかります。
加えて、この「ブルーシート+テント」方式では、どうしても雨の侵入を防ぎきれません。小雨なら何とか我慢できるのですが、少し強くなると、テント内に水が侵入して荷物がびしょ濡れになってしまいます。
テントの周囲に溝を掘ったこともありますが、効果は限定的でした。
やはり、更衣室は必要です。
せめて固定の屋根と壁が欲しいです。
稽古環境の改善という以前に、着替えが必要な施設である以上、設置は必須事項といえるでしょう。
確かに、不便な環境にも慣れてきて、門人の中にはテントの設置に関しては熟練の域に達した者まで現れてまいりましたが、梅雨を超え、夏の突発的な豪雨の季節を迎え、大変厳しい状況になっております。
この先、台風のシーズンを迎えるとなると、取り返しがつかないことになりそうです。
そうなる前に何とかして雨風を防ぐことができる設備を整えなければ、ここで稽古に励む者たちがあまりにも不憫です。
流鏑馬は神様に奉納するものですから、どのような荒天でも中止にはなりません。
そのため、雨が強い日、風が強い日というのは、絶好の稽古日になります。
そうである以上、どうしても更衣室は必要です。
皆様、どうか御理解いただき、何卒お力添えをよろしくお願いいたします。
目標金額350万円【2021年12月15日(水)まで】
伝統の技、流鏑馬の馬場に散水用設備、更衣室と日除けを!安心して稽古を続けるために
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