2021/11/04 18:22

【卒業生の声】田崎 元太さん(20代男性・社会人)

フリースクールが、利用者にとってどんな場所なのか?実際に卒業生にインタビューをして、通う事によって起きた変化を明らかにします!


▶フリースクールにつながった経緯は?

 私の場合、高校2年生の時に全日制高校から寺子屋方丈舎さんに転入しました。 高校2年生の一学期が始まった頃に教師から体罰を受け、 PTSDになり登校することが困難になりました。 私の母親と代表の江川さんがたまたま知り合いで、 江川さんから方丈舎さんの話を頂き、見学に行ったのがきっかけでした。

 その頃の私は人間不信になっており、正直見学に行くまでは適当な理由を付けて断ろうと思っていました。ですが方丈舎の先生方は、子供達に何かを強要するのではなくフレンドリーに接し、まず私達の話を聞き、共感してくれました。そんな先生方のおかげで私も少しずつ心を開き方丈舎に通うようになりました。


 ▶フリースクールでの印象に残っている思い出

 印象に残っている思い出は二つあります。

   一つ目は、みんなで東日本大震災の避難者の方々と芋煮会を開いたことです。
そこでは、“避難者の方々が震災の時に何を思ったか“また”会津での生活の良い所や不満、不安に思っている事は何か“などを話し合いました。
そんな避難者の方々とお話をして、今の生活があたりまえではなく私と接してくれる家族、友達など、周りの人たちに改めて感謝をするようになったことを覚えています。

 二つ目は、アメリカ在住の方が1ヶ月間方丈舎に来てくれた事です。彼は海外から見た日本や、アメリカでの生活など日本に居るだけでは気づけない様々な価値観を教えてくれました。 この経験がきっかけで私自身も海外で生活をしてみたいと思うようになり、一年後オーストラリアに留学することを決意しました。


▶現在の生活

 今は結婚し、妻の両親が営んでいる蕎麦屋で料理人をしています。料理人をする前は都内で営業の仕事をして沢山の人達と出会い、様々な経験を積んできました。今後の目標としては、そういった人々との繋がりを大切にしていきながら、お店だけでなく地域ごと盛り上げていけたらいいなと思っています。

▶メッセージ

 寺子屋方丈舎は、勉強だけでなく人と関わるうえで大切な事、視野を広く持ち、なりたい自分を考える事の重要さなどを、遊びの中から教えてくれました。
人間不信だった自分がここまで変われたのは、寺子屋方丈舎で培った経験や出会いのおかげだと思っています。 私はここの卒業生で良かったと心から思えます。