2017/12/06 17:27

こんにちは、事務局長の小島です。
今日から数回にわたり、プラスを応援くださるみなさんをご紹介します。

プラスが大事にしているバリュー(価値観)のひとつに、「ポジティブ・リビング(前向きに生きる)」があります。
困難な状況のなかでも、悲観することなく、明日への希望を持ち続ける姿勢。私たちが現地で出会った方たちから学んだ姿勢です。

そんなバリューは、プラスを応援くださるみなさんにも共通しています。
第一弾は、プロボノとして、長年プラスのチャリティパーティーやイベントで司会を務めてくださっている、ラジオDJ・MCの武村貴世子さんのストーリーです。
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先日とある仕事現場に行った時。
「あ!明るい人が来た!」と言われました。

その現場に入るのは二度目。きっとそのスタッフは私の名前は覚えていなかったのかもしれませんが、
「あぁ、あの明るい司会の人だ!」と覚えていてくれていたのです。
それはある意味、名前を覚えてもらうことより私には嬉しいことでした。

私が仕事をしていく上で大事にしていることは、「楽しさ」、「おもしろさ」を感じて頂けるような、明るい気持ちを、その瞬間に呼び起こしていくこと。
そのために自分に何が出来るかということを常に意識しています。

が、実際の自分自身は明るいかというと、自分自身はそうでもないと思っています(苦笑)。
日常の中での私は、常に色々なことを一人で悶々と考えて、その考えがどんどん広がっちゃって、頭の中はぐるんぐるんになり、「あわわわ。これでいいのだろうか??」としょっちゅう不安なんです。

では、そんな私が、何故マイクの前だと、
「きーちゃん!おもしろいwww」と言われるような明るさを発揮出来るのか。

私の原動力は、「伝えたいこと」に出会った時に生まれています。

こんなに最高の音楽をもっとたくさんの人に聴いて欲しい!
こんなに思いの込められた写真があることを知って欲しい!
こんなに美しく魅力的な絵画を一人でも多くの人に見て欲しい!
こんなに信じられない現実を知られないままにしておくわけにはいけない!

そう思った時に、私の中に力が湧く。

「伝える」ために何が出来るのか。
そこで自分が明るく元気に声を発することで、伝えることが出来るのなら、私はいくらでも明るくなる。
そのために努力をする。

ただ、それだけのことなのです。

プラスとの出会いもそうでした。
難民支援をしていく中でプラスと出会い、エイズ孤児のことを知りました。
そして、エイズ孤児という問題に取り組むプラスの人達が、みんなとてもエネルギッシュで、
しかも、いつも笑顔で。

あぁ、こんな素敵な人達が全力で取り組んでいる活動を私は伝えていきたい。
そう思ったことが、プラスでイベントの司会をさせて頂いている時の私の明るさに繋がっています。
「Positive Living」は特別なことではないと私は思います。
毎日の生活の中で、なんでもいい。
自分が「楽しい」「嬉しい」「凄い」と思える、何かに出会えることで湧き上がる喜びの感情に、
自然に身を委ねていく生き方は、きっと、貴方にも前に進める力を与えてくれるのではないでしょうか?

人間にはそもそも笑える力や、明日へ向かって生きようとする力が誰にでも備わっているはずで、
だからこそ、人類の歴史はこうして今も続いているのではないかと思います。
力強く生きようとする力が備わっていなければ、きっと歴史はこんなには続かない。

さて、今日も私にとっての最大の味方である、
好きな音楽に触れて「わぁお!この音楽かっこいい!!」と私に生まれる喜びの感情をガソリンに、
生きていきます。


▼著者プロフィール
武村  貴世子

ラジオ DJ・MC。音楽番組を中心に、ニュース番組、情報番組など、あらゆる分野のラジオ番組を担当。音楽への知識愛情はもちろんのこと、ニュース、映画、アニメなど旬の情報収集に余念がない。イベント司会、ナレーション、朗読、ライターとしての活動も多数。国連UNHCR協会の広報委員として難民支援に従事するとともに、東日本大震災被災地支援、エイズ孤児支援など、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。2008年からプラス主催イベントの司会を毎年担当。