★速報★100万円達成!ネクストゴールに挑戦します!  

みなさま、こんにちは。エイズ孤児支援NGO・PLAS事務局長理事の小島です。
本日、目標金額の100万円を達成しました!

温かいご支援、ご協力をいただきましたみなさま、本当にありがとうございます!
一つ、また一つとご支援が入るたびに、飛び上がるほどうれしく、みなさんからいただいたお気持ちを、必ずウガンダへもっていこうとそのたびに自分を奮い立たせました。

11月21日からスタートしたプロジェクトも、いよいよ終了まであと4日。
そんな中、思い切ってネクストゴールに挑戦することにしました!

次の目標金額は【150万円】(+50万円、合計150万円)。
ウガンダでHIVと共にいきるシングルマザーたちが、2年目以降も着実に農業を続け、シングルマザーたちのさらなる能力強化に力を入れられるようにネクストゴールにチャレンジします。

ネクストゴールを達成することで、さらに市場調査のための研修を実施して販路を拡大したり、栽培する野菜の種類を増やし、市場向け野菜の栽培、果樹栽培に挑戦することができます。
こうしたさらなる能力強化の研修や、新しい取り組みの機会が生まれることで、シングルマザーたちがさらなるチャレンジができるようになります。
残り4日となりましたが、ウガンダのシングルマザーの方たちがしっかりと農業の技術や販売のノウハウを確立し、それを定着していくために、引き続きの応援をよろしくお願いします。

ご挨拶

はじめまして、小島 美緒(こじま みお)です。
エイズ孤児支援NGO・PLAS(プラス)という国際協力NGOで事務局長・理事をしています。
学生時代にウガンダでエイズ孤児に出会い、その現状を目の当たりにしたことをきっかけにプラスに参画。
それから今日まで12年間、活動をつづけています。



私たちが活動するウガンダのカユンガ村では、4人に3人のエイズ孤児たちが小学校を中退しています。

その多くが家庭の経済的な理由からです。

今回は、エイズで夫を亡くし、自身もHIV陽性であるウガンダのシングルマザーのためのプロジェクトを立ち上げました。彼女たちが農業のスキルを身につけて野菜を栽培・販売し、自立した暮らしを送ることを目指します。

皆様からのご支援は、エイズと共に生きるシングルマザーたちの生計向上のための農業プロジェクトの実施にあてさせていただきます。

エイズ孤児との出会い

<「学校に行きたい」と言ったエイズ孤児の男の子>

2005年、学生だった私は、ボランティアで訪れたウガンダでエイズ孤児の存在を知りました。
両親をエイズで亡くし、親戚に引き取られながらも、学校に通うことを許されず、差別を受けて生きている10歳にも満たない子どもたちがそこにはいました。

ウガンダで年間10万人の人々がエイズで亡くなっていた当時、エイズは「死の病」と恐れられ、親をエイズで亡くした子どもたちは行く場所がなく、やっとたどり着いた親戚の家でも、エイズ孤児という理由で簡単には受け入れてもらえない状況でした。

「学校に行きたい。友達がほしい。」

この頃に出会ったエイズ孤児の男の子がそっと伝えてくれた言葉です。



<今も増え続けるエイズ孤児>

「エイズ孤児」とは、両親もしくはお父さん、お母さんどちらかをエイズで亡くした18歳未満の子どもです。世界のエイズ孤児は1,780万人、そのうち約85%は、サハラ以南のアフリカに集中していて、いまも増え続けています。

「エイズで親を亡くしても学校に通えるという当たり前の社会を作りたい」―。
そんな思いで私たちは活動を始めました。

<これまでアフリカで、1370名のエイズ孤児らを支援>

これまで、ウガンダとケニアで3校の学校を支援し、11棟の教室を建設。またエイズ孤児を育てるシングルマザーの家庭を、約160家庭支援。これらの活動により、1,370名の子どもたちに支援を届けてきました。


*プラスの支援で完成した小学校

また、エイズの正しい知識を広め、エイズ孤児への差別や偏見をなくすための活動も行ってきました。
これまで69名のボランティアリーダーを現地で育成し、約3万人の地域住民にエイズ教育を届けてきました。


*エイズ予防教育ワークショップに集まった地域の人たち

シングルマザーたちが直面する課題

2000年代後半、エイズ治療薬の普及によってエイズで亡くなる人も徐々に少なくなり、両親ともエイズで亡くすのではなく、片親に育てられる子どもを目にするようになりました。

なかでも、エイズで夫を失い、自身もHIV陽性で、子どもをひとりで育てているシングルマザー家庭の困窮が特に顕著です。
HIVの影響で、体調がすぐれず仕事ができなかったり、女性は男性よりも仕事が得られにくかったりと、HIV陽性のシングルマザーならではの困難があります。
そのため、家計は安定せず、教育費を払えずに子どもたちは学校の中退を余儀なくされてしまいます。 

私がウガンダで出会ったあるシングルマザー

プラスで活動を始めてすぐ、私はウガンダで1人のシングルマザーの家を訪れました。

お父さんはエイズで亡くなり、2人の子どものほかに、エイズ孤児となった近所の子ども2人を育てていました。お母さん自身もHIV陽性で、わずかな収入で4人の子どもたちを養っていました。

子どもたちは、「大きくなったら先生になりたい」「お医者さんになりたい」と私に夢を話してくれました。それを聞きながら、「この子たちに夢はあるけれど、叶える方法がない」と悲しそうな顔をされていたお母さん。学費を払うことができずに、すでに子どもたちは小学校を退学するところだったのです。



2013年に私たちがウガンダで実施した調査では、事業地のシングルマザーたちの「平均年収」は約2万円でした。学年があがるにつれ、年間の教育費はひとりにつき約1万円を越えることも。子どもを3人、4人と育てているシングルマザーたちにとって大きな負担です。

シングルマザーによる、シングルマザーのための活動に出会う

<「カユンガ」との出会い>

そんな中、私たちはエイズで夫を失ったシングルマザーたちが立ち上げた、「カユンガ」という団体に出会います。

1999年から活動するHIV陽性のシングルマザーによるセルフ・ヘルプ・グループ(自助組織)です。
メンバー40人は全員HIV陽性。
首都カンパラから車で3時間、アフリカ最大の湖、ビクトリア湖に面したジンジャ県で活動しています。

代表のジョイさん(写真右)は、「何かあったときに、お互い助け合えるように」と、同じ境遇の仲間たちと少しずつお金を持ち寄ってカユンガを立ち上げました。
「子どもたちが学校に行けるように」と、メンバーの手持ち金や養鶏の収益などをもとに、学費の一部負担や制服の提供などを行ってきました。



<「地域の人たちと共に活動をつくる」カユンガと歩んだ4年間>

私たちが一番心を動かされたのは、メンバーたちも苦しい生活を送っていたなかで、彼女たち自身やその家族も支援を受けることができたにも関わらず、「もっと大変な暮らしの人たちがいるから」とみずから支援を辞退し、さらに貧しくて支援を必要としている地域の人たちを探して支援を届けていたことです。


私たちは、カユンガの「地域の人たちと共に活動をつくる」という姿勢に共感し、2013年から4年間、ともに活動を続けています。

干ばつと食料不足・・・シングルマザーたちの試練

そんなカユンガのシングルマザーたちに、いま試練が訪れています。

ウガンダを含む東アフリカでは、ここ数年、干ばつの影響で農作物の収穫量が減り、価格が高騰しています。
エイズと共に生きる貧困家庭にとって、食糧の確保は緊急の課題です。

HIV陽性のシングルマザーたちに必要な「栄養改善」

HIVと共に生きる上で、エイズ治療薬の服用は欠かせません。
けれども、十分な食事や栄養をとれないで治療薬を服用すると副作用が出ることもあり、薬を飲むことを避けてしまったり、飲んでも体調がすぐれず仕事ができないこともあります。

干ばつで価格が高騰している農作物は、シングルマザーと子どもたちの健康を保つためにも大切な栄養源にも関わらず、貧しいシングルマザーたちには、ますます手が届かなくなっています。

食糧を買いたくても、そのためのお金がない。
自分で農作物を作りたくても、そのための土地がない。
自分で農作物を作りたくても、知識や技術がない。

これが、私たちがともに活動するシングルマザーたちが今、直面している問題です。
けれども、彼女たちが「すでに持っているもの」もあるのです。
それは、「子どもたちに健康に育ってほしい」「子どもたちのために、収入を得て、暮らしを立て直したい」「子どもたちに学校に通い続けてほしい」という、子どもたちの未来への思いです。

このプロジェクトで「シングルマザーの経済的な自立」を目指す
 

シングルマザーたちが直面する問題を解決するために、わたしたちは農作物の栽培と収穫による、シングルマザー40家庭の生計向上と栄養改善を目指します。
シングルマザーたちが農作物の栽培をはじめ、栽培を続け、販路を開拓していくまでに必要な技術研修を提供していきます。
具体的には、現地の農業局の協力による栽培研修や、収穫した農作物をより効果的・効率的に販売していくためのマーケティング研修などを計画しています。

さらに、干ばつが続いても栽培を続けられるように、雨水を貯めて灌漑農業ができる貯水タンク、種子や農具などの初期投資も支援します。

シングルマザーたちが栽培する作物のメインは、この地域で昔から作られていた、在来種の野菜
農作物の病気に強く、肥料や農薬をほとんど必要としないこと、種まきから収穫までの時間が短いこと、また栄養価が高く、この地域に一定のマーケットがあるためです。

収入を得るだけでなく、「生計」を立てるためのサポートを!

農作物の販売で収入を得るだけでなく、それをシングルマザーたちが「貯蓄する」ことも重要です。
このプロジェクトでは、シングルマザーたちが貯蓄の大切さや、貯蓄の仕方についても学べ、このプロジェクトに参加することで、将来、自分の力で生計を立てていくことができるようサポートします。

シングルマザーたちの思いから出発したプロジェクトです

私たちは、「与える支援ではなく、共につくる支援」を大事にしています。
地域の課題とニーズ、そしてどのように解決できるかを一番よく知っているのは、その地域に暮らす人たちです。
今年の春と夏には、プラスのスタッフがカユンガを訪問し、シングルマザーたちと「いま自分たちが取り組むべき課題」をテーマにワークショップを行いました。



7日間にわたる演劇やグループワークを通して、シングルマザーたちは自分たちにとって重要で、緊急性が高く、自分たちだけでは解決しにくい課題として、「農業技術」をプラスの活動で解決していくことにしたのです。

「農業プロジェクトで生計向上と栄養改善をする」ことは、シングルマザーたちの思いから出発しています。

プロジェクト評価を行います

プロジェクトをスタートして半年ほど経つ頃には、シングルマザーたちとプロジェクト評価を行います。

当初の目標に対して、実績はどうだったのか、次にいかせる課題は何なのか・・
こうしたプロジェクトの準備から実施、評価までをプラスと一緒に行うことで、シングルマザーたちに知識や技術が定着し、彼女たちが運営するカユンガの能力強化も期待できます。



資金の使い道

シングルマザー40家庭に提供する農業研修とフォローアップのためのプロジェクト実施費、物資購入費、日本人スタッフの現地への渡航費などに使わせていただきます。

最後に 「自分の力で、子どもたちのために、より良い暮らしをつくる」

このプロジェクトを始めるにあたり、1人のシングルマザーに思いを馳せています。
彼女の名前はジュリエットさん。
カユンガのリーダーとして長年、地域の女性や子どもたちのために活動を続けてこられましたが、2016年に急逝されました。

現地を訪れるたびに笑顔で迎えてくださったジュリエットさん。
英語や会計にも長けていて、これまでプラスと一緒に行った養鶏事業にも大きく貢献され、今も地域の50名の子どもたちに教育支援が提供されています。

温かく熱い志を持ったジュリエットさんを失い、カユンガのメンバーや私たちも喪失感を抱いていました。

けれども、困難な状況のなかで希望を失わず、周りを励まし続けてきたジュリエットさんのように、この農業プロジェクトで、シングルマザーたちが「自分の力で、子どもたちのために、より良い暮らしをつくることができています」と胸を張れるよう、私たちも力を尽くしていきます。



*一番左がジュリエットさん

 皆さまの応援、どうぞよろしくお願いいたします。 

 
本件に関するお問合せ先
特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS
E-mail: info@plas-aids.org

◆税制優遇について
エイズ孤児支援NGO・PLASは「特定非営利活動法人(NPO法人)」として認定されていますが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。

 

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