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こんにちは、プロジェクト運営者のユグチヨシユキと申します。プロジェクトを支援してくださっている皆様、ありがとうございます! 本日は盟友の大工Mさんと木材を吟味しての作戦会議、一部柱材等の移送作業も行いました。
まず見せたのは太さが揃っていないハンパな角材。どういうサイズに仕上げて使おうか?
(Y)全部揃えちゃった方がハナシ早いかな、、、
(M)どうなんですかね、、、うーん、、見る人ですよね、やっぱり
(Y)そんな、ほら、、柱の分がいちいち違うとかさ、やったことないからさ、
(M)うんうん
(Y)でもね、そんなに違うやつはね、このへんがちょっと例外的に太いの採れたから落としてないだけで、だいたいはね、、
(M)105mm角とか?
(Y)いやもうちょっと太く採ってた。4寸角(120mm)に落としちゃうのが早いかもね!(M)あ~4寸角いいですね!
(Y)大体4寸角で上がるように製材はしてたんだよ。で、例外的にちょっとこういうヘンテコな木とか、落としちゃうのももったいないからさ、、、
(M)そうですね
(Y)まぁ一個の物件で使うとも思わなかったし、こんなもん柱にするとも思ってなかったからさ(笑)
(M)ハイ(笑)
(Y)このへんの一帯がヒマラヤスギ
(M)ハイ
(Y)結構、まともなのが採れてると思うんだけど、
(M)そうですね
(Y)で、こっちはヒノキ。まぁそれなりに
(M)ありますね
(Y)この辺がちょっと短いけどケヤキ
(M)まぁ足りるところで(使えば)いいですもんね
(Y)そうだね
(M)あぁこれだったらイケますね!
一部木材を現場に運搬
(M)建築は面白いですね!
(Y)建築最高だね! こっから(材料から)はじまるしね!
木造で造る場合、今時はほぼプレカット(工場で機械が木材を加工し、現場で組み上げる)なのですが、ここでは荒木(製材しただけできちんと平らになっていない木材)から、いやそもそも、その辺に立っていて伐られた木の丸太からはじめて、建物をつくろうとしています。
それが現代では一般的とは言えないつくり方であり、普通に考えれば不合理なことをしようとしていることは認めざるを得ません。しかしながら、そういう当たり前と思われている勝算のないことを、知識としてではなく地肉レベルで理解したその上で、それでもなお、あえていちいちイチからやってみるのです。あたりまえにダメと言われていることをそれでもやってみる。それがそもそも、街の木を活用するプロジェクトのスタート時からの姿勢であったのです。
はじめた当時はそんな木はゴミだ薪だとバカにもされたし(木を知っている人の当然の反応と思いますが)、山の林業でさえ大変なのに街でモノになるわけがない、というのは自然な反応以外のなにものでもありませんでした。当然、街の木で作られた街の空間、なんてものも存在していません。
でもいまや、街の木で作られた街の空間はひとつならず存在し、その現場では、たくさんの関係者や地域の人が木を活かすことに関わって、地域の物語もできています。その結果、今日、街の木を木材にすることに世間は随分好意的になってきたと思います。でもそれは、アイデア一発、能書きとオシャレなプレゼンで誰かが作ってくれたわけではなく、木屑にまみれて自分の手はもちろん人の手も力も使えるものはなんでも使って、少しずつ少しずつつくってきたことなのです。
今回のプロジェクトはその歩みの先端となるものですが、その試行錯誤やつくる喜びを満喫する旅に、木屑にまみれて這いずり進む楽しい旅に、ネットを通じて、そして時にはリアルの場でも機会をつくって、同道していただけるものにしたいと思っています(なので、ご支援メニューは【一緒に体験・応援プラン】がおすすめです!)。
引き続き、プロジェクトのフォローやご協力をお願いいたします!
https://camp-fire.jp/projects/view/626079