2016/10/29 19:38

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あと一歩で60%達成です! 

 

こんにちは。学生編集部4年の佐藤です。

私が農家漁師の世界に飛び込んだのは2015年。つい昨年のことです。

私がこの世界に吸い寄せられたきっかけのひとつに、東日本大震災があります。

 

僕の出身は宮城県の小さな町で、震災当時は仙台の高校に通う高校1年生でした。

正直なところ、内陸で大人に守られていた僕は被災者ですらなく、被災された方々に対しても何も行動を起こすことができずにいました。

自分が誰に対してどんな価値を提供できるのかもわからない。

そんなことが心のどこかに引っかかっていたまま大学3年生になっていました。

 

そんな時ゼミをきっかけに、ある1人の養豚家さんに出会いました。

その養豚家さんは僕と同じく宮城出身。

痛ましいことに、震災前は約2000頭いた豚のほとんどが津波によって流されました。

しかしその逆境を養豚のあり方を見直す機会であると捉え、東京で少量飼育のアニマルウェルフェアブランド豚を生産することに奔走しています。

自らが置かれた立場の中で価値を生み出しているこの方のことを、私は純粋に「かっこいい」と思いました。

この方との出会いが、私が一次産業に興味を持つきっかけを与えてくれました。

 

その後ひょんなきっかけで食ベタイ編集部員になってから、実に多くの魅力的な生産者さんを目にしてきました。

なかでも、僕が心を強く打たれたのは神奈川県小田原市の檀上貴史さん。

彼は地域において自分が果たすべき責任を考えつつ、新しい試みにチャレンジし続けています。

農家漁師さんは、自らが自然やいきものと真剣に関わってきた経験から、独自の倫理観や信念を語ってくださいます。

そして私は、その言葉が学生をはじめとしたあらゆる人々に対して大きな影響を与えていくことを、ゼミや食べタイを通じて目にしてきました。

 

こうした生産者さんたちを追っていく中で、身近な食の生産現場について何も知らないことにも気づかされました。

その問題意識はこれから社会人になってからも持ち続けるだろうと感じています。

学生が社会に出る前に第一次産業への目線を養う段階を経ることは、とても価値のあることではないでしょうか。

 

 

問題意識云々以前に、私たち学生編集部は一次産業の世界を楽しんでいます。

食べタイの学生間では、自然と

「この農家さん・漁師さん素敵だな~」

「この方にぜひお会いしたいね~」

という会話が生まれています。

それは、「ただ学生の活動として、義務感に駆られてやっている」のではなく、「湧き出る好奇心や興味に突き動かされている」ことの何よりの証拠です。

 

 

私はこの先、もっと生産現場のリアルを知りたい。

パワーと魅力にあふれた生産者さんたちを深く知りたい。

そしてそれらを、食ベタイを通じて広く伝えていきたいと思っています。

こうした想いを持った仲間を増やすことも今後の目標です。

 

共感してくださった方にはぜひ、応援いただけると幸いです。

 

 

NIPPON TABERU TIMES学生編集部 佐藤淳史