ご挨拶

はじめまして。読んでいただきありがとうございます。

このクラウドファンディングは、2020年7月に起こった熊本県人吉球磨豪雨災害で被災した方々の想いを、全国の皆様にも伝えたい、そして子ども達へ引き継いでいきたいという想いで集まったメンバーで立ち上げました。

このプロジェクトに関わるメンバーを紹介します。

■プロジェクト代表 青木 辰司(東洋大学名誉教授)

元NPO法人日本グリーン・ツーリズムネットワークセンター代表理事。㈳日本ファームステイ協会品質保証支援研究所長。世田谷区生涯大学講師。希望郷いわて文化大使。

環境共生の社会学の視点から、日本型の都市農村関係構築について実践的な提案を展開。最近は、政府の農泊政策の定着に向けて、グリーン・ツーリズムの理念を踏まえた持続可能なツーリズムの具現化のため、品質保証支援の制度化に向けた、実践研究及びその支援に着手。人吉球磨地域には2004年から15年間で60回以上訪問し、全国初の広域連携型のグリーン・ツーリズムの先駆的実践地域としての、人吉球磨地域の魅力を内外へ発信して、支援。

著書は、「グリーン・ツーリズム実践の社会学」、「持続可能なグリーン・ツーリズム-英国から学ぶ実践的農村再生」(いずれも丸善)、「転換するグリーン・ツーリズム」(学芸出版社)等多数。

■水彩画家/イラストレーター 古山 拓

1962年岩手県生まれ。宮城県仙台市在住。東北学院大学史学科卒。専攻は西洋古代史。アニメーターを経てイラストレーターとして独立。全国各地で水彩画の個展を開催。挿絵を担当した児童書に『しゅるしゅるぱん』(文・おおぎやなぎちか 福音館書店)、絵本作品として『あなたの一日が世界を変える』『交響曲「第九」歓びよ未来へ!』(いずれも文・くすのきしげのり PHP研究所)、『海の見える丘 絵本版』(文・くすのきしげのり 星の環会)などがある。

■企画・編集 栗山 佑子

高校卒業後10年ほど師匠に従事しながら、グラフィックデザインの職につく。1975年出版社㈱星の環会を設立。素晴らしい著者の方々に恵まれて、子どもの教育に役立つ本の出版が始まり、教育書と児童書の出版社として、小学校・中学校・高等学校・公共図書館から評価を得てきた。

主な書籍に「みんなと考える人間と地球の健康」「ビオトープみんなで考える」「地球環境から学ぼう!私たちの未来」「色のまなび事典」など多数出版。2017社長を退き編集長に就任して「ドボジョママに聞く土木の世界」10巻と絵本を制作。

■印刷・出版 パピルスあい 鵜飼 恵里香 鵜飼 清

本好きの仲間と出版社を設立。ジャンルにこだわらず、自分が読みたいと思う本、世の中に出したいと思う本を出版してきました。

主な書籍『遠藤周作のワールドトリップ』(上総英郎)『頭は一つずつ配給されている』(森﨑東)『銀座バーテンダーからの贈り物』(稲田春夫)『いいね! ミュンヘン』(白坂啓)『いいね! メルボルン』(メルボルン三人会)『巨大災害に立ち向かうニッポン』(矢作征三)『都立秋川高校  玉成寮のサムライたち』(岩崎充益)

このプロジェクトで実現したいこと

絵本を作りたいと思っています。

2020年7月に起こった、熊本県人吉球磨豪雨災害で学んだこと、感じたこと、様々な想いを全国のみなさまにお伝えしたい。そして、絵本を通して子ども達にもしっかりと引き継いでいきたいと思っています。

今回の災害で悲しいことも、たくさん起きました。しかし、それだけでなく、災害が起こった事で気づいたこと、改めて大切にしたいこともたくさんありました。

この絵本で、災害が起こった現実と立ち向かう人々の強さ、また、人と人との温もりや繋がりの大切さを感じて欲しい。そして、今もなお大変な想いをされている被災者の方々へ希望を持ってもらえるような内容にしたいと考えております。

プロジェクトをやろうと思った理由

皆様はご存知でしょうか?

熊本県人吉球磨地方。球磨盆地を流れる球磨川に開けたこの地域は、司馬遼太郎が「日本で最も豊かな隠れ里」と紹介した、人を癒し、人を笑顔にする「お人好し」の農山村です。

その地が、2020年7月4日早朝にかけ、未曽有の集中豪雨に襲われ、花なる球磨川が氾濫し、空前絶後の甚大な被害を及ぼしました。被災された方々は、コロナ禍でボランティアが限られる中、今も必死の復旧に向かっておられます。

今回、このプロジェクトをやるきっかけとなったのは、2020年9月に人吉球磨豪雨災害の復興支援で「ひまわり亭」を支援先として下記のクラウドファンディングを企画したことでした。

熊本県南部豪雨で被災した「ひまわり亭」の復旧支援活動を応援したい!

皆様のご支援のおかげで無事に目標を達成し、支援期間中に、多くの方々との出会いやドラマがあり、たくさんのお話を伺う機会がありました。そんな中で、「ひまわり亭」を舞台に起こったドラマを絵本にして、今回の災害を全国の皆様に忘れられることなく知っていただきたい、気づいた大切なことを伝えたい、そして子ども達にも引き継いでいきたいと思ったからです。

人吉球磨地方独特の郷土玩具に、子どもの健やかな成長を願う縁起物として昔から親しまれているにキジ馬というものがあります。

今回、絵本の舞台となる「ひまわり亭」に、お店のシンボルでもある巨大なキジ馬がおりました。
重さ800キロ、長さ5メートルもあるキジ馬は、皆からは「キジ馬くん」と呼ばれ、たくさんの人に愛され、大切にされてきましたが、そのキジ馬くんも災害で流されてしまいました。

体験したこともない、想像をはるかに超えた災害に、多くの人が悲しみ、疲弊している中で、「ひまわり亭」代表の本田節さんは災害4日目から炊き出しボランティアを始めました。

家も何もかも失った方々に、せめて温かい料理を届けたいと命の食をお届けする日々。全国から支援物資も集まり、徐々にボランティアの仲間も増え、ひまわり亭は復興支援の拠点となりました。

そんな復興支援活動をしている中、流されたキジ馬が、はるか遠くの八代海に浮かんでいたのを、地元の漁師が発見したのです。

それを知った本田節さんの友人が、トレラーで駆け付け、無事にキジ馬は元の「ひまわり亭」に帰還しました。節さんはじめスタッフや地元の皆さんは、「お帰りなさい!」と涙を流してキジ馬を迎えたそうです。

キジ馬の体には、少々の傷はあったものの、ほぼそのままの形でした。

「キジ馬は、濁流の中、どんな思いで必死に泳いでいたのであろうか?さぞかし辛かっただろう。」

優しい人吉の人たちは、まるで自分の子供の被災のように思いを抱き、過酷な苦難を乗り越えて帰ってきたキジ馬に、どんな辛い試練にも、希望をもって耐え、生き抜いて前を向くことを学んだといいます。

このことは新聞やテレビで大きく取り上げられ、多くの被災者の方々の希望となったそうです。

そして今もなお「ひまわり亭」を訪れる人々にとっては、このキジ馬を見ることで、困難に耐えて、頑張ろうと、生き抜く原動力となっています。

災害が全国で常態となりつつある今、私たちは、復興支援の拠点となった「ひまわり亭」を舞台に起こった、キジ馬帰還の感動物語を絵本にして、子供から高齢者の方々まで、多くの大切な方々に届けたいと思います。

【テレビ出演】

・NHK 熊本NEWS クマロク!(7/15,   8/20)

・TKU Live News (7/21)

・NHK  あさイチ(7/28)

・NHK NEWS (7/29)

・RKK 夕方Live ゲツキン!(8/3)

・KKT てれビタ (8/4)

・KAB くまパワJ (8/31)

【ラジオ出演】

・東京FMラジオ J-WAVE (8/31)

【新聞掲載】

・読売新聞(7/22)

・西日本新聞(7/28)

・毎日新聞(8/2)

・人吉新聞(8/5)

・熊本日日新聞(7/29, 8/13)

・朝日新聞(8/12)

資金の使い道

絵本制作の一部とさせていただきます。

・制作経費:編集50万円・デザイン30万円

・取材/出張経費:45万円 (東京→人吉5人分取材費込み)

・絵/文 製作費:50万円(校正、校閲5~6回)

・印刷製本経費:150万円

・流通倉庫経費:50万円(在庫・出荷・運送5か月分)

・その他(リターンの購入費、配送費)

・クラウドファンディング手数料

※今回の絵本の出版は出版社「パピルスあい」の許可をいただいております。

リターンについて

支援していただきました方には、絵本はもちろん、絵本の主役となるキジ馬くんの刺繍入りグッズや絵画。また、絵本に支援者様のお名前や似顔絵を入れさせていただくなどのリターンをご用意しております。詳細はリターンページにてご確認ください。

実施スケジュール

2021年1月中旬 クラウドファンド立ち上げ 

2月中旬 絵の下書き完成

2月末  下書きをもとに文章と絵のバランス等の検討

4月上旬 絵完成

4月下旬 第1校

5月上旬 最終検討

5月中旬 完全データ入稿

6月上旬 出来上がり

7月上旬 絵本完成 リターン開始


最後に

人吉の方々は、こんなにつらい試練を与えた球磨川であっても、「球磨川に活かしてもらって生きてきた。だから球磨川を決して恨まない!」と異口同音に語ります。

自然の恵みに感謝し、自然の試練に向き合う人々から、私達は、勇気と希望を学びました。

まだまだ遠い復興の道ではあっても、前を向いて生き抜こうとしている方々のためにも、ぜひ希望に満ちた絵本の刊行を実現したいとの想いでクラウドファンドを立ち上げたいと思います!!

全国の、心あるたくさんの皆さんのご支援を、心からお願いいたします。


「絵本に込める未来を拓く力」 古山 拓(画家・イラストレーター)

 私は2011年、東日本大震災を住う仙台で体験しました。フリーランスの絵描きが全てが止まった中で前に進んでこれたことは、ひたすら前だけを見ていたからだった、と今にしておもいます。その後、私が縁あって手がけた児童書や絵本は、なぜか不思議と深いテーマ性があるものでした。

 さし絵を手掛けた「しゅるしゅるぱん」(おおぎやなぎちか・作/福音館書店)では「命は尊いバトンリレーだ」というメッセージが込められていました。

 続く絵本「あなたの1日が世界を変える」(くすのきしげのり・作/PHP研究所)では、「ひとりひとりの心構えで世界は良き方へ変えることができる」という内容が、世界7カ国同時発売という形で海外にも発信されました。

 昨年出版された「海の見える丘・絵本版」(くすのきしげのり・作/星の環会)で語られたテーマは「幸せな生き方とは?」でした。

 球磨川の氾濫、そして被災地での困難をともなう復興活動は、さまざまなことを世に問うていると思います。そんな中、大切なことは、一人でも多くのかたが「未来を見る力をパワーアップすること」なのではないかと、私は思います。

 「絵本」には、誰もが短時間で読め、そしてシンプルかつダイレクトなメッセージを発信できるというメリットがあります。

 「自然への愛情、学びを忘れずに、常に希望を持つことが未来を拓く。」

 私は、そんなメッセージを一冊の絵本に込めたいのです。そして出来上がった絵本は熊本県人吉球磨地方の方々はもとより、全国の方々の、困難を乗り越え、未来を創り出すきっかけになると信じています。

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


  • 2021/02/24 15:52

    皆様、こんにちは。いよいよ、このクラウドファンディングも残り4日となりました。ご支援いただきました皆様、応援し続けてくれている皆様、心より感謝申し上げます。先日、熊本日日新聞にド根性きじ馬の記事を見られ、『甥っ子が撮っていました』と濁流に流されているきじ馬の写真を送って下さった方がいました。送...

  • 2021/02/15 11:31

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2021/02/14 12:12

    皆様、こんにちは。昨夜は突然の地震で不安な夜を過ごされた方もいらっしゃると思います。地震の揺れも長く、私の子どもも飛び起き怖い思いをしました。これから一週間、気をつけて過ごされてください。どうか、大ごとにならないことを願います。。さて、今回は熊本日日新聞に、このプロジェクト活動を掲載して頂きま...

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