2019/10/20 10:29

「関西まるっと文化祭」を支援してくださったみなさま。文化祭は大盛況で、無事終了しました。これも皆様のおかげです。
当日来られなかった方にも、当日の様子が分かるよう、お礼を兼ねて、文化祭の報告をいたします。

「関西まるっと文化祭」開催レポート

■日時
2019年10月14日(祝)
■動員数
来場者数 約150名
スタッフ・ボランティア数 約50名
合計動員数 約200名
割合 当事者41.6%、一般43.4%、学生2.7%、不明12.4%


■協賛企業・個人(掲載辞退者除く)(順不同)
みずほ法律事務所 様
㈱サーカス・サーカス 様
一般社団法人高次脳機能障害者サポートネット 様
株式会社フードケア 様
株式会社ニュートリー 様
藤井整骨院 様
ミケヤ株式会社 様
株式会社イシハラメディカル様
株式会社くるみの森 様
株式会社ディーズロジュワン 様
ネスレヘルスサイエンス日本 様
小金井地域の学び推進機構 様
NPO法人GIFT 様
稲垣英治 様
塩崎道太 様
吉田勝彦 様


■イベントの様子

ホール部門

口笛コンサート(ホール)

高次脳機能障害の当事者であり「口笛カフェ」を開催している白井伊三雄さんと仲間の、素敵な口笛コンサート。白井さんの12年前の主治医勝谷先生と、音楽療法士那須先生とのコラボステージでした。

 

伴奏がついて、お客様も大勢いて、興奮してしまったのか、口笛ではなく歌を歌ってしまった白井伊三雄さん。しかし会場はけしてそのことを嘲笑したりせず、白井さんの個性そのものと、それを取り囲む仲間たちに大きな声援と拍手を送っていました。


パフォーマンス(ホール)

慎The Spilitこと作業療法士の佐々木慎さんと、DJ MINIYONこと作業療法士の田中孝史さんのLIVEパフォーマンス。心書家、河田広樹さんが音楽に合わせて今回の文化祭の「書」を描き上げました。

ステージには、関西セラピスト交流会からスタッフも含め4名が参加。パフォーマンスのレベルが高く、皆が素直に感動していました。愛にあふれた歌詞に涙をするお客様もいらっしゃいました。

森先生 講演会(ホール)

「デイサービスで日本を元気に。」心臓外科医、リハビリ医を経て株式会社ポラリスを設立。また、関西デイサービス協会会長などを務める、森剛士ドクターの素晴らしい講演でした。

「歩くようになるためには歩かないといけない」
「世界一周している間に寝た切りが改善する船の旅」
森先生のプロジェクトはいつも斬新です。参加者からのアンケートにも「ポラリスの森先生の話も大変勇気づけられました。」という声が寄せられました。


小林春彦さん 講演会(大会議室)

高次脳機能障害者の小林春彦氏の講演。
小林春彦さんは、日本の講演家・作家・コラムニスト・男性モデル。愛称は「春彦さん」著書『18歳のビッグバン―見えない障害を抱えて生きるということ』

大人気の講義でした。会議室には人があふれるほど集まりました。当事者の人たちにとっても、家族の方にとっても、貴重なお話でした。


当事者座談会(大会議室)

当事者たちが主役となり、座談会を進行しました。
当事者と家族のお話を「話したい」「聞きたい」そういう場が実現しました。

この文化祭では、この「座談会」が一番人気でした。話したりない人たちが、自主的に廊下に小グループを作るほどでした。後日、来られなかった当事者にこの様子を話したところ「座談会が人気なのは当たり前でしょう」とのこと。ほかの点からも、私たちは、ここに大きくニーズがあるということが分かりましたので、次回以降はこのような機会を多く作りたいとたいと思います。


専門家による相談会(大会議室)

弁護士、ライフプランナー、管理栄養士などによる、無料相談会

ハンドマッサージとアクセサリーワークショップ・ヘッドマッサージ(中会議室)

自分のことをついつい後回しにしてしまう、家族の方向けにケア中心のブースを作りました。

看護師による相談会(中会議室)

普段聞けないような悩みも、しっかり受け止めてくれる看護師さんが来てくださいました。

動画上映(小会議室)

れおりお(代表:古谷直弘)制作「ぶー子の栄養看護」の動画を上映。

専門家に相談する機会も人気でした。協賛で参加してくださった企業様、本当にありがとうございました。サンプル品も展示し、皆さんに試食していただきました。


■アンケートより

・この障害に関する情報に飢え、困窮し、わらにもすがる思いで参加されていた他の当事者、ご家族の方を見るにうけ、とても有意義な文化祭であったと感じました。

・学べるイベントでした。 今後もあれば参加してみたいです。

・このような空間を提供するのは、府県市が主催したり、役所職員の立場で企画したりでは難しく、NPOならではのこと。

・レクレーションや傷のなめあいで終始する当事者会、家族会では物足りず、困っている声を聞き拾ってもらえたり、他の方の経験や情報を提供してもらえるこういう場の方が、実のところは有り難い。

・当事者の声が聴けて勉強になりました。

・人と人のつながり、支えあいを感じることができる、ほっと心があたたかく、愛にあふれるイベントでした。

・全部聞きたいみたいものでしたが、体が一つしかなく残念。

・貴重な経験をさせていただきました。当事者の方の話を聞く機会はなかなかないので、とても心に響きました。

・参加されている方々の笑顔がとても印象的でした。

・リハ職の可能性もたくさんみることができ、活力をいただきました。

■次回に向けて

改善すべき点はありますが、初めての開催にしては上出来だったのではと思います。続けることが大切ですので、問題点は改善し、次回に活かしたいと思っています。来年は、東京と大阪の2会場で開催することが決定しました。現段階で、講師、登壇者、パフォーマンスの出演者なども候補が出ております。楽しいということは、とても重要な要素です。それが大阪らしさでもあります。「何か楽しそうなことをやっている」そう思って、一歩外に出てみること、これが本当に人生の中でも本当に大切な一歩となることでしょう。今後も、大きな意義のある文化祭にしていきたいと気持ちを引き締めました。皆様、次回も、応援をよろしくお願いします。また、ご来場をお待ち申し上げております。この度は、ご支援を、本当にありがとうございました!

まるっと文化祭実行委員会


リターンについて

物品に関するリターンは、各サポート団体から順次発送いたします。今しばらくお待ちください。