2020/07/08 19:44

こんばんは!ウィルドアの竹田です。

各地での集中豪雨など、心落ち着かない日々ですね。

自分たちにできる限界を感じつつ、今回の災害への対応として動き出そうとしている高校生のサポートなど、私たちが担える役割に集中しています。

さて、先日はウィルドアとして初の挑戦となる、授業としてのオンラインプログラムを実施しました。

ウィルドアでは、三浦学苑高等学校 特進コースを対象に年間4回の授業時間を通して「一人ひとりが自らの在りたい姿を考え、授業間での探究を繰り返し、それぞれの目標に向けた学びを獲得していける」ことを目指し、先生方と議論をしながら場をつくっています。

20年度初回に当たる今回は、1年生は「外部の大人と話すことでの楽しさを知り、学びを得る」「与えられた課程外での学びに一歩踏み出す意欲を高めること」を目標に、2年生は「1年間の自身の成長/変化を振り返り、次の一歩が何になるかを考える」ことを目指して場の設計を行いました。


オンラインの場でもいかに「一人ひとりが自分にとって必要な学びを得られる余白のあるプログラム」と「流れをこなすのではなく、目の前の生徒の学びになにより向き合う意識を持ったスタッフ」の掛け算を起こしていくか、という挑戦でした。

移動・グループづくりの制約や関係構築上のハードル、そしてシステム運用面での煩雑さによるエラーなどもありつつ、オンラインだからこその強みと言える

・東京や神奈川地域だけでなく長野や福島など各地から協力を得られること
・ブレイクアウト機能を使用して、完全に外から隔絶したプライベートな対話空間をつくれること

を活かした場の構築は(様々な課題はあれど)、一人ひとりの「“わたし“からはじまる学び」が動き出すきっかけになったように思います。


「やりたいことはその時々で変わるし、決まったレールに沿って進む必要性はないということを学びました」

「起業をすることで、信頼関係が築きやすく、仕事が増えるということを知った。」

「夢を叶えられる自信がなくて、なかなか努力ができていなかったけど『私は夢が叶っているよ!』とハッキリ言われ、希望が見えた。」

起業したいという夢を持った生徒にはそれに向けた一歩を、悩みを抱えた生徒はその悩みに向き合う一歩を、という形でそれぞれの学びが始まっていくー。

「大人が語る」というパートは明確には用意せず、また起業や夢といったテーマも事前に用意していないからこそ、それぞれの関係性の中でグループごと・個人ごとに全く異なる学びが生まれる対話が生まれていきます。

オンラインの難しさはあれど、今まで体現してこようとしていた場は手法や環境が変わっても体現できる可能性を実感した場でもありました。(生徒自身に「リアルとオンライン、どちらが良い?」と聞いてみたところ、半数がオンラインと回答したのは、私たちにとっても驚きでした)

とはいえ今回は始まり。年間を通して関わる中で、より一人ひとりが自ら学びを作っていけるように後押ししていきます。卒業する時に彼らは、いったいどんな高校生活のドラマを語っているのか、心から楽しみにしています。


一般社団法人ウィルドア

竹田和広