2014/11/21 02:46
のび太! また遅刻よ!
とママが怒るのはわかっているけれど起きれないのび太。

また空港までトランク持って走ることになるよ!
とわかっているのに列車に乗り遅れる私。

今回も汗だくになり髪の毛を温水さん並に額に貼つけて走りました。
駅のホームを、空港を。

乗り遅れた列車から品川で全席指定の成田エクスプレスへ乗り換え。
ホーム乗り換えだったので切符を持っていなくて(車内販売もしないとアナウンスも流れ)、ホームにいた駅員さんに聞くも
「切符を買っていただいてからでないとご乗車いただけません」とピシャリ。

ヨ:「売り場はどこですか?」
駅:「階段の向こうにある窓口です」
でも、発車まで残り1分。

ヨ:「間に合いませんよね?」
駅:「はい。」
眼鏡の奥の冷静な瞳はそのままにピシャリ。

ヨ:「ど、どうすればっ! 」
駅:「……。」
ヨ:「これに乗れないと飛行機に乗れないんですぅっっ〜!!!」
と泣きつくとその瞳が一瞬揺らいで間をおいた後

「ご判断にお任せします」

とひと言。

今、考えたらダルメシアン柄のコート着て、サングラス&マスクして荷物どっさり持ったちびっ子にもう、これ以上関わっとれんわ。と思っただけかもしれないけれど、その時は神の一声でした。

そんなわけで無事に乗り込むことが出来(結局車内で切符は買えた)ギリギリ2時間前チェックイン出来ました。

がんばったからか(無用のがんばり)神さんがご褒美をくれて、なんと!三人席を独り占めすることができ完全フルフラット状態で(ちびっ子の特権)13時間の飛行時間のうち11時間も寝ることができました♡
映画が一本しか観られなかったことと、機内食を1食逃したことは悔やまれましたが時差ボケ防止になったのでヨシとします。

これで後はお家に帰って寝るだけ♪
と安心していたのですが、ハプニングの神さんにも愛されてる私。
空港で待てど暮らせどお母ちゃんが現れない。
今回のために機種変更したiPhone6でかけるもアナウンスが流れるだけで繋がらないので公衆電話からかけるしかない。
そのためのコインは1回分しか持ってない。
願いを込めてかけるも留守番電話…。

ピックアップエリアAにいるから早く来て〜!
とメッセージを残してエリアに行くもあまりの寒さに(−5度)一瞬で空港内にリターン。

そんな事をしているうちに、ようやくお母ちゃんからテキスト(メッセージ)が。

母:「え? 今日? 今日って19日?」
ヨ:「せやで。今日やで。19日やで。もしかして忘れとった?」
母:「忘れたりしてへんよ! でも、ほんま? きょう19日? 」
ヨ:「せやで。もうさっぶい空港で2時間待ってるよ。」
母:「オーマイガー!!! ごめん! 明日が19日や思ってたわ…」
ヨ:「わかった。タクシーで帰るわ。鍵持ってるし。」
母:「ごめんやで...」

着いた時の眩しい日差しも去り、とっぷり日が暮れた中光るタクシーを捕まえて家に向かいました。
出国した時、日本は15度。
NYはー5度。
さすがに気温差20度は体が堪えるわぁ。
空港から車ですぐ家と思ってたから軽めの服装。
寒いよね。
2時間待ってたもん。
寒いわ。

ん?
いや、これさっきの空港より寒い。
なんで ?
車の中やのに ?

よく見るとヒーターオフッ!!

コレハ、ユメデスカ… ?

コレハ、インドジョークデスカ?

ドライバーさんよ、寒くないんかい?
インドは暑いやろ?
この寒さは堪えるやろ?
ターバンの中にホッカイロ仕込んでんの!?
なんでヒーターつけてへんねんっっ!!!???

乗車30分以上経ってから気づいた私も私やけど… 風邪ひくわっ。


大してあたたまる事もなく家に着き、もう後はソファに飛び込むだけっ!
と鍵を開けるも、開かない…。

アメリカの建物には大体3つほど鍵があります。
建物に入るための鍵。
ドアに上下ひとつずつの鍵。

うちは人が中にいる時は上の鍵を中から閉める、それ以外は下の鍵だけというルールがあるので私は建物の鍵と下の鍵しか持っていません。
ところが、上の鍵がかかっている。
お母ちゃんがおるのかと思いピンポン鳴らすも反応ナシ。

おらん。
誰もおらん。

絶望でドアの前でへたり込みお母ちゃんにテキストを打ちました。
「上の鍵かかってるやんっ!入られへんやんっ!」

しかし、返答ナシ。

待てど暮らせど来ぬ人を〜と、ひとり宵待草を口ずさみ途方に暮れること30分。
ようやく返事が。

母 : 「え? 鍵持ってへんの?」
ヨ:「持ってるけど2つしかもってへん」
母:「3ついるで」
ヨ:「そんなん今までくれた事も使ったこともないやんかっ」
母:「… えーっと、まだ用事済まへんねんけど、どうしよ?」
ヨ:「もうええっ!今日はアッパーイーストの友達んとこ行くっ!」
母:「ほんまごめんやでぇ。後で迎えいくから」
ヨ:「もう今日は移動したないっ!友達んとこで泊まる!明日からの事は明日考える!」
母:「わかった、ほんまごめんな。」
ヨ:「うん…。ほな、明日ね」

そしてまた大荷物を持ってタクシーに乗り込み友達の家へ向かったのでした。
この日の移動費タクシー代、合計1万円(円安のせいでもある)てどんだけビックスターやねんとぼやきながら摩天楼の光を見つめ、初日でこんだけ苦労したから(無用の苦労)後はええ事ばっかり起きるな、と確信しました。


身も心もすっかり冷えきった私をあたたかいお茶と毛布で迎えてくれた友達カポーや、大好きなチャイナタウンのレストランでたらふくご飯を食べさせてくれたHIDETAKE TAKAYAMAに大感謝しつつ、疲れと寒さでお母ちゃんにキツく当たってしまったことを反省して床につき11時間ほどたっぷり寝てさきほど起床!

おはようNY!

もうすぐお母ちゃんが迎えにきます♪