世界の指導者が生徒を連れて訪れたい日本柔道キャンスポット、今回は、和歌山です。
和歌山では、2018年夏、2019年春、とポーランドの少年チームとの交流が行われていますが、きっかけは、2017年の夏、松原猛真先生がポーランドに短期の指導に行かれたことでした。
※松原先生がポーランドでの指導を振り返ったレポートがあります。ぜひご一読ください。
柔道は畳の上だけでは終わらない。ポーランドを訪問して日本にはないものに気づいた。
ここからご縁が生まれ、和歌山県でスペシャルオリンピックス柔道を推進されている光真道場の楠山光一先生が中心になって、ポーランドの少年チームとの交流が進められてきました。
※光真道場のfacebookページはこちら
2018年の夏
2019年の春
地域の柔道の先生がこれからの教育をつくる
国際柔道交流の要となるもの、それがそれぞれの地域の指導者同士の信頼関係です。
この写真は、2018年の夏、和歌山での国際柔道交流キャンプの合間、日本とポーランドの指導者が懇親を深めたときの様子です。左から、楠山光一先生、松原猛真先生、パウエルナツラ先生、アルトール先生、ブロニスワウ先生。このとき、和歌山とポーランドとのこれからの柔道交流について語り合いました。
社会が大きく変化し、2020年に戦後最大と言われる教育改革が行われるように、柔道教育に求められることも変わっていくと思います。
もちろん変わるべきではないものがあり、変わるべきではないものを遺していくためにも、いまの柔道の先生が、時代に即して最善と考えるものをつくっていく必要がある。
私たちは、
いまの時代に即して柔道教育をよりよくする方法は、生徒が海外の子ども達と柔道できるような環境を創ることではないだろうか、
と考えています。
そのために必要なことは何かと考えると、シンプルに、上記の写真のように、海外の指導者と飲みに行くことではないかと。
同じ理念をもつ指導者が世界各地にいる奇跡
海外の指導者と話すたびに感じる、不思議で素敵なことがあります。
それは言葉も文化も異なりますが、柔道という同じ理念を共有していること。子どもの教育に柔道という方法で取り組むには、それ相当の教育への想い、柔道への想い、そして未来にかける想いがあるわけなのですが、その想いが響き合うのです。
「日本柔道キャンプスポット」で紹介させていただいておりますが、これからの時代は、それぞれの地域の柔道の先生が、国を超えてつながり、新しい教育をつくっていく時代になるのではないかと思っています。
この和歌山とポーランドの柔道交流のように、それぞれの地域の柔道の先生が未来を切り開いていく。
そのためのプラットフォームをjudo3.0は作っています。
柔道を通じた「ダイバーシティ」と「インクルージョン」
2019年5月26日(日)、ポーランドの少年柔道チームが来日したとき、画期的な合同稽古が行われました。
光真道場の楠山先生が企画し、海外の生徒、日本の地域の生徒、スペシャルオリンピックス和歌山の生徒(知的障害がある生徒)、聴覚障害がある生徒、大人などが集う合同稽古が開催されたのです。
柔道教育に限らず、これからの教育は、海外の人々との交流も含めた、「ダイバーシティ」と「インクルージョン」が大きなキーになると思います。
地球上の多様な人々が集い、それぞれの違いに関わらず、同じコミュニティに参加し、コラボレーションをする。このようなコミュニティの中でこそ、子どもたちが今の時代に即した大人に成長することができると思うからです。
この2019年5月23日に光真道場が主催した合同稽古は、
柔道の先生は、このような時代から求められているコミュニティを創ることができる
ということを示してくれたように思います。
日本のそれぞれの地域の国際柔道交流を推進していくことで、ダイバーシティとインクルージョンが進んだ素敵な柔道コミュニティが生まれていきます。
2020年日本各地の柔道クラブに世界の少年少女を招きたい!クラウドファンディングへの応援、何卒よろしくお願いいたします!
ただいまポーランド訪問中
なお、ただいま楠山先生は生徒を連れてポーランドに行っています。
ポーランドの柔道の先生とどんな話をされてくるのか、これからの和歌山に目が離せません。