2019/10/30 22:59

1ヶ月の予定でスタートした「阪神・淡路大震災から25年、兵庫のアーティストをフィーチャーする舞台作品を上演」のクラウドファンディングプロジェクトですが、募集期間が残すところ11日となろうとしています。最初の20日間でご支援いただきました皆さまには心よりお礼申し上げます。台風などの影響もあり、現在達成率がようやく13%という厳しい状況です。

このプロジェクトはAll-Inという方式です。目標金額に関わらず、2019年11月10日23:59:59までに集まった金額を資金として「チェリーを三つ入れてください。」の制作、上演に使わせていただき、2020年1月11日・12日に神戸アートビレッジセンターで上演します。資金が100%集まらなかった場合でも公演自体は実施され、支援者の元へリターンもお届けします。

では、資金が集まらなかった場合に何の予算をカットしてどのように公演を実施する方向に持っていくのか、またそれによって起こり得る影響を考えてみようと思います。

参加アーティストのギャランティー、劇場と劇場付属設備の使用料、劇場専属スタッフさんの人件費の予算は変わりません。プログラムの印刷料金やリターンのTシャツの印刷費などに関しては、パトロン様の数によって印刷する量も変わるので、予算よりも少なくなります。クラウドファンディング手数料など(17%+税金)も予算よりも少なります。

それ以外で何の予算をカットするかというと、制作費を抑えることになります。具体的には舞台美術の材料や、映像制作に使う機材、衣装の素材などを第一希望とは違うものに大幅に変更してもらいます。希望通りのものが使えない・作れない状況において、どのように形を変えて品質を下げずに作品として成立させていくか、これは予算が充分にあるプロジェクトとは異なるチャレンジです。予算がある場合以上に余計な悩みが増える、という状況になると言えますので第一希望案が通るに越したことはない訳です。しかし、制限のある中から思いもよらぬアイデアが生まれたりすることも無きにしもあらずなので、私自身はこのことを完全にネガティブに捉えている訳ではありません。

ただし、どうしても一部のENTERARTスタッフの人件費を大幅にカットしたり、ボランティアにお願いする場面が増えたり、出演者やスタッフのケアが行き届かない(交通費やお食事代やダンスシューズを支給できない、リハーサルスケジュールが過密になる、など)という影響が起こるのは残念ながら免れません。

参加アーティスト、スタッフを含めて関わる人が健康にポジティブに働ける環境があってこそ、良い作品を作ってお客様にお届けできるものだと思います。しかし、それと同時に資金の大小に関わらず良い作品をお客様に届けるべきなのは当然のことでもあります。その為にも、チケットの通常販売にも力を入れてチケット売上を伸ばすことはもちろんのこと、プロジェクトの残り11日間、最後まで諦めずに少しでも多くの方にご支援いただいてなるべくプロジェクトをサクセスへ近づけられるよう、頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します。