今回は日本で暮らす難民申請者の方たちが国際ボランティアに参加したことで得られるインパクトについて、難民申請者の方たちが未来を描けるような社会を目指して活動されている、NPO法人WELgeeで難民ワークキャンプを担当されNICEの活動経験者でもある入江 謙行 さん に お話しをお伺いさせていただきました。※ NPO法人WELgeeについては https://www.welgee.jp/about/入江さんは、日本に来たばかりの難民申請者の方たちには知り合いが少なく、難民ワークキャンプは、孤立感の解消、当事者の日本文化への理解に有益であるともおっしゃっていました。 「一方で中には、難民申請者の方たちの特性や性格などで参加を望まない人もいます。」 一泊二日の難民ワークキャンプの場合、当事者は無料で参加し他の参加者からの参加費で難民の方たちの交通費をまかなっています。 「1週間以上など長めのワークキャンプになると、ビザの問題や、手続き上のこと(難民法、生活保護申請、支援団体での支給物の申請など)がクリアされるなら参加したいはずですが、交通費、参加費などは、経済的な面は、就労制限がある彼らにはネックになります。」先ほどもお話しいただいたように、難民問題は人類史上最悪の社会課題の1つです。難民の方たちは、 NICEの目指す「カラフルでヘルシー」な環境と真反対にいる重大な人権侵害に晒されている状態です。 私たちは、この「NICE参加応援制度」を作り、当事者達と一般参加者に課題への啓発活動となり、そして自分ごとに捉えて次のアクションを踏むことで、NICEの目指す「カラフルでヘルシーな世の中」に近づけるといった社会的意義があると考えています。●入江 謙行 IRIE kaneyukiNPO法人 WELgee 難民ワークキャンプ担当大学2年時終了後、N ICEの旅×国際ボランティア「ぼらいやー」として休学して世界一周。旅の途中で訪れたパレスチナで、紛争によって故郷に帰る事が出来ないパレスチナ難民と多く対話を通じて、異なる人との接点を作る重要性を痛感。復学後は、自身で経験した難民との対話を日本で実現するために伴走。 NPO法人WELgeeを通じて、日本人と難民との多文化共生キプロジェクト、”難民ワークキャンプ”を開催。難民ワークキャンプの経験に関する論文では、明治学院大学、学長賞、社会学部長賞を受賞。趣味は、銭湯とイスラエル護身術。