4月20日から開始されたこのプロジェクトも本日が最終日となりました。たくさんの方のご支援、本当に心から感謝しています。思ってたよりも深刻だった新型コロナはそれまでの僕たちの生活基盤を根こそぎひっくり返す力を持っていました。去年のクリスマスにはみんな笑顔で歌ってました。今年の1月には2020年のいろんな計画が発案されて動き出そうとしていました。そんな中で「当たり前に訪れるはずのいつもと同じ明日」が急に消え去ってしまうとは・・・。さすがの僕も「こりゃあかんかもしれんな」と思いましたし、豊中スタジオに関しては平時でさえ固定家賃分の収入さえ生んでいなかったわけですから、僕の中ではまあまあ早いうちから「解約」の二文字が脳みその中にはしっかりとありました。そんななか緊急事態宣言が出る直前まで希望者のためにやってた「個人レッスン」のときに、ある生徒さんから言われたクラウド・ファンディング。「先生が運営というものを抱えるのが無理だとしても、みんなが自分の大好きな歌う場所を守るために、維持費として支えれるならできるんじゃないですか?チャレンジさせてほしい!」オープンしてから一度も黒字になったことの無いこのスタジオでしたから、運営する立場としては「早く手放さないと来月には沈没する!」という感覚だけにとらわれていましたが、上記の生徒さんの言葉を聞いて、「このスタジオは僕だけのものではないんや・・・」とはじめて思えました。そしていざ始めてみたら、200名を余裕で越える支援者の皆さんが目標額を越えてからも止まることなく今日までご支援いただきました。本当にありがとうございます。今回のコロナで僕たちはかけがえのない大切な絆を持っていることを感じることができました。不謹慎だと怒る方はおられると思いますが、僕の気持ちとしては今回のプロジェクトを通じてもらったたくさんの優しさや支えの力は、プロジェクトが始まる前の孤独感や不安を完全に凌駕しています。現実的な支援金だけでなく、大きな勇気と自信を与えられました。スタジオは6月1日より徐々に再開します。はじめは少人数でやれる個人レッスン、レコーディング。そして声を出さなくてもできるウクレレと弾き語りのためのギター教室(弾き語りの「弾き」の部分だけやります)。今回ご支援いただいた方の各種チケットの送付が明日より開始されます。6月はこのチケットをお持ちの方のスケジュールを優先したいと考えていますので、そろそろマスクしてでもいいので声を出したいなという方はウォーミングアップをお願いします。失った時間や機会はもう取り戻せませんが、手洗い・消毒・ビニールカーテン・フェイスシールドなど、とりあえずやった方がいいであろう感染防止対策は可能な限り取り入れて、安全を最優先にしながらこれからの新しい音楽のやり方を少しずつ模索していきましょう。大いに怖がりながら、でも一歩ずつ、新しい明日に進みましょう!!