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児童養護施設出身の進学者のための下宿を作りたい

児童養護施設を出て大学や短大に進学する女子学生のための下宿を作りたい

現在の支援総額

2,755,000

137%

目標金額は2,000,000円

支援者数

130

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/02/06に募集を開始し、 130人の支援により 2,755,000円の資金を集め、 2017/04/27に募集を終了しました

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現在の支援総額

2,755,000

137%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数130

このプロジェクトは、2017/02/06に募集を開始し、 130人の支援により 2,755,000円の資金を集め、 2017/04/27に募集を終了しました

児童養護施設を出て大学や短大に進学する女子学生のための下宿を作りたい

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プロジェクトについて

 

FAAVOをご覧のみなさま、はじめまして。特定非営利活動法人さくらんぼの伊藤保子です。

 

 

さくらんぼは、横浜市瀬谷区を拠点に活動している法人です。1997年に設立し、今年で20年になります。 http://www.sakuranbo.or.jp/

 

私たちの団体の始まりは、子育てがひと段落した地域の主婦有志で、「私たちももう一度社会に参加したい!」と、自分たちで保育園を立ち上げたことです。実は、一番最初は自分たちの社会参加から始まった活動でした。

 

しかし、保育園を運営する中で、地域の子育て世帯の困りごとが見えてきて、それらにひとつひとつ応えていくことで自然と活動が広がっていきました。例えば、孤立し不安を感じている母親のためにみんなで集まれる場を作ったり、親や友達のサポートが十分に得られない方のために家庭に出向いて家事育児のサポートをするサービスを始めたり。

 

法人設立から20年経った現在、さくらんぼは、小規模保育、一時預かり保育、学童、地域子育て支援拠点、児童家庭支援センター、ひろば、ヘルパー派遣などを運営し、様々な家庭の支援を行っています。

 

 

 

私たちは、今回、新たな取り組みとして、養護施設を出て大学や短大に進学する女子学生のための下宿を計画しています。

 

 

どんな子どもにも、自立に向けた助走期間を

 

児童養護施設で暮らす高校生の進学率は約20%です。児童養護施設で生活できるのは原則18歳まで、必要に応じて20歳まで(28年度からは22歳まで)延長できるルールはありますが、現実には進学者の80%近くの方が施設を退所しています。

 

しかし退所した子どもが実家を頼れることは少なく、アルバイトで学費と生活費を賄いながら、勉強や家事に追われていることがほとんどです。忙しさと誰にも頼れないプレッシャーから、体調を崩してしまう人も少なくありません。

 

 

※厚生労働省資料 H26年「社会的養護の現状について」より抜粋

 

 

 

自分の子育てを振り返ってみても、高校を卒業した年頃の子どもは、まだまだケアが必要な存在です。もちろん小さな子どもとは違ったやり方にはなりますが、少し離れたところから、子どもの体調やメンタルを気遣ったりしていました。そういった“ほんの少しのケア”で支えられる時期を、助走期間として、やがて子どもたちは独り立ちしていきます。

 

ところが、養護施設で育った子どもたちは、福祉の枠組みの中で衣食住のすべてを提供される生活から、急に自立を求められます。学費と生活費を稼ぐだけのアルバイトをしながらの学生生活は、体力的にも精神的にも負担が大きく、実際に、退所児の中退率は約20%(NPO法人ブリッジフォースマイル実施「全国児童養護施設調査2015社会的自立に向けた支援に関する調査」より)と、全国平均の3%と比較しても非常に高い数値となっています。

 

“早朝のアルバイトをしてから日中は学校に通い、夜も遅くまでのアルバイトをする日が続き、ある日突然燃え尽きて学校に行けなくなってしまう”

 

“金銭的な不安から、とにかくたくさんお金を稼ごうとして、水商売や性風俗でのアルバイトを始め、昼夜逆転の生活で学校に行けなくなってしまう”

 

そんな例がたくさんあります。

しかも退学すれば、奨学金はそのまま借金となり、その後働きながら返していかなければなりません。

その後の貧困を防ぐためにも、学生が卒業までたどり着けることが非常に大切です。 

 

 

そこで私たちは、学生がアルバイト漬けにならなくても生活できる “安価で安全で安心な住まいの提供”、孤立しないための “ほんの少しの見守りとケア“ というやり方で、学生が安心して学生生活を送れる環境づくりをしたいと考えています。

 

 

”福祉”でも”自立”でもない、“地域の支えあい”の延長として

 

実は、公的資金を使いながら、福祉の枠組みでこういった施設を作ることもできます。特に困難の大きな子どものためには、こういった仕組みも必要かと思います。

 

しかし、私たちはこういった制度を利用するのではなく、あと少しのサポートがあれば自立していける子に向けて、地域の支えあいの延長として下宿を運営したいと考えています。

 

なぜならば、養護施設という福祉の枠組みで育ち自立していく子どもたちに、是非「頼ったり頼られたり」という関係性の中で若い時を過ごして欲しいからです。

 

誰もが調子のいい時もあれば、悪い時もあります。困った時にちょっと助けてもらったり、逆に、困っている人に少し手を貸すことは、ごく当たり前のことです。
こういった関係性を経験しておくことは、その後の困難を乗り切る力になると私たちは考えています。

 

 

 

下宿は、横浜市西部の、駅から徒歩数分の場所を計画しています。施設は、個室3室と共用のLDKバストイレの、シェアハウスのような作りです。誰にも気兼ねせず一人でゆっくり過ごせる鍵付きの個室と、他の入居者とわいわい交流できる日当たりのよいLDK(時々おせっかいなおばちゃんも来る)、それに屋上バルコニー。

 

この下宿では、細かい規則は極力設けず、一人暮らしに近い生活をしていただきたいと考えています。私たちも、「支援する人/される人」という関係性ではなく、ちょっとおせっかいなお隣さんという立ち位置で運営します。

 

20歳前後の子どもの子育てがそうであったように、過剰な干渉はしないけれど、「体調は大丈夫かな?」「学校に行けているかな?」と気にかけ、困った時はサポートをする。例えば、風邪をひいた時には、薬を渡したり、ちょっとおかゆを作ったり。そういった距離感でのサポートをしたいと考えています。

 

 

 

いただいた支援の使い道

施設の開所にあたり、環境整備のための工事費や家具家電生活雑貨の購入費が必要です。また開所後も家賃や水道光熱費などの運営費がかかります。極力学生の負担を抑えるためにも、是非ご支援いただきたいです。

 

いただいた支援は次のことに使わせていただきます。

・工事費 60万円

・家具家電生活雑貨 30万円

・運営費の補てん 100万

・パンフレット制作費 10万円

 

 

安心して社会に羽ばたいて欲しい

 

私たちは、「参加障害のない街づくり」をミッションに活動しています。

 

参加障害とは何でしょうか?
例えば、車いすを利用する方が道の段差に阻まれる時、何がその方の自由な行動を阻んでいるのでしょうか?
自由を阻んでいるのは、足が自由に動かないことではなく、道に段差があることです。
参加障害は、環境の側にある”障害”なのです。

 

どんな特性や背景を持つ人も排除されない、参加障害のない街づくりには、地域の普通の支えあいが欠かせません。ほんのちょっと手を貸したり、借りたりすることで、様々な方がその人らしく地域で暮らすことができます。

 

親や親戚を頼ることが難しい若い学生に、安価に、安全で安心な場所を提供したい。

ほんのちょっとのサポートの中で学生時代を過ごし、安心して社会に羽ばたいてほしい。
そんな想いで、この下宿プロジェクトに取り組んでいます。

ご支援、お願いします。

 

最新の活動報告

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  •   先日、下宿に家具が届きました。 テーブルとベッドとタンスが入ったら、急に下宿らしい雰囲気になりました。   机のところに座って部屋全体を見渡してみると、日当たりもいいし、とても気持ちがよかったです。 学生さんにここでどんな時間を過ごしていただけるのか、楽しみです。 もっと見る

  • セルフリペア

    2017/06/15 12:04

      先日、職員有志で、下宿のセルフリペアをしました。   仕事の合間をぬって数人の職員で入れ代わり立ち代わり、作業をしました。   床の汚れを削って綺麗にしたり、床の傷をパテで直したり、扉の傷をペンで塗って綺麗にしたり。 やり始めると意外に楽しくて時間を忘れて没頭してしまいます。   半日かけて作業した結果は…新築のようにピカピカ! とは、いきませんでしたが、「女子学生がわくわくできるようなお部屋」に一歩近づけました。   来週は、個室の家具が届きます。 どんな部屋に仕上がっていくのか、楽しみです。 もっと見る

  •   先週土曜日(6月10日)に法人内で、本プロジェクトに関するおはなし会を実施しました。   このプロジェクトの準備過程で見えてきた課題をテーマに、グループで語り合ったり 既に骨格のできている運営規約を眺めながら、意見交換をしたり とても充実した時間になりました。   お昼時の開催だったので、最後は皆でおいしいカレーをほおばって、お腹いっぱいになって解散しました。 ひょんなところで、暖かい食事を皆で囲むよさを再確認しました。     下宿運営においては、月に1度、全入居者と運営者の集まりを計画しています。 日々のこまごましたルールを、入居者間で話し合って決めるための場として考えていましたが 話し合いの後には皆であったかい食事が食べられたらいいな、そんなことをふと思いました。   もっと見る

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