集落のことはみんなで協力し合い、そして昔ながらの暮らしを大切にする、人情温かい町、甲良町(こうらちょう)
▲FAAVOをご覧のみなさま、はじめまして。滋賀県犬上郡甲良町(こうらちょう)の在士(ざいじ)集落出身で,専業農家の新前 喜信(にいまえ よしのぶ)と申します。
▲甲良町は人口7,000人ほどで、滋賀県の中で一番人口が少ない町ですが、鈴鹿山脈から流れ出る豊富な水流と、広大で肥沃な平野があることから、古墳時代から集落ができはじめ、農業を中心とした暮らしが営まれてきました。
▲室町時代から戦国時代にかけては、歴史の中心舞台になることが多く、築城の天才と謳われた戦国大名・藤堂 高虎(とうどう たかとら)などの偉人を輩出しています。
藤堂 高虎は、築城技術に長け、宇和島城・今治城・篠山城・津城・伊賀上野城・膳所城などを築城しました。六尺二寸(約190cm)の大男であったと言われ、関ヶ原の合戦では徳川家康の東軍につき、西軍の大谷吉継隊と死闘を繰り広げ、その後、江戸城改築の功から加増等され、伊勢津藩主となります。高虎の旗指物は、「三つ餅」で、白餅は城持ちにひっかけられているとも言われています。
上のイラストは、甲良町役場が地元のイラストレーターのホマ蔵(ほまぞう)さんに依頼し作成したもので、甲良町の魅力発信のため、特産品のパッケージやラベルなどにも採用しているものです。
私は、仲間とともに藤堂高虎公顕彰会という活動をしています。この会では、「藤堂高虎公を、いつか大河ドラマの主役に!」を合い言葉に、藤堂高虎が築城に関わった津(三重県)、伊賀上野(三重県)、今治(愛媛県)といった全国各地の方々と手を取り合い、2年に1回開催する「高虎サミット」の開催や、藤堂高虎の氏神である在士八幡神社にある樹齢400年の藤棚の管理や神事のお世話係などもしています。
このような活動を始めてから約20年になりますが、藤堂高虎が生まれた町であるこの甲良町のその歴史を守り、全国に発信し、そして次の世代にも継承していきたいと考え活動しています。
▲農業の町、甲良町ですが、専業農家は数えるほどで、ほとんどが兼業農家です。私も元々兼業農家でしたが、高齢化で米作りが大変になっていく集落の現状を目の当たりにし、周辺でも少しずつ取組みが始まっていた集落営農に約20年前から取り組みだしました。
▲今では、集落営農は甲良町農業の顔ともいえるようになりました。私も「自立できる農業」を志しサラリーマンを早期退職、1年間の研修を経て平成22年から専業農家に転身し、自らは甲良町で専業農家でありながら,集落単位で共同で農業を運営する集落営農を手がける農業団体「和rk21(わーく21)」の代表として活動しています。
▲甲良町は13の集落でできており、集落のことはみんなで協力しあう、昔ながらの暮らしを大切にした人情あたたかい地域です。都会から集落は馴染みのないものかもしれませんし、不便さの方が目立つかもしれませんが、みんなで支え合うことを大切にする甲良町を私は誇りに思っています。
▲しかし、やはり少子高齢化はとまりません。(甲良町「まち・ひと・しごと創生 甲良町人口ビジョン・総合戦略」(平成28年2月)より)
やはり在士集落もあと20~30年の寿命なのかな・・・。
そんな話を仲間内でしていた折り、とある相談をうけました。
「うちの古民家を在士のために寄付したいんやけど、どうしたらええ?」
▲「そりゃいいことや!」と思ったものの、どうしたらいいのか見当もつきませんでした。
▲右往左往していたら「戦国大名、藤堂高虎の氏神である八幡神社の目の前にあるから、いっそ藤堂高虎を中心とした観光拠点になる施設にしないか。そうすれば甲良町がひきうけられる」と甲良町役場が提案してくれました。
古民家は甲良町役場が所有して、その運営は在士集落の町民が行う、というやり方です。
▲藤堂高虎の子孫である藤堂家は東京にお住まいですが、在士集落とは今でもつながりが深く、運営は既存の藤堂高虎顕彰会を一般社団法人化することにしました。私も今春から理事になり、本格的に関わります。
▲ただ、戦国大名 藤堂高虎のPRや観光施設としての整備だけでは、ただの資料館にしかならない。今でも藤堂家と在士集落は付き合いがある、という人と人とのつながりの部分を発信したいし、集落の人たちの拠り所にもなってほしいし、町内外の人たちとも交流が生まれるような施設にしたいと思ったんです。
甲良町で昔から営まれてきた「農の暮らし」を感じてもらいたい
ずっと昔から、ここには豊かな水と土があり、農を営みにする暮らしや集落ができた。だとしたら、やはり、この古民家は、在士集落が大切に営んできた「農の暮らし」も感じてもらうことにしようと思いつきました。
集落の魅力を伝え遺すこと。そして、集落の人も集まれる心の拠り所にすること。
▲その交流から、在士らしい新しい活動が生まれる場所を目指したいという想いから、施設の名前は「藤堂高虎ふるさと館・和の家(わのや)」としました。
そこで、今回FAAVOで募らせて頂く資金は、甲良町の昔ながらの「農の暮らし」を体験でき、地元の人とも交流できるようにするために、“かわと”(家の中に川の流れを引き込み炊事や洗濯に利用するスペース)と“おくどさん”(かまど)の復活に充てたいと思っています。
▲“おくどさん”は、かつては甲良町のどの家庭にもあり、年末の餅つきのお米は家族みんなで蒸して、わいわいガヤガヤと作ったのも良い思い出です。(写真はイメージ写真です。)
▲“かわと”は滋賀県の湖北では「かばた」と言われていますが、甲良町(とくに尼子川沿いのこの集落)では、「かわと」と表現し、小川の水路と人々の暮らしが共存するこの地域独自に発展した生活文化の様式です。特に小川を利用しているので、「かわと」のある台所は夏でも涼しく、味噌、つけものを常温で一年中このまま置いても大丈夫なんです。(上の写真が“かわと”の跡。周辺には漬物石が置いています。今回のプロジェクトでは、この“かわと”も再生します。)
▲薪をくべながら、ここで穫れた米をここの水で炊く。野菜はかわとで洗い調理する。
ちょっと前なら当たり前にあったこの在士の風景を再現し、体験できるようにしたいと思っています。復活が実現した暁には、藤堂家の方々とも一緒になって、囲んで語らいたいですね。
▲在士に住む人々は、古くからの伝統が残る暮らしを、季節の移ろいに合わせながらゆっくりと過ごしています。
集落のにとっての「あたりまえ」をこれ以上「希少なもの」にしてはいけないし、外から来た人たちにはこの在士の「日常」を肌で感じてほしい。
▲だから、ここでは、人と触れ合いながら、季節の空気を感じ、旬の地のものをいただき、気の向くままに散策して、のんびりと「暮らす」ような体験をしてほしいです。
そして、みなさんの感覚で、在士の魅力や楽しみ方を見つけてくださると嬉しいです。
▲3月5日現在の「和の家」の様子です! 10日に完成予定ですが、今から楽しみですね〜♪後少しです!!
(集まった支援金の用途)
○薪で炊き、地元のお米を地元の水で炊く「おくどさん」の設置:30万円
○水路を整備し今は枯れている「かわと」を復活させる費用:10万円
○FAAVO掲載手数料:10万円
集落の人も集えるような場所でもあり、町外の人との交流も生まれるよう再びこの場所を蘇らせることにぜひご協力下さい。
皆様からの応援をよろしくお願いいたします!
古民家(おくどさん・かわと)の再生に向けてのスケジュール
2017年1月~3月 古民家の改装
2017年3月 おくどさん・かわと再生、備品購入・設置、オープン準備
2017年5月 プレオープン
2017年9月 駐車場整備、グランドオープン
甲良町で昔から営まれてきた「農の暮らし」を感じ体験できる施設を作るため、応援をよろしくお願いいたします!
このプロジェクトに、少しでもご関心をお持ちいただけましたら、ぜひ「シェア」や「いいね!」など、応援をいただけますと幸いです。
また、このプロジェクトにご賛同いただき、そしてご支援をいただける、ということであれば、今回特別にご用意させていただきました5つの支援コースからお好きなコースをお選びいただき、ご支援をいただけますと幸いです。
甲良町で昔から営まれてきた「農の暮らし」を感じ体験できる施設を作るため、ご支援をよろしくお願い申し上げます!
ご支援いただきました皆様には、今回限定のお返し品をご用意しております!
▲3,000円のご支援をいただきました皆様には、「藤堂高虎ふるさと館・和の家」のペア食事券をお届けいたします。上の写真はイメージです。
▲5,000円のご支援をいただきました皆様には、「藤堂高虎ふるさと館・和の家」のペア食事券と、甲良米5kg(コシヒカリ)をお届けいたします。
甲良米について
犬上川の豊かな扇状地ときれいな水で育てられた甲良米は、米どころ「近江」の中でもおいしい米として高い評価を得ています。環境に配慮して丹精込めて栽培したコシヒカリをお届けします。
▲10,000円のご支援をいただきました皆様には、甲良米5kg(コシヒカリ)と、甲良米で作られた地酒「純米大吟醸 戦国大名 高虎」(720ml)または甲良町の地下水500ml×24本(藤堂高虎オリジナルラベル)をお届けいたします。
地酒「純米大吟醸 戦国大名 高虎」について
甲良町で収穫された「日本晴」を100%使用し、ほのかな甘みとやさしい口当たりが特徴的な美味しいお酒です。
甲良町の地下水について
地下150mから汲んだ甲良町の水は、鈴鹿山系の降り積もる雪の雪解け水や雨水が、長い年月をかけ地層深く浸透しており、豊富なミネラルが含まれた美味しいお水です。
▲15,000円のご支援をいただきました皆様には、「藤堂高虎ふるさと館・和の家」のペア食事券と、甲良米5kg(コシヒカリ)、そして甲良米で作られた地酒「純米大吟醸 戦国大名 高虎」(720ml)または甲良町の地下水500ml×24本(藤堂高虎オリジナルラベル)をお届けいたします。
▲30,000円のご支援をいただきました皆様には、「藤堂高虎ふるさと館・和の家」のペア食事券と、甲良米10kg(コシヒカリ)、大型コンバインによる甲良米収穫体験・新米試食、甲良米で作られた地酒「純米大吟醸 戦国大名 高虎」(720ml)または甲良町の地下水500ml×24本(藤堂高虎オリジナルラベル)、そして甲良町産の夏野菜とネットメロンをお届けいたします。
甲良米収穫体験・新米試食について
大型コンバインによる甲良米収穫体験・新米試食は、9月中旬~下旬(詳細はご支援者様と打合せの上決定させていただきます。)となります。その当日に平成29年産新米コシヒカリを、和の家でお召し上がりいただきます。
甲良町産のネットメロン、夏野菜について
ネットメロンは、甲良町の片岡さんが生産している、「緑肉系アールスメロン」で、十分な甘味で後味すっきりなメロンです。それと、甲良町内で生産された朝どれ新鮮野菜を詰め合わせて発送させていただきます。なお、メロンと夏野菜の発送は、7月末頃となります。
どのリターン品も、今回ご支援いただきました皆様に向けた特別の品々です。心を込めてお届けしますので、ご支援をよろしくお願いいたします!
地酒と地下水のご希望について(10,000円・15,000円コース・30,000円コースをお申し込みの場合)
15,000円か30,000円のご支援をお申し込みいただく際には、「甲良米で作られた地酒720ml(藤堂高虎オリジナルラベル)」か「甲良町の地下水500ml×24本(藤堂高虎オリジナルラベル)」のどちらのご希望かを、お申し込み画面(1.支援コースを選ぶ画面(STEP1/5))の「備考」欄に、必ずご入力いただきますようお願いいたします。
夏野菜とネットメロンの配送について(30,000円コースをお申し込みの場合)
夏野菜とネットメロンの配送は、7月下旬頃の配送となります。
起案者情報
【団体名】 藤堂高虎公顕彰会
【起案者】 新前 喜信(にいまえ よしのぶ)
【フェイスブックページ】 https://www.facebook.com/tiokoura/
最新の活動報告
もっと見る第1回 和の家 ランチ試食会
2017/04/02 21:43クラウドファウンディング終了まで後4日!! 4月2日に和の家がオープン後に出すランチメニューの試食会を行いました!! 近江牛の牛スジカレー 近江牛のハンバーグ 2品の試食でした。 甲良町が誇る美女軍団によるハンバーグ作りの様子 おしゃれなテーブルですね〜 みんなでモグモグ! オープンまでに何度も試作を重ね、頑張るぞ!! もっと見る
第一回 和の家 スタッフミーティング!!
2017/03/21 11:06満を持して、先般とうとう「和の家」の内装が完成しました!! ここでカフェしたり、ランチしたり出来ます!! かっちょいいー高虎様を拝むことが出来ます!笑 レンタルスペースとしても貸出予定です! そして昨日、調理スタッフ候補の方々とミーティングも行いました!! 5月5日のオープンに向け、特訓あるのみです! もっと見る
現在(3/5)「和の家」の様子です!
2017/03/05 15:20現在の「和の家」の様子です! 2月に降りました大雪の影響で少し工期が遅れておりますが、 職人さん達が日曜にもかかわらず頑張って下さっています!! 内装の状況もまた更新しますね! 乞うご期待を!!! もっと見る