2020/09/22 15:37
落合恵子さんが翻訳されたアン・リンドバークの「海からの贈物」を、その一行一行を検証してその全文を厳しく批判したサイトがある。このサイトでは落合訳は犯罪的な偽造とまで酷評されている。これはネットがつくりだす罵詈雑言、非難中傷といったたぐ...
2020/09/22 15:23
 その遠く隔てた距離のために、卒業してからたしか二年目か三年目に一度東京で会ったきりだった。しかし年賀状とか、あるいはちょっとした近況のやりとりは続けていたのだ。ところが三年前、ひどく謎めいた、なにかただならぬ手紙をよこしたあと、ぷつ...
2020/09/21 10:31
「ハーツォグ」というアメリカの作家ソール・ベローが書いた長大な小説がある。この小説の主人公ハーツォグは、退職した大学教授で、その内部が荒廃しているというか、精神の崩壊の危機のなかにある。錯乱していく精神を必死に支えようと、ひたすら手紙...
2020/09/21 10:23
四つの最後の歌 R・シュトラウスに「四つの最後の歌」という作品がある。オーケストラをしたがえて、この歌を歌うのは、ソプラノ歌手にとってかぎりない憧れだった。しかしこの曲は、どんなに力量があっても若くては歌えない。二十代はむろん三十代に...
2020/09/21 10:15
今年中に読書社会に本を投じることを決意した十人の人々への手紙ホイットマンの詩に二者の日本語訳を載せるのは、それぞれが異なった音色を奏でているからである。原文と二つの日本語訳を、ピアノ、ヴァィオリン、チェロのピアノ三重奏として、あるいは...