ご支援いただいた動画について、2021年8月30日(月)の山陽新聞さまにて、記事として取り上げていただきました。はやくもボランティア参加のお問い合わせなどいただいているようで感無量です。皆様、ぜひご覧ください!
ボランティア募集 の付いた活動報告
犬猫愛護会わんぱーくの吉田です。今回は、私たち犬猫愛護会わんぱーくの長年かつ最大の悩みである「人材」についてです。日本でのボランティア元年とは1995年。阪神・淡路大震災の災害ボランティアから、市民が自由意志で参加する活動が社会に認知され始めたのだと言われています。「ボランティア」が社会的に注目を集めたことにより、市民が行う自由な社会貢献活動としての特定非営利活動を促進するため、任意団体にすぎなかったボランティア団体に「NPO(特定非営利活動法人)」という法人格を付与するための「特定非営利活動促進法」が制定されたのもここがきっかけです。さて、犬猫愛護会わんぱーくは2008年に発足し、1匹でも多くの犬や猫の幸せのため、メンバーは当時から理事を含めて全員が無償ボランティアとして、各々の仕事や生活の傍らこの活動を続けています。しかしボランティアとしてその活動にあてられる時間や労力はどうしても限られていて、各々ができる範囲で、それでいて精一杯に、ここまで頑張って続けてきた、そんな現実です。ボランティアスタッフもそれぞれに事情があり、家庭の都合やモチベーションの問題などで続けられなくなったりすることも多々あります。それは、そのたびに「人手」としてはもちろんのこと、何よりその人の培ってきたノウハウも失っていくことが、会にとっては何よりの損失となってきます。そのような「人やノウハウの流出・損失」を防ぐために、まずは個々の人への負担をできるだけ軽くできるようボランティアスタッフの絶対数の確保が第一に必要となってきます。私たちは新規ボランティアの募集を常に行い、新しい方からの応募もコンスタントにいただいているのですが、それでもなかなか「人手不足からの脱却」となるほどのスタッフ確保には至っていないというのが現実です。シェルターのお世話では、文字通り365日、盆正月はもちろんのこと、もしたとえば台風がやってきたとしても、誰かがシェルターへ行き犬や猫のお世話をしなければなりません。また、ただでさえ午前午後それぞれのシフトに充分なスタッフ数が確保できない日も多い中、直近では新型コロナウイルスの蔓延下で、シェルターに行ける人が減ってしまったら...なども大きな悩みの一つとなっています。また、先日「傷病個体や看取りの預かりボランティアの紹介」をしましたが、特にケアの必要な犬や猫は、自宅での預かりボランティアが主力となってきます。ただ、1つの家庭で預かれる個体数は限られていて、一度に多数の引取依頼がくる子猫シーズンには、毎回預かりボランティアの確保に四苦八苦しています。さらにその子たちが隔離が必要な猫エイズや猫風邪に罹患していたら...など、一筋縄ではいかない状況が毎シーズン繰り返されています。そして、ボランティアの登録数だけで言えば、100人を超える犬猫愛護会わんぱーく。会の運営には、犬や猫のお世話だけではなく、施設の維持管理、ホームページのメンテナンスやメール対応、社会の方々に広く会を知っていただくための広報などのほか、スタッフのマネジメント、会の運営や経営に関わる業務まで、たくさんの分野の知識や技術が求められてきています。それらも今は登録されたボランティアの中から、どうにか人を工面して回している状況です。ただ、これだけの大所帯である犬猫愛護会わんぱーくが、会の持続性を高め、安定した運営を目指すためには、たくさんの専門的な知見を持った方々のご支援が一層多く必要となってくるものと思っています。今回のこのクラウドファンディングや、今後作成する動画では、今までとは少し違うアプローチで犬猫愛護会わんぱーくについての発信を行い、今まで私たち犬猫愛護会わんぱーくに関心を持ってくださっていた方々に加え、新たなレイヤーや年齢層といった幅広い領域からの人的支援の掘り起こしにも繋げられたらという思いを持っています。「犬や猫の幸せを実現したい」に「自分の持っているスキルや経験を活かしたい」という思いを重ねること。犬猫の愛護活動に関わる関係人口を増やしていくこと。これがこの活動の持続性を高めるための方法論の一つだろうと考えています。人がいなければ、シェルターや預かりでのお世話も、里親を探すための譲渡会も満足に行って行くことはできませんが、逆に人がいさえすれば、お世話の事も譲渡の事もそして活動を続けて行くための資金のことも、その他もろもろどうすれば問題を解決できるか、ともに考え実行できる。全てが人にはじまり、人に終わる。「人」そして「人材」こそが犬猫愛護会わんぱーくが抱える問題の全てにおいて鍵になるのだと、そう思っています。