実施理由/背景
若者や子どもたちの存在が地域の活性化につながる
現在、様々な地域で人口の減少と高齢化が進んでいますが、特に就学や就職に伴う若者世代の流出が、高齢化や子どもの減少に拍車をかけています。そして、若者や子どもが減少することで地域に活気がなくなり、これが更なる若者の流出を招くという悪循環に陥っています。
一色の村でもこの傾向が顕著でありましたが、平成12年に若者の活躍の場を作ることや若者に地元を誇りに感じてもらうことを目的に、当時の30代から40代の住民男女14人が「一色煙火保存会」を立ち上げました。
それから20年が経ち、保存会のメンバーの高齢化や資金不足から、昨年度一色天満宮例大祭の手筒花火は幕を閉じました。
しかし、市内外から復活を望む声が多数届いたことから、メンバーが集まり「一色手筒花火」の復活に動き出しました。
一色天満宮例大祭 最後の手筒花火動画 https://www.facebook.com/482989478398684/videos/437913360195553/
プロジェクト内容説明
「一色手筒花火」の復活
このプロジェクトでは3年間をかけて「一色煙火保存会」の活動を復活し、活性化させます。
一色天満宮の手筒花火の復活からはじまり、全国の人達に知ってもらうためのPR活動、地区外からも新たなメンバーを募集し育成していきます。
1年目(令和3年度)は一色手筒花火を全国の人に知ってもらうとともに、新たな保存会のメンバー会員の募集を行います。秋の一色天満宮例大祭で手筒花火を披露したり、一色手筒花火の広報やYouTube動画の作成を行っていく予定です。
2年目には、現メンバーが新メンバーと組んで、手筒花火の製作から披露までの一連の作業を指導します。2年目の秋の例大祭では、現メンバーの手筒花火に併せ、新メンバーは手持花火を披露します。
3年目には、新メンバーを含めた保存会全体で手筒花火を披露します。また、他の地域へ出向いて披露する出前披露なども行っていきます。
一色煙火保存会のこれまで
平成12年、静岡市葵区新間地区にある40戸ほどの一色の村に400年前から伝わる「一色天満宮」の五穀豊穣を祈念する例大祭のため、30代から40代の住民男女14人が「一色煙火保存会」を立ち上げました。
静岡市内の郷島地区にある郷島煙火保存会の協力を得て5年間の指導を受けたのち、独り立ちして、一色天満宮例大祭や各地のお祭りで手筒花火を披露してきましたが、立ち上げから20年近くが経ちメンバーが高齢化したこと、また、手筒花火の製作にはかなりの費用が必要で、小さな村の寄附だけでは続けていくことができないことなどから、令和元年度を最後に、一色煙火保存会の活動に幕を下ろしました。
しかし、一色天満宮例大祭には、地元のみならず市外、県外からも大勢の人たちが訪れるため、一色手筒花火の終了を発表した以降、多くの方々から、この伝統を是非継続してほしいという声が寄せられたことから、今回、復活に向けて動き出すこととしました。
手筒花火の製作・披露の動画 https://www.youtube.com/watch?v=EO9WIc3uTMg
目指すところ
手筒花火が地域に活気を取り戻す!
街灯が少ない山あいの村で、大小含め100本ほどの手筒花火が上げられる風景は圧巻です。
小さな村の川辺で静岡市最大級の規模の手筒花火が揚げられることに多くの人が驚き、来年も見にきたいと言われます。
一色手筒花火の復活は、山あいの村に若者の活躍の場を作ること、若者に地元を誇りに感じてもらうこと、都会へ出て行った若者に手筒花火を思い出すことで地元に戻るきっかけをつくることなど、手筒花火を通して地域の活力を取り戻すことを目的としています。そして、一色に住む、関わる若者を増やすことで、ひいては里山の活性化につなげていきたいと考えています。
この一色天満宮例大祭の手筒花火を子どもたちの世代へ受け継ぎ、多くの人たちにこの一色の村を訪れていただきたいと思います。
寄付の使い道
一色手筒花火を全国の人に知ってもらうとともに、世代交代を図るため、新たなメンバーの募集などの活動費用に活用させていただきます。
(1)竹加工(竹取り、煮沸、乾燥)
(2)一色天満宮例大祭・手筒花火の広報
(3)手筒花火製作
(4)火薬詰め
(5)一色天満宮例大祭開催
(6)You Tube動画作成
(7)新メンバー募集
※今回は1年目(令和3年度)の活動として、上記の活動についての寄附を募集いたします。
自治体からのメッセージ
静岡市はこのプロジェクトを応援します!
市民ニーズが多様化・複雑化し、行政だけでは地域課題に対してきめ細かく対応することが困難な状況にある中、地域に住む方々が自ら課題を解決していこうとする自治会・町内会の活動は、社会に欠かせない存在となっています。
しかし、自治会・町内会の活動は、その資金調達が大きな課題となっていたことから、今年度より地域団体が行う公共性の高い事業を対象として、ふるさと納税制度を活用した支援を行うこととしました。
全国的に人口減少と高齢化が進行し、地域の活気が失われつつある中、若者や子どもたちに地元を誇りに感じてもらうことは非常に重要です。
一色の手筒花火が、地域の活気を取り戻し、また、全国の皆さんに一色に興味をもっていただくきっかけとなることを期待しています。
静岡市は当プロジェクトを応援します。
皆様の温かいご支援をよろしくお願いします。
静岡市長 田辺 信宏
団体紹介
服織西学区自治会連合会について
静岡市葵区の服織西学区は、清流藁科川流域に広がる閑静な住宅街と豊かな自然が残る地域です。中心市街地から車で15分ほどの位置にありながら、春には新間谷川沿いの桜並木が咲き誇り、また、今回クラウドファンディングを実施する一色煙火保存会による手筒花火などの地域文化が根付いています。
服織西学区自治会連合会は、地域における問題解決に取り組むとともに、これらの自然や文化を守りながら、この地域に暮らす人々にとって住みよいまちづくりを目指して活動しています。
事業スケジュール
令和3年9月初旬:○竹加工(竹取り、煮沸、乾燥) ○一色天満宮例大祭・手筒花火の広報
令和3年9月中旬~10月初旬:○手筒花火製作
令和3年10月中旬:○火薬詰め ○一色天満宮例大祭開催 ○You Tube動画作成
令和3年10月下旬~:○新メンバー募集
1年目となる令和3年度は、主に一色手筒花火の広報と一色煙火保存会の新たなメンバーの募集を行います。
令和2年度は残念ながら手筒花火を披露することができませんが、令和3年度の一色天満宮例大祭では、メンバーによる手筒花火を披露する予定です。