2020/12/08 08:51

プチ対談シリーズ「根掘られ葉掘られ」第5回!(シーズン1最終回?!)

本日の対談の伴走担当・なおこです。

今回のゲストは友廣裕一さん。

大学を卒業して、いわゆる「社会人になる」という道を選ばず、ともひろさんは日本の地域の各地に、そしてマイさんはカンボジアに旅立った。

全然違う方向だけど、みんなと違う”あさって”の方向に向かっていった同級生のお二人が、13年の時を経て、今回はその頃から振り返りながらの対談です!

「“あさって”の方向に踏み出した」そのあとどうだった?

ともひろさん:

社会的には”あさって”だけど、自分的には真っ当に前を向いて歩いてきただけ。最初は社会の中で孤立しそうになり、お金の稼ぎ方とか、うまくいかないことに喪失感を感じた。それでも、それは自分がお金とかなくても歩みたい道だったと。

マイさん:

特に経済的な、行政的な制度の面で自分が世の中と乖離しているなと感じることがあった。一箇所に定住していること、それがこれからも続く予定があることが、そのひとの存在を保証する。自分の暮らし方が「普通」とずれているから、それを合わせていかないといけないのか?、というも葛藤もあった。でも、こっちな気がすると思う道を歩いていると、その道でしか絶対に出会わないような胸の奥の方からじわ〜と湧いてくるような喜びを感じることができている。

“ずれ”とか“できなさ”を1人で解決しようとして、誰にも相談できない状態はすごくしんどくなる。自分を大きく見せずに、さらけ出して話せる存在がお互いにとってとても大きかったと言います。


今回のホテルという大きな挑戦をするにあたっても、自分にベクトルが向いてズドーンと落ちることも何度か。

でも、ともひろさんと共通の恩師に「すどーんて落ちてても1ミリも事態は解決しない。そんなこたぁどーでもいい。周りにベクトルを向けていれば、どうしたらいいかが見えてくる。」と。

自分にできない部分を、周りにちょこっとずつ手伝ってもらうことで進めることができている(ホテルとか、経営とかとか。。)


「遺跡」から「暮らし」へシフト?

そこにそれを作った人たちがいて、そこの人が生きてきた長い歴史の積み重ねが遺跡にはある。その遺跡を通じて、そこで古代にいた人の息吹きや存在を感じられるから。


3年前くらい前までは、「遺跡」に強い思い入れのあるマイさんを見つけてくれた人が、人づてに聞いて来てくれるような入り口だった。

ここ最近は、村の暮らしの中に遺跡が存在していると、そこにある暮らしやひとにフォーカスするよう変化してきた。「遺跡」からアンテナが広がり、レンズの焦点が地域、そしてひとへ。そんな世界に魅力を感じ、一緒にそこへ入りたいといってくれる人が増えてきたそう。


お客さんと地域の人の繋がりになる「延長コード」

今回のホテルはステージが変わる感じで、自分だけではできない領域に向かって背伸びする挑戦。

マイさんを介さずにつながってもらえる機会は実はたくさんあるのに、間口が狭いなとコロナの前から感じていた。しかし、ホテルという場を持つことで、延長コードの口が増え、マルチタップみたいになる。

例えば、言語が増える。今では日本語がメイン、スタッフの母語・クメール語とホテルにくるお客さんたちが話す英語へと広がっていく。

ホテルという場を借りて、そこにいるスタッフ達から“あふれ出る”可能性を広げていきたい。これをこう伝えてください、ではなく、それぞれの好きや感動や、小耳に挟んだ話が溢れ出す瞬間を、スタッフとお客さんの間で分かち合えたら素敵だなと。


「お客さんが地域の人に何かを提供することってあるの?」

観光の場合、経済的な側面に光があたりやすいけれど、実はお客さんが来ることそのものが地域の人たちにとって「非日常」だったりする。

外からの人がその場所を訪れて、その地の人と出会い、その当たり前を、外から来た人が驚いたり、感動したりする。

そういうそれぞれの“袖が擦り合う”ような時間(あるいは“どやモーメント”)が生まれたら、その場所で生きていく、経済とはまた違うか角度からの力、支えになる気がする。

このホテルを通して、すり減らない観光、その土地が好きで、そこに住み続けたい、通い続けたい、が相互に実現できる旅のかたちをこの場所でもう少し探求してみたい。

文章ではなかなかまとめられない、ライブのなかで語られるいろんな例え話(野生動物とか)が実は今夜のハイライトだったりして…と思いつつまとめました!

だからぜひ、ライブ見てください!

通勤電車のなかが、ちょっと野生の王国になるかも?!

当日のライブ配信はこちらからご覧いただけます(クリックしてね!)


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!