《みんなに活きた探究学習を経験してほしい》しずおか共育ネットでインターンをさせていただいている長田結衣と申します。冒頭の文は、私自身の経験、そしてインターンで高校生と関わるなかで感じたことです。私自身も高校時代に探究学習を経験しました。この探究学習を学んだ3年間で、様々な視点で物事を捉えるようになり、色々なことに関心を持つようになりました。そして、自分自身と向き合い、自分を認め、実現したい未来を描けるようになりました。そして、今は大学生インターンとして高校生の探究学習に関わらせていただいています。探究学習に取り組む高校生は、色々な思いを持って取り組んでいます。今頑張りたいこと、将来なりたい姿、それぞれ異なるとは思いますが、その全てに探究学習は活かされるのではないかと思っています。インターンのなかで「探究ナイト」というイベントを開催させてもらいました。これは、異なる高校の生徒同士が、探究学習についての情報や悩みを共有する場にすることを目的としたイベントです。そこで、高校生の楽しいという声と、悩んでいるという声を多く聞きました。私はこの、ただ楽しいだけではなく、「悩んでいる」というものが、大きな力になると思っています。このイベントに来てくれた高校生は、実際に探究学習のなかでプロジェクトに取り組んでいる生徒さん達が多く、プロジェクトの実現方法や、実践してみての課題、さらにはチームのメンバーや先生方への思いなど、様々なことを楽しみ、悩みながら、取り組んでいます。これらの様々な角度からの楽しさや悩ましさは、苦しくもあるとは思いますが、今後飛び出していく社会の中で、他者を理解しながらも自分を持って生きる力を、高校時代からいち早く養うことができる機会なのではないかと考えます。この力を、私は1人でも多くの高校生に養って欲しいと思っています。しかし、ただ探究学習を行うだけではこの力は身につかないと考えています。探究学習に関わる全ての大人が、探究学習の必要性や、より良い実践方法を知り、実践する必要があります。私もその1人だと思っています。私は、《高校生みんなに活きた探究学習を経験して欲しい》。そのために、今回、私たちが行なっている「総合的な探究の時間」の実態報告書が、静岡県内の教育関係者の中で共有されることにより、静岡県全体で探究の時間を磨き合うきっかけになれたらと思っております。ここまでお読み頂きありがとうございました。インターン生 長田結衣