『盆暮れ正月両彼岸』は、トリックテイキングという種類のカードゲームです。
ご支援いただいた方の中には「トリックテイキング?なにそれ?」とお悩みの方がいらっしゃるかもしれません。また、まだ決めかねている方もいらっしゃるかもしれない。
そんな方々のために、わたしオススメのトリックテイキングについてご紹介したいと思います!
お坊さんがえらぶ「トリックテイキング」5選 その2
といいましても、じつは、ご説明については、ほかの方にお任せすることとしました。
ボードゲームのレビューといえばこの方。hal_99さん。精力的に動画をおつくりになってらっしゃいます。わたしも大いに参考にさせていただいております。そして、マーマン Asobi チャンネルさまにも。今回もお願いします!ではどうぞ!
1.ニャー
2.知略悪略
3.トランプ、トリック、ゲーム
4.ドルイド
5.ボトルインプ
ニャー
まずはシンプルに。ふつうのマストフォローなトリックテイキングで、トリックテイキングの沼に引きずりこむの導入に最適です。イラストもかわいい!ニャー!
切り札はありません。スートは3種類。
プレイ人数によって使うカード枚数が変わりますが、配りきり。つまりカウンティング(なんの色の、なんの数字のカードは出ている/出ていない)ができます。
大富豪でいう”ジョーカー&スペ3”ルールのように、「その色の、最大の数字18に、1が勝ってしまう」ルールがあります。
あ、このカードを出すと負けるかもしれないな、とか。もう1は出てるから、18で絶対勝てるな、とか予想がつきますね。
上の動画のサムネイルひだり端に丸いチップがありますよね。ミニゲームに勝ったプレイヤーはこのチップを取っていきます。マイナスがあったり、マイナスを打ち消すチップがあったり、1個だと0ポイントだけど2個たまると−20になるガラクタがあったり。
このチップがなくなるまで、指定回数ゲームをやりきって、最終的にポイントが多いプレイヤーの勝ちです。「チップがなくなるまで」という視認性もあるので、初心の方にもオススメです。かわいいですしニャー!
知略悪略
得点計算方法と、ミニゲームの勝者が分割されるところがポイントなトリックテイキングです。宣言式ではなく、トリックでゲットしたカードにより点数が変わるタイプ。
このゲームは「メイフォロー」。親が出したスート(種類)のカードを自分が持っていたら、出さなければいけない・・・タイプがマストフォローですが、「メイフォロー」とはカードはなにを出してもいいよ、親が出した種類と同じのを出すと 同じ土俵に乗って勝負することになるよ、というのがメイフォローです。
4〜6人プレイでして、ミニゲームの勝敗を決定したら、親分トリックと子分トリックに分かれる可能性があるんですね。(ゲーム上では、兄貴分と弟分だったかな?)
ミニゲームの勝敗がきまると、なにが起きるか。今回でたカードをゲットします。自分の前に並べます。
もしも親分と子分で別れた場合、そのカードたちを親分と子分で山分けするのですね。当然親分が先に取り、子分が残ったものをとります。そして子分が最初の手番になる。
得点計算の方法がまた変わっておりまして・・・。カードのスートが4種類あるのですが、ゲーム終了時、1種類しかない場合。2種類で終わった場合。3種類で終わった場合。4種類で終わった場合・・・違うんですね笑
お分かりだと思うのですが、1→2→3種類の順番で点数が多くなり、4種類になると基本的にはほぼ点数ないという!笑
でも、子分になると取らされちゃうわけですよ。勝ちたい!負けたい!がちゃんとある変則トリックテイキングです。
イラストが描き直されたものがリメイク作として、現在頒布されています。
【Amazon.co.jp】知略悪略/数寄ゲームズ/Klaus Palesh
トランプ、トリック、ゲーム
1.各プレイヤーは一定数ミニゲームを取ることになっていて、その回数が決まっている
2.そのラウンドで取ったカードたちが、次のラウンドの手札になる
・・・というのがミソ。
で、最終ラウンドだけがミニゲームを取る回数の制限が解除されるのですね。最後だけポイントゲットの可能性が爆発するわけです。ポイントの取り方のルールも変わる。
しかも、切り札が各ラウンドごとにどうなるのか、は分かっているんです。そして、そのラウンドで取ったカードたちが次のラウンドの自分の手札になる。
そう、今回のラウンドだと切り札じゃない(弱い)けど次ラウンドではこのスートが欲しい。でも今回のラウンドでポイントになる足跡マークがついているのは、このカードだ。
勝ちたい!このミニゲームでは負けたい!だってポイントにならないから!次ラウンドで使えないから!しゃがむ?ポイント取っていく?どうする?が悩ましいゲームです。
【Amazon.co.jp】トランプ、トリックス、ゲーム!(Auf der Pirsch)/ 数寄ゲームズ / Günter Burkhardt
ドルイド
マストフォローのトリックテイキングで宣言式ではないポイント制。なにがポイントになるか。
取ったトリックのカードたちが自分の前に並ぶのですが、カードをスートごとに分けて、一番小さい数字のカードが一番上になるように重ねるのですね。
いつ今回のラウンドが終わるか。スートは4種類。4種類のスートが自分の前に並ぶと、そのプレイヤーはドボン。ポイントがもらえず、他プレイヤーはポイントゲット。自分の前に並んでいるカードたちの数字を合計、加算します。
3種類まではゲットしたいわけです。かつ、数字が少ないカードが出ているミニゲームは勝ちたくない。でもまあ今回は赤の数字を大きくして、緑が2になっちゃったけど、べつのミニゲームで緑を大きい数字にすればいいや・・・アッ4種類になっちゃった・・・ドボン。
知略悪略よりも攻撃的なイメージがありますでしょうか。ふしぎなトリックテイキングです。
ボトルインプ
トリックの取り方が2タイプ。
数字が大きい!で勝負する場合と、小さい!で勝負する場合。
大きい!は、ふつうに数字が大きいと勝てる。
ミソなのが、小さい!で勝負する場合。一定数値以下の数字カードを出すと、必ず勝てるんだけど「ボトル」をもらうことになる。この「ボトル」は、小さい!勝負で勝ったプレイヤーの手元に来る。ぐるぐるまわるんですね。
この「一定数値」さいしょは19なんです。「ボトル」が目の前にくるのは最初は19。で、それ以降、19未満のカードが出てると、その数字が「一定数値」になるんです。どんどん下がっていく。小さい勝負をしたかったら、もっと小さい数字を出せば勝てるわけです。・・・んだけど、このボトル、問題があるんです。
最終的にゲーム終了時「ボトル」を持っているプレイヤーはそのラウンドの得点がマイナスになってしまうのです。
手札は配りきりじゃないから、なにがないのか分からない。
あと、大富豪のルールのように、カードの交換があるのですこしだけ情報は分かっている。そんなところからゲームスタート。さあボトルをうまく使えるのはだれだ?大きい数字ばかりじゃないぞ、勝ちたい!負けたい!悩ましいトリックテイキングです。
【Amazon.co.jp】ボトルインプ日本語版(The Bottle Imp)/数寄ゲームズ/Gunter Cornett
Cat in the Boxやクルー(トリックテイキングなのに協力ゲーム)もご紹介しようかと思ったのですが、ちょっとややこしいので割愛しました。
以上、お坊さんがえらぶ「トリックテイキング」5選でした。