こんにちは!認定NPO法人アジア・コミュニティ・センター21の辻本です。
ご支援いただきありがとうございます。
前々回の活動報告に続き、今日は路上の若者たちが「仕事のスキルを学ぶ」ための活動についてご紹介したいと思います。
私たちは、プロジェクトに参加する若者たちがスキルを身に着け、安定した仕事に就き、自立することをめざしています。幼い頃から路上で暮らしてきた若者たち(元ストリートチルドレン)の多くは、十分な教育を受けておらず、安定した職に就くことができません。そのため、路上での生活を続けたり、犯罪に手を染めてしまう人もいます。このため、プロジェクトでは就職や自営のための仕事のスキルを学ぶトレーニングを大切にしています。
▼職業技術研修
プロジェクトに参加する若者たちは、「飲食サービス」「バリスタ」など自分の好きなコースを選び、就職を念頭に置いた職業技術研修に参加します。飲食サービスコースでは、テーブルセッティングや給仕の方法、顧客の対応や予約の取り方などを実践的に学びます。時には顧客対応についての英語の台本を覚え、ロールプレイをすることもあります。
この研修は、フィリピンのTESDA(労働雇用技術教育技能教育庁)という公的機関の認定を受けた講師が担当します。研修後、試験に合格すると「国家資格Ⅱ類」という公的資格を獲得でき、求職時のアピールポイントになります。(現在はコロナ禍で試験が停止されています)
▼生計技術トレーニング
コロナ禍の今、特に力を入れているのは「生計技術トレーニング」です。
長引くロックダウンのため、フィリピンでは観光業や飲食業が大きな打撃を受けています。また感染対策のために店舗や職場の人数が制限されていることも重なり、雇用環境は厳しい状況です。
このため、若者たちが自分たちで小規模なビジネスを始められるように、「軽食調理」「家庭用品(洗剤など)製造」「Tシャツ・マグカップ印刷」など様々なテーマでトレーニングを提供しています。トレーニングでは、商品の作り方だけでなく、費用計算や価格設定の方法についても学びます。以前の活動報告では、自宅で軽食を売る小さなビジネスを始めたパトリシアさんをご紹介しました。
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こういったトレーニングを通じて、若者たちが実践的な仕事のスキルを身に着けられるようサポートしています。活動の内容が伝わればうれしいです。もし、「もっと知りたい!」ということや疑問に思っていることなどありましたら、ぜひコメント欄にご記入ください!
引き続き、応援よろしくお願いします!