はじめに・ご挨拶
このページをご覧いただき、ありがとうございます。
「てへぺろキッチンカー~まちがいか許されるお弁当屋さん~」プロジェクト代表の中川春彦といいます。
大阪市此花区にある特別養護老人ホーム、ラヴィータ・ウーノで施設長をしています。
少しだけ自己紹介を。
高校生の時に祖母が認知症になり、自宅で母と介護を始めました。大変なことも色々あったのですが、認知症になってからの祖母の日々の言動に、ボケるって凄いな、うちの婆ちゃんは世界一可愛いな、と思い、福祉の道を志して20年以上が経ちました。
施設での日々の介護の仕事に加え、どうすれば認知症になっても、体が不自由になっても、住みやすい街が作れるのか、を日々夢想し動き続けることもライフワークとしてきました。
このプロジェクトで実現したいこと
コロナ禍でダメージを受けた飲食店の話を、地域でもよく見聞きします。
私がずっとたずさわってきた介護の仕事と、日々関わってきた認知症を抱えていたり、体が不自由な高齢者の方々。
介護が必要になるとマイナスの存在に見られがちですが、私は彼ら彼女らに潜在的な大きなプラスの要素がある、と思い続けてきました。
マイナスと捉えればマイナス面がさらに目立ち、プラスと捉えればプラスの面がさらに出てくる。
大切なのは捉え方であり、関わり方。
彼ら彼女らの存在を介護によって成り立たせているつもりが、彼ら彼女らによって私の存在が成り立たせてもらっていると感じることもよくありました。
(コロナ禍の飲食店)×(要介護高齢者)
普通に考えればマイナスの要素しかなく、何の価値も生み出さない、と考えられるかもしれません。
でも、私はそこに疲弊した町を活気づける魔法の方程式を見出しました。
それを納得して頂くには説明が必要だと思います。少し私の話にお付き合いください。
私たちの地域のご紹介
大阪市此花区で有名なものと言えば、何と言ってもユニバーサル・スタジオ・ジャパンでしょう。
コロナ前は入居者の方々と一緒に遊びに行くこともありました。
それ以外で全国的に知られているものと言えば、ロックフェスが開催される舞洲(まいしま)くらいでしょうか。
それ以外の場所は、都会でも田舎でもない、大阪の下町というのがぴったりの町で、人情味溢れる町。
私自身は此花区出身ではないのですが、仕事で通うようになって、丸18年。職場である特養ホームと地域との交流も徐々に深まり、大規模な盆踊り大会にたこ焼き屋を出店させてもらったり、お宮さんの獅子舞に逆に施設に来てもらったり。
地域のご飯屋さんで入居者の方々と飲食することもよくありました。
施設に入っても地域の一員。
そんな思いで下町での介護を日々繰り広げていました。
プロジェクトを立ち上げた背景
今回の私たちの挑戦の内容を説明する前に、まずは「てへぺろキッチン」の説明をさせて頂きたいと思います。
2017年9月に東京で「注文をまちがえる料理店」というイベントが開催されました。認知症を抱えた方たちがホールスタッフを務める、東京南青山のお洒落なレストランでのイベントで、クラウドファンディングで1300万円を集めたことでも注目されたビッグプロジェクト。
てへぺろキッチンはこのイベントを、大阪市此花区内のおしゃれな海辺のレストラン「Garden Terrace 舞洲キッチン」で、あえてクラウドファンディングではなく、顔の見える関係性の中で、様々な支援を受けながら実現させたイベントです。
2019年春に第1回てへぺろキッチンを此花区社会福祉協議会と共催という形で開催。レストランの一部をイベント会場として使わせて頂き、30名のお客様に接客させて頂きました。
地元のケーブルテレビでも取り上げて頂き、規模こそ小さかったものの、今まで味わったことがないような感動を味わうことができました。
同年秋開催の第2回てへぺろキッチンでは規模を拡大。
此花区中の介護事業所に私が声をかけて周り、いくつかの介護事業所が新たに参加。第1回イベントでお客さんとして参加された(隣接する)福島区の介護事業所の方も「参加したい!」と言って下さり、それら複数の介護事業所の利用者さんを中心に、認知症を抱えながらも、明るくキュートな地域の高齢者の方々にスポットライトを当て、イベントの趣旨に賛同してくださったお客様 80名を相手に、最高の接客でもてなし、さらなる大感動を生みました。
注文した料理と別の料理が運ばれてくるかもしれない。
それ以外にも様々な失敗や間違いがあるかもしれない。
それでも、「てへ」っと照れ笑いを浮かべ、「ぺろ」っと舌を出した、この上なくキュートな高齢ホールスタッフを、お客さんの側が受け入れ、許し、さらに楽しんでしまえば、それはもう失敗でも間違いでもなくなり、マイナスがプラスに転じるという、体験型のエンターテイメントにさえなりうる。
我々はイベントを通して深くそれを体感しました。
「また開催してほしい!」という声をたくさん頂いて、2020年の春に第3回「てへぺろキッチン」開催が決定していました。
様々な告知もし、グッズ製作や集客も順調に進んでいる最中での新型コロナウイルス感染症の発生と拡大。世の中の空気は一変し、イベントは中止せざるを得ませんでした。
昨年と今年はコロナ禍で開催することができていません。
その間で亡くなられたイベント参加者(95歳で受付嬢デビューを果たした方)もおられます。
何かできることはないか?
高齢になっても、認知症を抱えていても、こんなにも輝ける場がある。
そんな場をまた「てへぺろキッチン」プロジェクトメンバーと作りたい。
そんなことを、このコロナ禍の閉塞感で満たされた社会の中でずっと考えていました。
すると、ある映像が私の頭の中で浮かんできたのです。
屋内で人を大勢集めて、が難しければ、屋外で密を作らない形での接客なら、実現の可能性は一気に上がるのではないか?
可愛いデザインのキッチンカーで街に繰り出し、車に乗り込んだ「てへぺろキッチン」ホールスタッフのお婆さんたちが売り子になって、笑顔でお弁当を買いに来た人たちと交流する。
「唐揚げ弁当ちょーだい!」と言って「はいはい、ちょっとお待ちくださいよ」と返事してくれたのに、渡されるのがハンバーグ弁当かもしれない(笑)
でも、どっちも美味しいしまあいいか🎶で、お客さんはなぜか喜んでいる。
売り子として働く認知症を抱えた高齢者も楽しそう。
そんな映像が浮かんできたのです。
コロナ禍でダメージを受けた業種は色々あると思います。
我々介護業界の人間も、重症化のリスクの高い高齢者を、感染リスクから遠ざけ生命を守るため、様々な感染対策を施設内で講じるのと同時に、プライベートにおいても長らく様々な制約の中で生活し続けています。
利用者のご家族も直接面会がなかなか叶わなかった。
私が働く高齢者施設では、それでもクラスターが発生してしまい、今まで経験したことがないような大変な思いもしました。経営的にも大きな打撃を受けました。
それでも仕事は継続してあり、収入が途絶えることもなかった。
でも、飲食業は給付金が支給されるとは言え、必要以上にこのコロナ禍で悪者扱いされ、長期に渡って制限をかけられ続けています。場所によっては大幅な収入減が長期に渡り、事業継続が難しくなって、倒産やそれこそ従業員の方々の生き死ににも関わってきている所もあると思います。
実際に、てへぺろキッチンの打ち上げで使わせて頂いた、とても素敵なお店が、このコロナ禍で閉店に追い込まれた、と聞きました。
そういう話を聞く度に心が痛み、何かできないか?と考え続けていました。
少しの応援にしかならないかもしれない。
勝手なおせっかいで逆に迷惑をかけてしまうこともあるかもしれない。
でも、それでも、何かしたい!!
地域の飲食店の方々をこのプロジェクトを通して何とか応援したい。
飲食店が新たな活路を見出すために、キッチンカー事業に乗り出す、というニュースを見聞きした際、新たな設備投資なども伴い、二の足を踏むケースも多いのでは?と想像しました。
我々が、地域の飲食店の方たちが心を込めて作ったお弁当を買い上げ、魅力的な認知症高齢者の方々の《てへぺろパワー》を駆使して売りさばき、可愛いキッチンカーとともに映したお弁当の写真を使って、お店の紹介やアピールもしまくる!
(お客さんにもSNSを通して情報発信してほしい!)
趣旨に賛同して下さった、一つでも多くの地域の飲食店を紹介し、応援したいと思っています。
令和3年7月15日現在の参加飲食店
《天武亭 征家(てんたけてい まさや)》
《カフェ&スペース マルシン》
《ロドおじさん》
資金の使い道・実施スケジュール
ご支援頂いた資金の使い道としては
・キッチンカー(イベントカー)の準備費用
(キッチンカーのレンタル費、のぼりなど装飾費用)
・キッチンカーの装飾デザイン及びグッズデザインにかかる費用
(第2回てへぺろキッチンのグッズデザインを担当してもらった、あさののい氏に依頼)
・グッズ製作費
・その他イベント開催にかかる費用
を捻出したく、その費用をクラウドファンディングで募りたいと考えました。(CAMPFIRE手数料も支援金から支払わせて頂く予定です)
イベントの実施スケジュールとしては、
8月末にクラウドファンディング終了。
9月前半でキッチンカー(イベントカー)の製作完了。
9月後半から10月末にかけて、週1回ほどのペースで(此花区内と福島区内で販売場所とコラボ飲食店を変えながら)イベントを開催したいと考えています。
高齢者に屋外で働いて頂く関係で、夏場、冬場は避けたいと考えました。
具体的なイベント開催日程につきましては、後日発表させて頂きます。
是非、イベント会場にも来られて、お弁当購入もして頂きたいと思っています!
リターン品は一部9月に発送を開始し(Tシャツやお食事券など)、順次でき上がり次第、10月以降に発送を開始します。
「てへぺろキッチンカーの作り方」(活動報告冊子)については、執筆期間をちょうだいする関係で、12月発送予定になっております。
なお、新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては、イベントを中止する可能性もあることをご了承ください。
その際は感染状況が落ち着いた後にイベントを延期する予定にしております。
支援金が目標額を大きく超えることがもしあれば、イベント内容の充実(キッチンカーレンタルの回数を増やしたり、装飾をより豪華にしたり、売り子である高齢者へのお給料を増やしたり)を考えています。
実際に「てへぺろキッチン」ではお給料を支払うことができて、皆で焼肉を食べに行くことができました。
なお、イベント開催が万が一叶わなかった場合は、今後の「てへぺろキッチン」イベントの際に使わせて頂きたいと考えています。
プロジェクトメンバーの紹介
介護事業所
・アルモニー此花
(小規模多機能型居宅介護)
・こころあい海老江
(グループホーム)
・ラヴィータ・ウーノ
(特別養護老人ホーム)
協賛企業
・株式会社ケーエスケー
協力
・COLOR.S
・きてみてカフェ
(ボランティアグループ)
・此花区役所
・此花区社会福祉協議会
・此花区地域包括支援センター
・このはなオレンジチーム
(此花区南西部地域包括支援センター)
・八田享子(介護を快くして、快護に変えていく「快護応援団」)
・松村康貴(くるんば)
・堤玲子(介護旅行ナビ)
・足立さとみ(アルイル)
スペシャルサンクス
・中迎聡子(いろ葉)
頑張って皆で動画を作りました🎶
見てくださいね💕
最後に
このプロジェクトは、大阪市此花区長である、高橋英樹氏も応援して下さっています。
プロジェクト内容をじっくり聴いて下さった区長からは、「面白い。やりたいですね。いや、やりましょう!」と心強いお言葉を頂きました。クラウドファンディングを勧めて下さったのも区長でした。
オール此花+福島区で、地域の飲食店とコラボした「てへぺろ」メンバーがコロナ禍で疲弊した大阪を元気にします!
マイナスをプラスに!
ご支援よろしくお願い致します!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
■ 特定商取引法に関する記載
●販売事業者名、事業者の住所、事業者の電話番号:「請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。」
●リターン品の送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄をご確認ください。
最新の活動報告
もっと見る割引クーポン
2021/08/24 18:59最大1000円割引されるクーポンが期間限定で発行されている模様。お得にリターン品をゲットしましょう!明日新たなリターン品を公開予定。お楽しみに! もっと見る
プロジェクトサクセス!皆さまに感謝!
2021/08/04 09:28報告が遅くなりましたが、目標額50万円達成することができました!支援して下さった皆さま、本当にありがとうございます!次なる目標として100万円を掲げ、さらなる挑戦を始めていきます。イベント内容の更なる充実を目指し、頭と体を動かし続けますので、引き続きの応援、ご支援よろしくお願い致します! もっと見る
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