こんにちは!私は横浜国立大学都市科学部都市基盤学科3年の山口大輔です。これまでのメンバーと同様、ミタイ・ミタクニャイ子ども基金学生部のメンバーとして活動しています。特別高尚な趣味を持っているわけではなく、普段は野球を観戦したり、色々な町を訪れて散歩してみたり…というのが好きな、ごく普通の大学生だと思っています。実は、大学に入るまでは、私は国際協力にはあまり関心がありませんでした。そんな中、大学1年生の授業でNPO法人ミタイ・ミタクニャイ子ども基金の藤掛先生の講義を受講してから国際協力のおもしろさを学び、自分にも何かできることはないだろうか、と考えました。私は、大学では都市基盤学科という、橋やトンネル、水道などといった社会のインフラについて学ぶ学科に所属しています。そこで、パラグアイのインフラの状況について詳しく知りたいと思い、大学2年生からパラグアイの水問題や水道設備についての調査を始めました。そこで明らかになったのが、パラグアイにおける気候変動の影響です。日本でも豪雨災害が激甚化しつつありますが、パラグアイでも豪雨や、干ばつの被害が多くなっているようです。干ばつが発生すれば、水を得ることは困難になります。それに加え、パラグアイの農村部で水道は整備されていない地域が多く、水洗トイレも設置されていない地域が多いようです。さらに、農村部のトイレは手掘りトイレが多く、トイレには仕切りの壁もない、きわめて簡素なつくりが多いことも明らかになってきました。このような水・衛生問題を解決するために、昨年からこのプロジェクトの学生リーダーを務める江藤君と手を組み、下水道が整備されていない農村部でも水を使わず、微生物の作用で排泄物を分解できる「バイオトイレ」に注目し、その設置を考えています。COVID-19の世界的な蔓延や、パラグアイの干ばつなどの異常気象の影響も相まって、パラグアイの衛生環境は改善が急務の課題となっています。このバイオトイレを通して、少しでも農村部の衛生環境が改善し、そして我々の活動が、水不足する他の地域でのバイオトイレの普及に貢献できれば幸いに思います。皆様のご支援を、どうかよろしくお願いいたします。