#映画 の付いた活動報告
足の不自由なメドー41歳。重労働で腰骨を痛めた。歩くのもゆっくりだ。長い間、働けずに放置されていた。エレファント・ネーチャーパークが救助して今に至る。メドーだけではなく地雷で足を欠損した象、目が見えなくなった象も多数いる。それぞれ何かしら病気を抱えている。ここにきて友を得る。暮らしのパートナーだ。食事を共にして散歩をしてお互いを案じながら暮らす。メドーにはスークチャイがいる。今はエレファント・ネーチャーパークでショーも物乞いも重労働もしなくていい。2012年ごろの出来事ですが、目の見えないジョキアという象のパートナーが亡くなって、ジョキアはそのパートナーを3日間パークの中を鼻で匂いだけを頼りに探し続けたそうです。埋葬した場所を見つけてそこで鼻をつけてしきりに匂いを嗅いで大声で慟哭したそうです。これはマフートのリーダーにインタビューして聞いた話です。象たちは死を悼み、仲間を大切にする動物です。さて、ファンディングも残すところ11日間です。皆さんのご友人や知人に支援をしていただけそうな人がいたらお伝えください。もう少しで目標額まで到達します!よろしくお願いします。奥野安彦
10月16日、映画の主人公であるレックさんが設立したセーブエレファント財団の地域支援活動を取材撮影してきました。場所はチェンマイから60キロほど北のチェンダオ地区の小さなお寺。同財団の声がけで地域の女性40人ほどが集まり、ブレスレットづくりを無料参加で学びました。仏教国タイでは各地のお寺が地域の公民館や避難所の役割まで果たしています。 セーブエレファント財団は欧米やタイ国内に支援グループをもち、それらの組織が寄付集めや物販を通してアジア象や動物への支援金を生み出し、象や動物の救助保護のための寄付を送ってきます。物販アイテムの一つが手作りブレスレットや皆様へのリターンにご用意したTシャツで、オンラインでも販売されています。ブレスレットづくりは女性たちの収入源になる協労活動。経費を除いた利益分が財団に寄付されます。 コロナ禍のタイの失業は深刻で、日本に比べれば政府の援助も微々たるもの。庶民は貯金を切り崩し、親戚や地域で助け合ったりしてやりくりしています。技術を身につけて少しでも収入の助けになればと雨の中、女性たちが集まり、ビデオ講座と専門家のアドバイスを受けながら、ブレスレットづくりを3時間ほど学びました。 勤務先のチャンマイ市内のホテルが閉鎖になり解雇された女性、自営業のバラ販売が激減して自活の道を探る女性など、さまざまな境遇の女性たちが賑やかにブレスレットづくりに励んでいました。そしてみんな驚くほど笑顔を絶やさない。そこが働き者タイ人女性の底力です!「経営していた小さな食堂がコロナ禍で半年近く閉店状態。野菜を自家栽培して食料は確保しているけど、将来が見えないから少しでも収入の道を探りたい。セーブエレファント財団の地域活動は、本当にありがたいです」と参加者。地域と連携して草の根的に協労活動を展開し、地元の人々とともにコロナ禍を乗り越えようとする象の保護施設は、タイでも非常に珍しいといえます。