先日、シーソンズの活動として海岸漂着ゴミの回収を行いました。定期的に行う「時化の日のゴミ回収」ではなく、今回は一般の方もご参加頂き、プラスチックゴミからプラモデルを作ると言ったイベントも兼ねて他団体さんと協力した同時開催となりました。午前11時開始のビーチクリーンに向けて、一般のお客さんも続々と集まってきました。今回の企画は小さいお子様連れの方がメイン。海岸に落ちたプラスチックを宝探しをする様に拾ってもらいます。楽しみながらゴミ拾いが出来ると同時に海の現状も知って頂ける様な企画となっています。いつもは天候や潮流、風向きを考慮してゴミ回収をしているのですが、今回はイベントも同時開催という事もあり、事前に日程を決めた回収だった為、普段よりも回収量は少なめです。回収の時間も1時間と短期でしたが、自然ゴミ以外でも合計94.8キロのゴミが集まりました。お客さんをお見送りした後はシーソンズのメンバーと分別、分析作業です。まずはペットボトル。キャップやラベル、ボトルの形状等から国が断定出来る物は国別に分け、更に劣化度合いを選定してリサイクル出来る物と出来ない物とに仕分けしてデータをとります。缶やビンも同じく。続いて生活ゴミ系ですが、包装プラ、その他プラスチック、ポリウレタン類、ゴム類に分別し集計します。これらのゴミは圧倒的に国内で排出された物が殆どです。続いて発泡スチロールですが、これは魚箱とフロートの種類に分別。更に国も断定出来る物は断定します。漁具全般も更に細分化し、出来る所までカテゴリ分けし更にこれも国が断定出来る物は断定していきます。大きく分けてロープ類、漁具類、浮き類なのですが、漁具類は漁網、カゴ、養殖枠、釣具、延縄等、出来るだけ細かく分類します。浮きも深海トロールブイや、アバ、建網浮き等と細かく分類しそれぞれを計測していきます。細かい結果発表はシーソンズのHPにて順次公開して行きたいと思います。分別作業も最近は慣れてきてメンバーの作業効率も上がり時間も短くなって来ました。結構大変な作業ではありますが、しっかり蓄積し、データそのものを色んな所に役立てる事も出来ますし利用出来ると思っています。また、分別しているので資源として色んな形で再利用する事も可能です。玄界灘は冬に近づき北東の風が多く吹く季節になりました。段々時化の日も多くなります。同時にゴミが多く漂着する季節でもあるので、出来る限り多くのゴミを回収出来る様に頑張ってまいります。日本海の多くのゴミはここ玄界灘をまず通過します。ある程度この地域で回収する事が出来れば日本海へ広がる事も防げる筈。責任は重大です。