実施理由/背景
アイバンクってなにするところ?
・現在日本には目の見えない人々が約31万人もおります。しかし医学の進歩によって角膜移植手術が行われるようになり、角膜疾患の約2万人の人々は再び光をとりもどすことができるようになりました。そのためには死亡した人から角膜をいただく(献眼)必要があります。アイバンクはドナー(角膜を提供する人)とレシピエント(角膜を待つ人)の架け橋の役目をするところです。献眼者の募集及び登録、献眼される眼球の摘出、検査、保存、提供、そして目の衛生に関する普及啓発を行っています。アイバンクでは365日、24時間体制で対応しています。
・角膜は150年使用可能と言われています。栃木県では105歳の方の角膜も移植され2人の方が見えるようになりました。白内障や緑内障、癌やその他の疾患でも感染症でなければ献眼することができます。人生最後に角膜提供というこの崇高な行いは、本当の真心の奉仕であります。
プロジェクト内容説明
1人でも多くの目の不自由な方のために、光と愛を届けられるよう活動しています。
・基幹病院である、獨協医科大学病院及び自治医科大学病院の摘出医師を派遣する費用もアイバンクの費用であり献眼者には費用はいっさいかかりません。摘出した角膜も検査を行い安全性が確認された上で光を失った患者に移植が行われます。
・アイバンク運動に深い御理解と崇高なる御遺志により、献眼してくださった方には、厚生労働大臣・県知事・市長・ライオンズクラブより感謝状が贈られます。献眼者のご葬儀に役員が参列させていただき、感謝状、香典、生花を献呈させていただいております。また、宇都宮市八幡山公園内にある、献眼顕彰碑前にて慰霊祭を行い、御芳名を刻字し皆様の御遺徳を偲びご冥福をお祈りいたしております。
・当財団では、移植医療に対する市民の皆様の理解と協力が得られるよう、宇都宮市オリオン通りで行う臓器移植キャンペーンや、宇都宮市保健センターで行われる目の愛護デー、献血、研修会等でパンフレットやポスターを配布し普及啓発を行っています。
・当財団は、皆様の温かい寄付金・募金に支えられております。これらの事業をさらに発展させ継続して実施するためにもご支援を賜りたいと思います。
目指すところ
1人でも多くの目の不自由な方に光と愛が届けられ、新たな充実した人生を送ってほしい。
角膜移植を受けた方で目が見えるようになり、新たな人生を歩み始めた方がたくさんおります。念願のパテェシエになられたり、絵手紙や大正琴を習ったり、充実した幸せな人生を送っています。皆さん角膜提供して下さった方への心から感謝の思いを持って生活しており、慰霊祭に参加したい、お礼がしたい、アイバンク運動に協力したいとお電話やお手紙をくださいます。目の疾患によっては、刺すような痛みを感じる方もおり、角膜をいただいたその時から痛みも解消し温かいやさしい光がさしこんで荘厳な温かいぬくもりに包まれたそうです。手術後、病院で、初めてみた鮮やかな真っ赤なチューリップ、澄んだ青い空、桜の美しさに感動したしたそうです。今現在では亡くなった方からの角膜提供に頼らなくてはならず、たくさんの人が切実に待ち望んでいます。
視力障害者のある皆様に一日も早く安全に光と愛が届けられるよう、さらに角膜移植に関する知識の普及啓発にも努めて参りたいと思います。
寄付の使い道
・角膜を迅速・安全にあっせんする為の検査費用や摘出医師の派遣費用。
・宇都宮市八幡山公園内、献眼顕彰碑前にて行われる献眼者慰霊祭費用。
・オリオン通りで開催される臓器移植キャンペーン、宇都宮保健センターで開催する目の愛護デーでのパンフレット製作費や広告費用。
・感謝状贈呈に掛かる費用、また香典・生花の献呈費。
・宇都宮市内にある病院、眼科医院、公共団体、ライオンズクラブ等提示していただくポスター、広報誌、登録カードの作成費。
・障害を持った子供たちが作成する募金箱製作費。
自治体からのメッセージ
ご支援いただく皆様へ
宇都宮市では,市民協働のまちづくりを推進していく上で,市民の公益活動の維持・強化を図ることが重要であると考えております。
公益活動を行う団体の資金調達を支援するとともに,ふるさと納税を通じて,公益的な団体による活動や特定の事業を応援いただくことにより,全国の皆様が,本市への愛着や親しみを持っていただければ幸いです。
どうぞ皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。
事業スケジュール
5月:令和元年・2年度献眼者慰霊祭:八幡山公園献眼顕彰碑前
9月:臓器移植キャンペーン:オリオン通り
10月:目の愛護デー:宇都宮市保健センター
随時:啓発ポスター、パンフレット作成配布。献眼者及び献眼登録の募集。
献眼時、摘出医を含め365日24時間体制実施。
遺族への感謝表明として葬儀に参列し感謝状贈呈。香典生花の献呈。寄付金・募金活動。目の衛生に関する研修会。
5月30日(日)令和元年・2年度の献眼者慰霊祭は、御遺族をはじめ関係者にお呼びかけをして40名の参列があり、充分なコロナ感染症対策のもと、執り行う事ができました。9月の臓器移植キャンペーンは10月3日に縮小して対応します。10月10日に目の愛護デーのイベントはコロナで中止となりましたが、新聞掲載だけになりました。また、市内の眼科医院、病院等にはポスターの掲示をお願いしました。広報誌「光とアイ」17号を10,000部作成しました。現在6名の献眼者、28名の登録者がありました。