実施理由/背景
日本の食品ロスは年間約612万トン!
日本ではまだ食べられるのに様々な事情により処分されてしまう、いわゆる「食品ロス」は年間612万トンと推計されています。その一方で、生活に困窮し、明日の食にも事欠く人も増加しています。
この2つの矛盾した社会問題を結び付け、企業や個人などから捨てられてしまう食品の寄贈を受け、生活困窮者等への無償配布等といった非営利目的に使う活動がフードバンクです。
静岡県内においても、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、生活に困り、食を求める依頼件数は2019年度の2873件から、2020年度の6403件へと、倍増しました。食品ロス削減推進法が施行され、国民の食品ロスに対する意識も上昇していますが、膨大な食品ロスの削減、生活困窮者への支援を行うためには、さらに認知度を向上させ、様々な立場の人や法人を巻き込んでいく必要があります。
プロジェクト内容説明
フードバンクの認知向上を目指すために
個人向けの食品寄贈キャンペーンである「フードドライブ」や、講演会などを開催する「啓発活動」は、「フードバンクの認知向上」を目指すために効果的といわれています。認知を向上させたうえで、様々な立場の方から活動を支えてもらい、お困りごとが出た際に「より気軽に」「利用しやすい」フードバンク活動の展開を目指します。
静岡市においては、主に静岡市役所生活支援課、ごみ減量推進課、静岡市社会福祉協議会などと連携し、フードバンク事業を推進していますが、さらなる連携団体の増加・深化を目指すため、次の事業を行います。
・定期フードドライブおよび仕分け大会の実施(夏季・冬季)
・食品ロス削減月間(10月)にかかる啓発事業
・随時、企業や団体フードドライブを受付
目指すところ
「もったいない」から「ありがとう」へ
私たちは、フードバンク事業を「地域の仕組み」として定着させ、「もったいない」食品を必要な方の「ありがとう」という言葉に変えることが当たり前な社会づくりを目指しています。そのためにも、様々な方たちに活動に関わっていただき、本当にこの制度を必要としている人が、知らなかったり、我慢をしてしまったりすることがなく、気軽に利用することが出来るようなシステムをつくっていきます。
フードドライブや啓発事業をとおして、この活動を知ってもらい、活動に参加していただくことが、そのための第一歩と考えます。この「ふるさと納税」での関わりだけでなく、この事業全体を通して皆さまと一緒になって「フードバンク」を行っていきたいと思います。
寄付の使い道
フードドライブ実施にかかる消耗品(食品回収BOX、仕分け用段ボール、のぼり等)
食品回収にかかる車両費(レンタカー代、ガソリン代、運送代等)
フードドライブ備品の運送費
フードドライブ実施のためのチラシ印刷代
目標金額に満たない場合は、自己負担額を増額し事業を実施します。
※ご寄附後、実施団体からの活動報告等の送付を希望される場合は、申込フォームのアンケート欄にて「活動報告等の送付を『希望する』」を選択してください。
自治体からのメッセージ
静岡市はこの活動を応援します!
市民ニーズが多様化・複雑化し、行政だけでは社会的課題に対してきめ細かく対応することが困難な状況にある中で、行政の支援が届かない分野で活動しているNPOなどの団体は、社会に欠かせない存在となっています。
本市では、このような行政の支援の行き届きにくい公益性の高い活動に取り組んでいる団体を対象として、ふるさと納税制度を利用した支援を行っています。
フードバンク事業は、貧困問題対策と食品ロス問題対策どちらの側面もあり、SDGsの観点からも非常に重要な取組みです。
新型コロナウイルスの影響でフードバンク事業への需要がさらに高まっており、本市にとってフードバンクふじのくにの活動は欠かせない取組みとなっています。
静岡市は当プロジェクトを応援します。
皆様の温かいご支援をよろしくお願いします。
静岡市長 田辺 信宏
事業スケジュール
2022年8月:夏季フードドライブ実施
2022年9月:夏季フードドライブ食品仕分け
2022年10月:食品ロス削減月間にかかる啓発事業
2023年1月:冬季フードドライブ実施
2023年2月:冬季フードドライブ食品仕分け
静岡県内で定期的に行っているフードドライブ事業について、静岡市内では強化して行うことになります。また、啓発事業は食品ロス削減月間は特に強化するものであって、対象月間以外にも活動は行います。