今回は本プロジェクト品が「お肌に漢方」という切り口であることが分かる内容のご紹介です。キキョウの根は、サポニン(オレアナン型トリテルペンサポニン)を多く含むことから、日本では生薬として利用されてきました。根が太く、内部が充実し、えぐ味の強いものが良品とされています。桔梗根の皮つきのまま乾燥させた「生干桔梗(しょうぼしぎきょう)と、皮をはいで乾燥させた「晒桔梗(さらしぎきょう)の2種類があります。近年は、その希少性から中国の栽培品の生干桔梗の使用が主流となっています。生薬とは天然に存在する薬効を持つ物質を、そこから有効成分を精製することなく体質の改善を目的として用いる薬の総称。生薬の大半は植物由来のものですが、動物や鉱物などに由来するものもあります。世界各地の伝統医学で多くの生薬が作られているのです。キキョウの根を食用とする場合には、水に浸して苦味を調節しますが、苦み成分にサポニン (saponin)の薬効があり、鎮咳、去痰、鎮静、解熱、排膿作用の漢方薬として使われてきたことは、以前にもご紹介をしました。水溶性食物繊維であるイヌリンも含まれていますが、これには体内の老廃物を吸着して体外に排出するので腸内環境を整える効果があり、そして血糖値の上昇を緩やかにして糖尿病を予防する効果もあるのです。キキョウ根に含まれるサポニンの働きとして、泡立ちや汚れを緩める役割も挙げられます。ずいぶん昔からサポニンを含む植物などが石けんの役割として使われてきました。サポニンの界面活性作用は石けんに比べると弱いものの、世界には今でもサポニンを多く含む植物で洗濯をしたり、石けんより高価であるにもかかわらず体を洗ったり洗髪に愛用する民族もあります。振り返れば日本の戦時中、原料物資の不足から石けんの供給が止まった時にはサポニン含量の高いエゴノキやムクロジの果皮を使って石けんの代用としたことが語り継がれているのです。自然にはぐくまれた、サポニンを含むキキョウ根。お肌に適した、クリーミーな泡立ちを助け、良いコンディションでの洗顔が可能になりました。福知山キキョウ洗顔せっけんは、新生児の全身用にもお使いいただけるように仕上げました。ぜひ、ギフトにもご活用ください。