実施理由/背景
「地球は先祖から受け継いでいるのではなく、子どもたちから借りたもの」
私達は生きる上で様々な影響を環境に与えています。農業も同じであり、例えばトラクターを動かすために化石燃料を使います。農産物を安定的に生産するために化学肥料を使い、品質の安定化を図るために農薬も使います。お米1,000粒のうち、たった2粒に害虫の被害が見られると2等米となり、お米の価値は下がってしまいます。農家の誰一人として好き好んで農薬・化学肥料を使っているわけではないのです。
フランスの作家・サンテグジュペリは、「地球は先祖から受け継いでいるのではなく、子どもたちから借りたもの」との言葉を遺しています。
私達は、農薬・化学肥料を使わずに高品質で美味しいお米を作ることで、子供達から借りた豊かな土・清らかな水を守りたいと考えています。
プロジェクト内容説明
有機栽培米の基本は土づくりから!
”健康な農産物”は”健康な土”から作られます。弥彦村では、地域の有機的資源(米のもみ殻、枝豆の茎や葉など、今までは廃棄していたもの)を肥料にすることで、健康な土づくりと健康な米づくりを実践します。それは、消費者の健康を支え、同時に地球温暖化防止にも繋がります。
しかし農薬・化学肥料を使わない栽培には、とても手間がかかります。
「栽培するには八十八の手間がかかる。だから漢字で米と書く。」と言われるように米作りには多くの手間と時間がかかります。
昔に比べると機械が発達し、簡単に作られるようになったと思われますが、除草剤を使わない有機栽培では、未だに人の手での除草が行われています。そのため、かかる人手や経費から、栽培面積の拡大が非常に難しいのです。
自然乾燥でさらなる美味しさを追求!
現在、収穫したお米の乾燥は、ほとんどの農家が機械を使い、加熱式の乾燥でお米の水分調整を行っています。
しかし、農業機械が発達していなかった時代では、自然乾燥を行い、お米の水分を適正な状態に調整していました。
自然乾燥のお米は機械で加熱乾燥したお米に比べ、表面がより滑らかになり、食味(※美味しさを100点満点で数値化したもの)も約2ポイント高まるという研究結果が発表されています。また、加熱乾燥は化石燃料(灯油)を燃焼させるのに対し、自然乾燥では太陽熱のみを利用するため、当然温室効果ガスの発生を抑えます。
目指すところ
「農」と「食」を通じた持続可能な循環型農業へ
私達は、農薬・化学肥料を使わずに高品質で美味しいお米を作り、皆さんにお届けします。ふるさと納税のお礼品として皆さんに食べていただき、選んでいただくことで、さらに生産を拡大します。そして、有機栽培米(無農薬・無化学肥料栽培米)の生産拡大⇒地域の有機的資源=今まで廃棄していたもの(米のもみ殻、枝豆の茎や葉など)の活用を増やす⇒「持続可能な循環型農業の実現」を目指します。
寄付の使い道
寄附金は、以下の用途に活用させていただきます。
(1)乗用除草機の購入
(2)弥彦村産「有機栽培(無農薬・無化学肥料)コシヒカリ)」のブランド化、広報活動
第1目標:400万円…乗用除草機を1台購入
第2目標:700万円…弥彦村産有機栽培コシヒカリのブランド化・広報活動
第3目標:1,000万円…乗用除草機を1台追加購入
自治体からのメッセージ
有機栽培の生産拡大を「食」で支えてください!
農業は、多くの産業がある中で”後戻りができる”数少ない産業です。現代社会は、生産性や効率性にばかり目を奪われ、かけがえのないものを失おうとしています。正しくないことに気づきながらも先へ進むしかない産業が多い中、農業は正しかった時代に戻ることができる産業です。けれども戻るためのエネルギーは、農家の力だけでは不十分です。消費者である皆さんの「食べる」という支えがあってこそ、農業が正しかった時代に戻ることが可能となります。
まだまだ日本の有機栽培の普及は、点でしかありません。今回の弥彦村のプロジェクトを皆さんから支えていただき、点から面へ拡大していけるようご支援をお願いします。
お礼品について
【クラウドファンディング限定】令和4年産 有機栽培コシヒカリ10kg(5kg×2袋)
農薬・化学肥料を使わずに栽培した、環境にも体にも優しいコシヒカリです。
コシヒカリの特徴は、強い旨みと粘りです。さらに、香りやツヤ、炊き上がりの美しさ、歯ごたえの柔らかさなど、どれをとっても優れています。
また、冷めても美味しさが変わらないため、塩むすびにして召し上がっていただくと、より一層美味しさが引き立ちます。
事業スケジュール
4月~5月:田植え作業、除草機購入
6月~8月:機械除草作業
9月~:順次収穫、自然乾燥期間、有機栽培コシヒカリをふるさと納税の通常のお礼品として受付開始(予定)
10月~:お礼品の出荷