2022/02/24 19:02

こんにちは。
沙道プロジェクトのクラウドファンディングへの応援、ご支援、ありがとうございます!

本日は、写仏セットの中の「水滴(水差し)」と「印泥入れ」の作成を担当した陶芸家、久村真代さんの日頃の活動について皆様に知って頂きたいと思います。

久村真代さんは東京生まれ。東京育ち。
武蔵野美術短期大学工芸デザイン専攻課卒業。

茨城県の笠間市の陶芸家で、国内はもとより海外でも評価の高い寺本守氏に師事した後、1992年に山梨県早川町で陶房・煌知(kouchi)を始めました。

工房名である「煌知」の「煌」は、 四季の移ろいや日々の営みの中にある「煌めき(きらめき)」を感じ取れる者でありたいという思いから。

器は手にした人が使い込み、更に魅力あるものに育っていきます。 久村さんが作るのは、器、花器や照明、香炉など、生活に彩りを添える陶器。

「毎日の生活の中で主役を引き立てる名脇役のような器を作りたい。」

久村さんの器に対する思いです。



久村さんの制作の上でのお手本は自然。

自然が作り出す造形のエッセンスを作品に落とし込むことを心にとめています。

陶器と流木を組み合わせた器はライフワーク。
水の流れや時間の経過によって作り出される流木には同じ形がなく、それらを合わせていくのはとても手間と時間がかかることですが、自然と対話をしているような時間でもあるとか。



古くから硯石として使われてきた早川町雨畑地区で産出される天然鉱石、「雨畑ブラックシリカ」を焼き物の釉薬に使う試みにも挑戦しています。というのも、硯に使えるのはほんの一部。大事な天然鉱石を捨てずに有効活用する試みです。

そんな久村さんが沙道プロジェクトで製作したのが、硯に水を入れる「水滴(水差し)」と、落款を捺す時に必要な印泥入れです。


1センチよりも薄い硯に合わせるために、水滴も印泥入れも薄く作りました。
何度も何度もサンプルを作り、最終的に月と太陽をイメージした作品が仕上がりました。水差しの穴も口も手で造形されているんですよ!
実物を手に取って頂ける方が見ることができる手仕事の美です。

この他、黒マット釉と錆釉を市松模様に掛け分けた、重厚感のあるお皿2枚セットもリターン品として提供して頂いています。錆釉の部分に細かな凹凸があり、使うごとにしっとりとした風合いになっていきます。和洋いずれにも使える出番の多い器。
是非、こちらもご注目ください!


久村真代さんの食器は、早川町の奥の奥、奈良田にあるカフェ「鍵屋」さんで実際に使って頂けるので、「鍵屋」さんへも是非行ってみてください!

古民家カフェ 鍵屋