銭湯研究の第一人者、町田忍氏が1989年に撮影した貴重な大黒湯の写真。
撮影当時のお話を町田氏に伺いました。
「わたしが大黒湯さんに初めて行ったのが40年近く前のことです。早朝、車で向かいました。まだ営業前だったので暖簾は出ておらず、自動販売機もまだ設置していないときでした。
後日、撮影させてもらったのがこれらの写真です。
〜大黒湯ポストカード厳選5枚セット(リターン説明より)〜
①番台があった頃の外観 (自動販売機が置かれる前)
②脱衣場の折り上げ格天井 (格子内に描かれた日本画が美しい)
③唐破風と千鳥破風の屋根 (意匠の技がよく分かる)
④浴室のペンキ絵 (画:早川利光氏)
⑤男湯/女湯の壁にあるタイル絵(木曽の風景画)
瓦も改装前の重厚な本瓦葺でした。脱衣場天井の日本画も、当時は鮮明に見ることが出来、浴室のペンキ絵は、今は亡き早川利光(銭湯背景画絵師)さんの雄大な富士の絵がありました。木曽の風景のタイル絵は、改装後もそのまま残っていました。
また、使用したカメラは、長年銭湯撮影に愛用している1970年製ニコンFフォトミックFT N、フィルムはスライド用です。銭湯は天井が高く、浴室も広いので、撮影には広角レンズを使用しました。また、外観は陽が当たると影ができてしまうので、曇りの日を選んで撮影しました。」