先月の末の事ですが、私達のボランティアさんからすぐに来て!早く助けないと!と連絡がありました。話しを聞くと、私たちのモールの向かい側にあるレストランがたくさん並んでいる場所に、とても人懐こい猫が毎晩姿を現わすので、毎晩ごはんをあげている。だけど、その猫は人懐こすぎて、そこにいるお客さんの誰にでも付くので猫の嫌いなお客さんがその猫のおなかを蹴っていたりする場面も見たというんです。 そしてそこの中のカラオケショップのドアが開いたらすぐに中に入って行こうとするので、ドアに挟まれてきっと怪我をするに違いない!早くなんとか助けてあげたい!きっと誰かが捨てたに違いない!心配でたまらないから、なんとか出来ない?もしも誰かが、引取先を見つけてくれるならば、お金を300ドル程度は払うから!とかなり切羽詰まった感じです(この方は猫をとても大事にしているので、その気持ちはよく伝わりました)。そうは言っても、引き取り先が見つかっていないのに、保護するのも出来ないので早速オアフ島の中でも大きな猫のボランティア団体のフェイスブックのページに投稿しました。 するといつも困った時に助けてくれるナタリアさんから連絡があり、その猫がとてもフレンドリーならば、ペットショップの里親探しのコーナーで新しい家を見つけることが出来るので、すぐにでも保護してくださいという嬉しい内容でした。早速、その場所でその猫を探してみると、確かにとても人懐こく、カラオケショップにも隙があれば入っていこうとしていました。結局二日目に保護して、ナタリアさんの家まで連れて行きました。ナタリアさんが、マイクロチップをスキャンしてみたら、チップが入っているそうなのです。その場合には、必ずオーナーさんに連絡を取って、引き取りに来る気持ちがあるのかどうかを確認するのですが、なんとそのマイクロチップはオーナーさんの情報が登録されていないチップだったのです。ところがとてもラッキーな事に、そのマイクロチップをこの猫に入れたのがそこのショッピングセンター内にある動物病院でしたので、そこの病院から元オーナーさんに連絡する事が出来たのです。誰にでもついていく子 もしもオーナーさんが特定できなかったとしたら、この子はペットショップで新しいオーナーさんを探す予定でしたが、元オーナーさんも、この猫がここのところ4日程度姿が見えないしよくふらっとどこかに行く事もあるので、今回もまたそうなのかと思っていたそうです。でもこの子は他の兄弟の猫達と暮らしているし、帰ってきてほしいと言ったそうです。危機一髪でした! 動物病院から元のオーナーさんに帰してあげたそうです。でも、動物病院でマイクロチップを入れたのであれば、オーナーさんの連絡先や住所の情報は、登録されているはず(?)なのです。一体どうして? 実は、ハワイではマイクロチップを入れた後、オーナーの情報は自分でオンラインで登録しないといけない場合があるんです。動物病院で入れてもらったからと言って安心は出来ません。必ず自分でも一度確認したほうがいいです!このオーナーさんは、お年寄りの女性だそうできっとそんな事は知らなかったのでしょう。不親切なサービスだと言えば、そうなのですがなんでも自分で責任を持たないといけないアメリカ事情のひとつです。 無事に、おうちに帰ったフィリックス君、もう二度とふらふら外を出歩かないようにしているかな? 本当にお騒がせな、憎めないにゃんこでした。保護されたフィリックス