実施理由/背景
令和4年3月福島県沖地震 登米市 最大震度6強
宮城県の北東部に位置する登米市は、市の東側を東北最大の流域面積を誇る一級河川「北上川」が北から南に流れ、市の北西部には毎年多くの白鳥やガンが飛来するラムサール条約登録湿地の伊豆沼・内沼、日本有数のボート場がある長沼など、まさに「水の里」に相応しい景勝地が多数あります。
また、登米森林公園、長沼フートピア公園、三滝堂ふれあい公園など市内には7つのキャンプ場が整備されており、市内の豊かな自然に囲まれて癒されることができます。
令和4年3月16日に発生した福島県沖を震源地とする地震において、本市では最大震度6強を記録し、停電や断水、道路の陥没等、ライフラインに深刻な影響を及ぼしたほか、住家や店舗、工場、公共施設などの建物にも甚大な被害を受けました。
市内では1千棟を超える住家が被害を受け、地震から2か月以上が経過した現在も建物や屋根等の修理が終わっていない方も多く、復興には多大な時間と費用を要する見込みであり、市では被災者の生活再建に向けた支援に取り組んでいます。
プロジェクト内容説明
長沼フートピア公園のシンボル オランダ風車「白鳥」の再開を目指して!
登米市迫町にある周囲約24キロメートルの県内最大の湖沼「長沼」の南側に、高台にそびえ立つオランダ風車「白鳥」(高さ21.22メートル、羽の直径23.70メートル)がシンボルの「長沼フートピア公園」があります。
公園内には、長さ111メートルのローラーすべり台やキャンプ場(200人収容の一般サイト、10区画のオートサイト)のほか、新鮮な野菜が購入でき、産地直売所と名物長沼ダムカレーを提供するレストランを併設したるふるさと物産館、レンタサイクルなどもあり、週末になるとたくさんの家族連れでにぎわいます。また、周辺には迫B&G海洋センターや、全国でも4ヵ所しかない国際A級コースの「長沼ボート場」もあり、各種ボート競技大会が行われます。
令和4年3月16日に発生した福島県沖地震では、公園のシンボルとして長年親しまれてきたオランダ風車「白鳥」(高さ21.22メートル、羽の直径23.70メートル)の羽根が折れたほか、隣接するレストハウスの屋根や天井、壁が破損するなどの被害を受け、現在は立入禁止の状態が続いています。
市では、四季を通して多くの観光客を迎え、公園のシンボルとして愛されてきたオランダ風車「白鳥」の早期再開を目指して、災害復旧事業に取り組みます。
目指すところ
本市のシンボル オランダ風車「白鳥」の復旧をバネに、地震被害からの早期復興につなげたい!
長沼フートピア公園は、週末には親子連れをはじめとする多くの市民で賑わうとともに、昨年のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の舞台となったことで、ドラマのファンをはじめ県内外から多くの観光客が訪れる本市を代表する観光施設です。
春には風車の周辺に色鮮やかなチューリップが咲き誇り、長沼の春を告げるイベントとして定着した「東北フードマラソン」が開催されるほか、夏には「長沼はすまつり」、「ふるさと花火IN長沼」などのイベントが行われるなど、季節を通して家族みんなで楽しめる公園です。
今回の地震で大きな被害を受けたオランダ風車「白鳥」は本市のシンボル的な建物であり、公園を訪れた方からは、「風車は以前のように修復できるのか」、「いつ頃修復されるのか」といった心配の声をいただくなど、多くの方々が風車の再開を待ち望んでいます。
市では、オランダ風車「白鳥」の早期復旧をきっかけとして、今回の地震被害からの復興につなげたいと考えています。
寄付の使い道
皆様から頂いた寄附は、令和4年3月福島県沖地震の災害復旧事業として実施するオランダ風車「白鳥」及びレストハウスの復旧工事に活用させていただきます。
【オランダ風車】
支柱継ぎ手部分破損修理
躯体頂部幕板破損修理
デッキ張替え工事
外壁タイル修復 他
【レストハウス】
内装修繕工事(壁石膏ボード、天井ボード取り換え他)
外装修繕工事(屋根瓦補修、サイディング破損修理他)
自治体からのメッセージ
「オランダ風車の早期復旧を復興のステップに!」登米市長 熊谷 盛廣
令和4年3月16日に発生した福島県沖地震で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
本市では最大震度6強を記録し、電気、水道、道路等のライフラインに甚大な被害をもたらしたほか、住家や店舗、工場など多くの建物が被災し、復興には長い時間を要することが予想されます。
このうち、昨年放送されたNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の舞台となった「長沼フートピア公園」では、公園のシンボルとして多くの方から親しまれているオランダ風車「白鳥」の羽根が折れたほか、隣接するレストハウスも大きな被害を受け、観光で訪れた皆様からは早期の再開を望む声が寄せられております。
市では、被災された市民皆様の生活再建に向けた支援の実施と、公共施設等の早期復旧に取り組んでまいりますが、今回実施するオランダ風車「白鳥」早期復旧プロジェクトの成功を、地震被害からの復興の大きなステップにつなげていきたいと考えておりますので、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
お礼品について
長沼フートピア公園キャンプ場
プロジェクト独自の返礼品として、長沼フートピア公園で使用できるキャンプ場サイトの無料券と食事券のセットや、長沼ボート場での海洋スポーツ体験とキャンプ場無料券などをセットした体験型返礼品のほか、おかえりモネの舞台にちなんだ、木工芸品などの本市の特産品をお返の品とさせていただきます。
事業スケジュール
2022年5月:実施設計
2022年7月~2022年3月:復旧工事
2023年3月:施設再開
2022年6月頃までに施工業者を決定し、2023年3月までに工事完了、施設の再開を目指します。
※詳細は今後決定します。