今回は、BERRY-KAGUの近くにある「御所野縄文公園」を紹介します。御所野遺跡は、2021年7月に「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の一つとして世界遺産に登録されました。今から約5000年前から800年間ほど続いたとされる縄文時代中期後半のこの地域では、狩猟と採取をし、小さな村を作って生活していました。縄文時代の竪穴住居跡は萱葺き屋根が主流となって復元されていたようですが、この御所野遺跡は消失住居跡の焼け残った堆積状況から、全国で初めて「土屋根住居」が確認された場所とされています。縄文人はクリを食料として食べ、木の部分を住居の骨組みとして使うことで、余すことの無いとてもエコな生活をしていたようです。御所野縄文公園には、「きききのつり橋」という長さ約120mの木製の橋を渡ることで縄文時代にタイムスリップが出来ます。公園内には緑が広がっており、縄文時代に生えていたとされるクリの木やトチの木など、当時の様子を想像しながら自然を堪能できます。公園の中央の栗林では縄文土器の欠片や秋になるといがぐりが辺りに沢山落ちていて、童心に帰って探索を楽しめるスポットです。博物館内には当時使用されていた土器や道具が展示されていたり、一戸町の蒔前で出土された縄文時代を代表とするお面である「鼻曲がり土面」を見ることができます。また、縄文人の四季ごとの暮らしを再現したプロジェクションマッピングがあり、365°楽しめる映像と音楽の大迫力さに感動します。2階にはお土産コーナーがあり、縄文グッズや以前の活動報告で紹介させていただいた北舘菓子舗さんが「鼻曲り土面」をモチーフに作られた「はなまがりクッキー」や「みみかざりクッキー」など御所野ならではの商品が並べられています。他にも土器づくりや勾玉づくりなど予約制の様々な体験が出来ます。岩手県一戸町では世界遺産登録された「御所野縄文公園」を観光スポットとして地域を盛り上げようと取り組んでいます。私たちも同じ町にある事業所として地元を盛り上げていきたいと考えています。是非、世界遺産「縄文の里」のある岩手県一戸町にお越しください。