2022年12月31日午前0時をもって、このクラウドファンディングは無事終了いたしました。ご支援、応援いただいたみなさま、そしていろいろな形で、このクラウドファンディングの試みを共有、拡散していただいた各種メディアのみなさま、行政関係者、そして不慣れな私たちに丁寧に対応いただいたCAMPFIRE事務局の担当スタッフの方々、本当にありがとうございました。クラウドファンディングは、弊社では初めての挑戦でしたが、こちらの力不足もあり目標金額にはおよばなかったものの、それでも40名を超える方々にご支援いただくことができ、総額50万円をこえる金額を達成することができました。重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました!リターンについては、これから順次発送してまいります。参加型のワークショップなどについては、ご購入いただいみなさまへ弊社より個別にご連絡させていただきますので、今後とも、よろしくお願い申し上げます。株式会社信州白樺クラフト製作所 一同(写真左から牧内、吉田、渡部)
白樺細工 の付いた活動報告
株式会社信州白樺クラフト製作所 代表の渡部です。11月から始めたこのクラウドファンディングも残すところ12時間となりました。私たちの活動について、ご賛同いただき多くのご支援を賜りましたことを感謝しております。私どもの力不足もあり、目標金額の半額にも届かない状況でありつつも、いただいたご支援と応援については、真摯にうけとめ、ご支援いただいたみなさまの思いを活動に活かしていければと、おもっておりますので、改めてこの場を借りて白樺高原の事業について映像でご紹介いたします。私たちの保全活動の内容について、リターンにもご用意していますが、この映像でご紹介している樹液採取や収穫祭について具体的にはどのようなことをやっているのか、最後にこの場でご案内させていただきます。来年2023年、もっとも早い時期に行う活動が、まだ森に雪がのこっているころの白樺の樹液採取の活動になります。白樺の樹液は雪解けがはじまり、まだ白樺の新緑が出てくる前の新芽が枝についたころに行います。例年4月の初旬〜中頃におこなっています。クリックすると動画でみれます若くて元気のいい幹の太さが30cm近くある白樺を選んで、まずドリルで慎重に幹に深さ1cmほどの小さな穴をあけます。そこにビニールホースをつけて、蓋の部分を加工した樹液採取用のペットボトルをつけます。ペットボトル分の樹液の採取には2日程度はかかりますが、新緑がでるまでの1週間ほどしかできないので、採取できる量は限られています。採取時期がおわったあとは、穴と同じ太さの白樺の枝を穴の深さに切って、穴の中に埋め込みます。次に行うのが収穫祭です。これもリターンで収穫祭体験をご用意していますが、この収穫祭こそが私たちの活動のメインとも言える活動で、白樺のめぐみを余すことなく活かすための収穫作業になります。時期的には6月下旬に実施していますこれは伐採した白樺の木から、白樺細工用の樹皮、ヴィヒタや白樺茶に使う枝葉などを採取し、残った太い幹や枝はインテリア用のコースターや枝のディスプレイなどにきれいなものを使い、製材できる太さのものは、製材所に運び板材に加工、それ以外はククサの材料用になります。最後に残った細い枝や幹は薪材として利用します。収穫祭に参加いただけると、この白樺の魅力と恵みの豊かさについて、実感していただけると思います。また、このときに収穫した白樺の樹皮は乾燥させたあと、手作業で白樺細工をつくるための樹皮テープにします。また白樺の葉はビニールハウスのなかで天日で乾燥させてから、枝から手で葉を摘みとって、茶葉の原料として黒姫和漢研究所さまに運び、ここで白樺の葉茶として製造されています。ぜひ、このクラウドファンディングをご縁に、信州白樺高原の白樺の森を楽しみにいらしていただければと思っております。みなさまのお越しをお待ちしてます!
クラウドファンディングをここで始める3ヶ月ほど前の、2022年8月25日、これまで任意団体として活動していた信州白樺クラフト製作所を株式会社信州白樺クラフト製作所として法人登記しました。登記にあたっては、森林・地域・公共・サステナブルという社会的テーマの高い事業なので、NPOにすることも考えて最後まで迷いましたが、最終的には「白樺林を保全・再生する取り組みを通して新たな産業基盤をつくる」という目的に立ち返り、きちんと収益を上げられる会社をつくり、長野県立科町の白樺高原で持続していく産業にするという結論にいたり株式会社を選択しました。それは、単に立科町の白樺高原のローカルな森林保護の話しとしてとどまるだけでなく、建材などの材木としての需要のない樹木の森林を保全維持するためには、いろんな事業化へのアプローチが必要で、私たちの行動や思いが、その一つの成功例になれないかなと。その思いについて、ここに書くのには少々ながくなってしまうので、私たちのnoteに書きました。少し長いですが、お手すきのときにでも読んでいただけたらうれしいです。【株式会社への思い】→https://note.com/shiracra_mfg/n/n9fc66ffeb888
先日、ご紹介した白樺の樹皮を加工して創る樹皮細工とは別に、白樺の幹の材木をつかったククサ(木製のカップ)のワークショップも開催しました。木のぬくもりを直接感じられるククサは、自分で白樺の原木から削り出して創ることで、世界に一つだけの自分のククサができるのが魅力で、ワークショップの人気も高く、今回も県内外からワークショップの定員になる5名の方が参加されました。ワークショップは、以前よりお世話になっている木工デザイン工房のナガワクラフトさんにご協力いただき、工房の作業場をかり専門の講師の指導のもと、安全に留意して木工作業を行いました。まずは、ククサのもとになる白樺の原木に、ククサの形を思い思いに線引していきます。大体の線が引けたら、それに併せて電動工具をつかって大まかに切り出していきます。まず講師がお手本を示した後は、各自が自分でゆっくりと切り出します。線引にあわせて、切り出したところです。この後は、さまざまな工具をつかって、なめらかな形へ少しづつ角を落としていくわけですが、この工程は、注意深く行わないと形がいびつになるので、みなさんじっくり作業していきます。電動工具による削り出しのあとは、手作業でヤスリや呑みを使って、細部を仕上げて完成です。ひととおりの削り出しを終えて、みなさんの個性あふれる形になりました!参加のみなさま、長時間お疲れさまでした。
女神湖の周りの紅葉はほぼ落葉して、終わりになりつつある本日は、東京からBirchtaku工房の小林卓先生を、お招きして白樺樹皮を使ったクリスマスオーナメントのワークショップを開催してます。県内だけでなく首都圏からの参加の方もいらっしゃって熱心に、クリスマスオーナメントなどに使えるブーツを作っています。また、先日の記者会見同様、地元テレビ局の信州テレビさんの取材も入っており、近々newsevryの地元特集のコーナーで放送予定です。放送日は分かり次第ご案内します!