昨日はお二方が支援してくださいました。本当にありがとうございます。本日、私は文化財修復の助成金の申請書をせっせと書いています。今年は、法隆寺がクラウドファンディングをして話題になりましたが、法隆寺でも苦しいこの時代、地方寺院で文化財を抱えているお寺は、その文化財をつなぐために四苦八苦しております。先日も和歌山県の有田川町で重要文化財を所有するお寺さんを檀家さんと参拝してきましたが、どこも維持に苦労しているようでした。でも、ふと立ち止まって考えてみると、その修復や維持は誰のためでしょうか。和尚様方は、きっといつか誰かの役に立つと、重要文化財に指定されている使命感から、一生懸命寄付を募ったり、補助金を申請したりして頑張っています。しかし、私のお寺でもそうですが、御開帳と言っても多くの人が見に来るわけではありません。せっかく頑張っても誰も見に来ないと、なんとも言い難い虚無感に襲われることもあります。こうした文化財は、日本全体の宝とする価値があるので文化財としての指定をされているはずです。文化財は、国民全体の宝です。みんなで支える一方、もっとお寺が開かれた場所となり、みんなで楽しめたら、それが一番いい気がします。そして、お寺の方でも、みんなが親近感を持てる工夫をしていく必要があるはず。これは今、修復を計画しております十二神将のうちの一体ですが、このポーズを見てある人物を思い出しませんか?そうです。マイケル・ジャクソンです。外国人のお客様が来ると、いつも冗談交じりに、このお像を紹介します。750年前に作られたこの像はマイケル・ジャクソンよりも先輩です。もしかしたら、マイケル・ジャクソンは、若い時にこのお寺に来て、この像を見て「なんてかっこいいポーズなんだ!」と真似したんじゃないかな。なんてお話をすると、だいたい笑ってくれます。自由な見方、自由な楽しみ方で、もっと仏像に親しんでもらえれば幸いです。自分たちの仏像だから、宝だから、こんな楽しみ方をしたいという提案もウェルカムです。自分は、何かのイベントの時に、十二神将の手にある道具を、ヴィヒタやひしゃく、うちわなどサウナ関連のものに持ち変えようかと思っています。クラウドファンディングも、あと5日。地方の寺院から、お寺の魅力を全国に、全世界に発信していきたい!ご協力よろしくお願いします!