実施理由/背景
魅力的な文化財を守り継ぎたい。
神社仏閣、名勝、史跡などの歴史や文化を求めた来県者が増え、本県の文化財に接していただく機会も増えてきました。
一方で、時がたつにつれ文化財の劣化も進み、雨漏りや建物が傾くなど破損が目立つようにもなりました。資金不足や所有者の高齢化などから十分な修繕や文化財の承継が難しくなってきている現状もあります。
山梨県内にある文化財の魅力や価値を知っていただき、地域社会で文化財を保存・活用していくための支援の輪を広げたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。
プロジェクト内容説明
多様で豊かな文化財の「保存」と「活用」の好循環
山梨県には「信仰の対象と芸術の源泉」として世界遺産に登録された富士山を始め、自然や歴史、風土に培われた特色ある文化財があり、豊かな文化的土壌を作りあげています。
山梨県の文化財には、二度の大火を乗り越えた「身延山久遠寺祖師堂」、武田信玄が建立した「甲斐善光寺」、富士山の信仰と共に生きる「北口本宮浅間神社」があります。およそ5000年前の縄文時代の遺跡から芸術的で個性的な土器や土偶も発掘されています。秋の紅葉が美しいことで有名な「御嶽昇仙峡」は特別名勝であり、これも文化財の一つです。県では、このような文化財の保存修理を支援しています。
また、山梨県立大学の学生と協働して文化財の魅力や価値を多様な視点から国内外に発信する、あるいは、文化財の魅力を観光に生かす、文化財を地域社会の心のよりどころに、などの新たな価値の創造に取り組んでいます。
文化財の価値を維持する「保存」と文化財の価値を社会に生かす「活用」の好循環をこうした取組を通じて立ち上げたいと考えています。
目指すところ
文化財を次世代へ守り継ぎ、新たな価値を創造
文化財は一度失われてしまえば取り返すことの出来ない固有の価値を持っています。文化財には先人の知恵、技術、想いや祈りなどの「ストーリー」があり、それが固有の価値を形作っています。
「保存」と「活用」の好循環から立ち上がる文化財の魅力と価値、文化財が持つ「ストーリー」を山梨県に訪れた皆様にも感じていただきたいと思います。
今回のプロジェクトを通じて、山梨県の「たから」である多様で豊かな文化財の魅力と価値と「ストーリー」を国内外に発信し、新たな価値を創造し、本県の認知度、理解度を高めていきたいと考えています。
寄付の使い道
目標金額は1,000,000円からはじめて、最終的には10,000,000円を目指します。
世界文化遺産富士山を有する山梨県として「大台」に最終目標を設定しました。
*このプロジェクトを通じて、一人でも多くの方に山梨県ファンとなっていただき、お気に入りの文化財を発信していただきたいと思います。このため、上記の金額を超えた場合でも、引き続き寄附を受け付けます。頂いた寄附は全て山梨県内の文化財の保存修理に活用させていただきます。
自治体からのメッセージ
ご支援のほど、どうぞ、よろしくお願いします。
この度は、山梨県の「持続可能な文化財保存・活用の基盤整備プロジェクト」にご興味をもっていただき、ありがとうございます。
今回のプロジェクトを通して、1人でも多くの方が山梨県の文化財に興味・関心を持っていただけると幸いです。
山梨県は人々を魅了する多くの文化財があります。また、四季折々の美しい姿を見せる県でもあります。その美しい自然とともに文化財の素晴らしさをご体感ください。
山梨県のファンとして末永くお付き合いいただけますことを心より願っております。
事業スケジュール
R5.4~:
国・県指定文化財等の保存修理を行う。
国・県指定文化財等の歴史的・文化的価値を様々な視点・手段で発信し、現代社会に適合した新たな価値の創造の機会を喚起する。
保存修理と活用の好循環を図り、持続可能な文化財保護の基盤性を目指す。
※詳細は未定です。
令和5年度は国・県指定文化財等につきまして、保存修理を行うとともに、歴史的・文化的価値を現代社会に適合した新たな価値を創出して参りたいと考えています。お預かりした寄付金を活用させていただいた文化財は山梨県のHPを通して、ご報告していく予定です。