2023/01/21 07:32

●応援メッセージ、11人目は 漆山喜信さんです。
仙台のリーダー塾で共に学んだ同志です。そして、令和元年東日本台風後の洪水被害後、親戚以外で最初に来てくださった方です。彼の訪問から、やしまやの復活劇が幕を開けました。

その後、多くの友人と共に復旧活動を手伝ってくださったり、南三陸町YES工房さんとの仲人役を買って出てくださったりと、正に「ネオ親戚」「ネオファミリー」の一員です。
まずは、ご覧くださいませ。


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令和元年の東日本台風から3年以上が経過した今でも,慣れ親しんだやしまやの店内が被災した状況とあの日の八島さんご家族の表情は脳裏から離れない。


初めての特別警報の発令後から県の災害対策本部で緊急対応をしており,被害が県内全域に及び,激甚災害規模であることは誰の目にも明らかであった。特に丸森町は記録的な雨量に見舞われ,阿武隈川等の河川が氾濫しており,孤立した集落が多数あるとの報告もあった。


そのような中,ひとつ気がかりなことがあった。これまで毎日のようにSNSで発信をしていた八島さんの投稿が台風襲来後に途絶えていたことだ。 


八島さんに何かあったのではないか,停電等で携帯電話が使えないのであれば,代わりに私がSNSへ投稿をしようと決意し,非番の10月14日に仙台から丸森町のやしまやへバイクで向かった。


白石からの山越えの道路は至る所で道路の大部分が土砂崩れによる土砂で塞がれ,延々と行くてを阻む泥道が続いた。寸断された道路を何度も引き返し,ようやくやしまやへ到着した。幸いにしてご家族の無事は確認出来たが,八島さんご自慢のかさ上げした店舗は店内のなりわい部分が全て被災し,見るも無残な状況であった。

散在した店内の備品の片付けを手伝った後,SNSにアップするための支援内容の聞き取りを終えてから暗くなる前に帰らざるを得なかった。八島さんは被災しているにも関わらず,私のことを気遣って「こちらは心配しないで良いですから県の本部頑張って下さい。」と声をかけて下さった。「八島さん,仲間を連れて必ず助けに来るから待っててね。」と約束し,私は帰路に着いた。

撮っていないのに気づき、慌てて撮った1枚の写真

その後,ファイブブリッジの畠山さんはじめ多くの同志の力を借り,店舗復旧から干柿づくりまでお手伝いさせて頂いた。八島さんが常にボランティアの私達を気遣い,ボランティア後に思いを共有して下さる時間を設けたり,ひとりひとりを大切におもてなしするお姿を見て,心のオアシスやしまやは被災しても尚,営業中であったと感じた。


令和2年4月には,全国で初めて新型コロナウイルス感染症蔓延防止のために緊急事態宣言が出された。復旧後間もないやしまやはまたも窮地に立たされた。経済的な打撃だけではなく人と人との接触が蔓延に繋がるとのことから様々な活動が制限され,世の中の閉塞感は大変強かったことを記憶している。


そのような中,以前から親交のあった南三陸町YES工房の大森さんにご賛同を頂き,被災地同士が繋がり被災地から元気を届ける「丸森×南三陸プロジェクト」を3人で立ち上げた。


やしまやは食品と対面販売に強く,YES工房はクラフトとインターネット通販に強い,県南と県北,山と海,両者には補い合うことで何かが生まれることを直感的に感じた。


コロナ禍で始めたオンラインミーティングに加えて,相互訪問でお互いが人と人の繋がりを大切にされている共通点を感じて,その後も温かく共鳴していった。


これまでにもお互いの商品をセレクトし合うオリジナルセット商品の販売や仙台駅等における共同販売会,両町の人を巡るバスツアー等を多くのファンの方々と同志のスタッフに応援して頂きながら実施することが出来た。大変感謝している。


最近はやしまやのころころマルシェや南三陸の化石ツアーにも参加して,皆で合宿も楽しみながら一緒に歩んでいる。近くに住んでいる友達や家族のような心の距離感がなんとも心地良い。

11月のころころマルシェ、仲間との心地よい空間でした

今回のやしまやに関する本の発刊を私も心待ちにしている。幾度となく不運に見舞われてもいつも人と人との繋がりを大切にしながら前向きに歩んできた八島家の人々から改めて生き方を学ぼうと考えている。


私のように八島さんご家族の温もりをいつも近くに感じる方が益々増えることを願っている。


いつも応援しているよ!八島さん!


やしまやネオファミリー 漆山喜信


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漆山さん、ありがとうございました。
血の繋がってはいないけれど、親戚と呼べるほど親しい間柄を「ネオ親戚」。またそれよりも親しい関係性を「ネオファミリー」と呼んでいます。正に家族です。

漆山さん、畠山さんからの還暦祝い、サプライズでした!

台風被害は無い方が良かった。でも、そのせいで、思いやりや助け合いと言った忘れかけていた大切なことがある事に気づかされました。

幾多の災害に遭っても、悲しい涙や悔しい涙は流したことはありません。
あるのは感謝の涙だけです。それを文字に綴らせて書籍という形で出版します。ご協力をお願い致します。

漆山さん、ありがとうございました。これからもネオファミリー、お願いします。