プロジェクトオーナーの山本芳衣です。ついに最終日を迎えました。クラウドファンディングへのご支援いただいた皆様には改めてお礼を申し上げます。振り返ると、子ども達のために「農×アウトドアキャンプ」を開催したいという思いで8月から少しずつ準備を進め何回もの打ち合わせを繰り返し、納得のいくプロジェクトページが出来上がったのは、クラファン公開予定の前日でした。やりたいことを人に伝えることは難しいのですが、約2か月という間に多くの方に存在を知ってもらえたと思います。たった一人の思いが40人以上の方に届きご支援頂いた事は、本当に有難く心から感謝申し上げます。初めてのことばかりでしたが、活動報告や新聞ラジオでもお伝えしたことは私の夢でもあり、誰かがやらなくてはならないことだと思っています。かつて寺子屋に通えない子ども達のために小学校ができたように、Aパターンの学校に行くのは難しいから、まずはBパターンの学校に行ってみよう、そのあとAパターンに戻るもよし、Cパターンに行くのも良しという形で、子ども達の状態に合わせて成長を支援する環境が整っていけば、大地に根を張り枝を伸ばす大豆のように、心と身体が強い自立する子どもが増えていくのではないでしょうか。デジタル機器が悪いのではないですが、安易に使うことができるようにしたのは大人たちです。自分が楽になりたい・自分の時間を作りたい・他の子が使っているから・便利だからと与えた玩具が、子どもの将来を危ぶむものになっている現実をみてほしいと思います。例えばデジタル機器を上手に使うには、使う目的が明確であることも一つの方法だと思います。暇だから、やりたいことがないからゲームやネット情報を見るのではなく、かつての百科事典や図書館のように使ってくれたら、十分な機能を持っているのです。また、体験をした上での情報は役に立ちますが情報だけの世界は、自分のものにはなりません。参加した子どもの言葉ですが、「キャンプって楽しいって知っているよ、ネットで見たから。でもね、実際にやってみたらすごく面白かった。」この違いを伝えたいのです。いよいよここからが本格的な準備になります、2023年の春に開催を予定していますので、地元のサポートスタッフの方々と日程や参加費の最終調整をして、プログラムのスケジューリング、外部講師への依頼、そして集客活動へと続きます。ご支援頂いた資金を大切に使わせて頂きながら、一人でも参加したいという子どもを迎えます。また、いずれは参加費を無料にできるように多方面からの組み合わせを考えていきますので、ぜひとも今後も応援をよろしくお願い致します。今年の予定2023.4 第1回 農×キャンプ開催2023.5 第2回 農×キャンプ開催2023.6 隔週の常設開催へ2023.8 集合型 デジタルデトックスキャンプ開催2023.9 9月から11月は、毎週の常設開催へ2023.10 通信高校の準備2024.4 通信高校 開校/農×キャンプ 第2期スタート最後に、このプロジェクト開始にあたり多くの方々にお力添えいただきました事、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。クラファン成果を見るならば、達成率10%ですが、ここから実行し進めていくのですから、すごい事だと思っています。概念を形にしていくという過程ではありますが、まずは第一歩を踏み出せました。ありがとうございます。何故やるのかと問われることが多いですが、誰かがやらなくては迷ってしまう子どもたちが増えていくように思えてならないのです。だとしたら、私から始めればいいと考えました。クラファン活動はひとまず終了いたしますが、これからがやるべき課題です。今後ともご支援ご協力をお願い致します。山本芳衣
デジタルデトックスキャンプ の付いた活動報告
こんにちは。いつも応援ありがとうございます。一般社団法人cultivate the life schoolの代表を務めます山本芳衣です。年の瀬も迫る中冬の寒さも厳しくなり、身延では雪がちらつく日も増えてきました。今回は、前回のデジタルデトックスフォローキャンプにて身体を動かすパートをお願いした、ヴァンフォーレ甲府・フィットネスダイレクター谷真一郎様にお伺いした「子どもとスポーツの関係」についてご紹介したいと思います。キャンプで指導をしてくださっているヴァンフォーレ甲府の谷さん1.子どもにとってスポーツが必要なのは、一言で言うとしたら何でしょうか?-谷さん-スポーツが苦手という子に伝えたいのですが、一言で言うと、「幸福感を感じられる」ようになります。運動をすることによってセロトニン等の「幸せホルモン」が分泌されるからです。運動が苦手な子は「うまくできないからやりたくない、面白くない、嫌い」というネガティブな思考になっているかと思います。ネガティブ=不幸せな感情を抱いている状態に対して、運動が苦手な子でもできるレベルのエクササイズ※をすることによって「幸せホルモン」が分泌され、心が落ち着いて爽やかな気分になり、幸福感を感じることができるようになります。日々の生活にエクササイズを取り入れることによって毎日を幸せな気持ちで過ごすことができるようになります。※エクササイズ=運動という言葉の持つイメージだけではなく、シンプルに体を動かす、という意味合い2.運動神経が「鈍い」とか、「良い」ってどういうことですか?-谷さん-人の体に運動神経という神経はありません。人の体は、みんな同じ数の骨、筋肉でできており、筋肉は脳と神経で繋がっています。要は、脳から命令を出して、神経を通じて持っている筋肉を自分の思った通りに動かせるかどうかです。動かせない子は動かせるようにトレーニング(練習)すればできるようになってきます。上手くできない状態は、脳からの命令がしっかりと伝わっていない状態なので、伝わるようにしていけば良いのです。トレーニングする前に「上手くできないから運動神経が悪い」となってしまって、命令を出すのをやめてしまうのはもったいないです。小さい頃の運動経験が豊富な子は、色々な筋肉に対して、脳からの命令がスムーズに伝わるので「運動神経がいい」となりがちですが、今現在上手く動けなくても、トレーニングによって動けるようになってきます。人の体はトレーニングに適応する能力を持っているからです。3.スポーツができる子は勉強もできるのはなぜ?-谷さん-勉強をすると脳の血流が悪くなって脳が疲労していきます。また無理やり勉強したり、イヤイヤ勉強するとストレスに感じてストレスホルモンが分泌され脳の機能が低下します。そんな時に、運動をすると血流が良くなって脳の機能が回復するだけでなく、脳に栄養を与えて脳を活性化させるBDNFというタンパク質も増えてきます。その結果、勉強の効率も上がってきます。また勉強することによってスポーツにおける考え方や取り組み方も豊かになってきます。うまくいかない時にどう解決していくのか、こう考えたらうまくいくのではないか。何も考えずプレーしたり、壁にぶち当たった時に諦めてしまうようだと上手にはなっていきません。スポーツが上手くなるためには、考える力、課題を解決していく力、継続していく力が必要なのです。これらの理由から、勉強と運動の両立は非常に効果的なのです。4.デジタル依存傾向の子ども達に勧めたいスポーツは何ですか? デジタルデトックスキャンプのプログラムのねらいについてもお聞かせください。-谷さん- デジタル依存症の子供達に起こっている現象は、脳の疲労、運動不足(活動量の低下)、筋力・運動機能の低下などネガティブな要素が多々挙げられます。これら全てのネガティブな要素に対しては、エクササイズを行うことが有効になります。そのエクササイズにリズムが入ったり、筋力補強的な要素が入ってくると更に効果的になってきます。それが今回のキャンプで行った「ヘルスアップ・プログラム」です。このプログラムは、複数のスピーカーで参加者を取り囲み、ノリの良い音のシャワーを浴びながら、様々な関節や筋肉を動かしていきます。音楽のリズムに合わせて動いていると、音がない状況で実施すると苦痛に感じる動作(特にスクワット系などの筋力補強エクササイズ)も苦痛を感じずに実施していくことが可能になります。心地の良いグルーブ感のある音楽に合わせて体を動かしていくと幸せホルモンが分泌され、頭もすっきりとして、爽やかな気分になってきます。これが先日このプログラムを実施した理由になります。・・・子どもとスポーツの関係って、こんなにも科学的に研究されているなんて驚きですよね!「まなびや」が提供する「デジタルデトックスキャンプ」においては、こうしたスポーツの第一線で活躍する専門家などのご意見を聞きながら、キャンププログラムを実施しています。キャンププログラム のリターン品などもございますので、興味を持っていただきましたら、ご支援のほどよろしくお願いいたします。また、子どもの悩みを抱えている方が周りにいらっしゃいましたら、我々のプロジェクトをご紹介いただければ幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!